詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

日本がこうも多様でありながら、均質である理由は?

2009年05月01日 | 歴史
それは「安全・安心」という思想が基礎にあるこの列島の歴史にあるのではと思う。本来なら統一国家というのが難しいこんな山だらけの多くの島々を、様々な渡来人たちが開拓した国ー日本の文化がどうしてこうも多様的でありつつ均質的なのだろうか?

この「安全・安心」概念は、現代日本にも当てはまるこの国のキーワードなのではとも思う。現代日本を考えると、日本をこれほど豊かな国にした「安全・安心」のための諸システムの存在(とりわけ平和憲法!)と、多様的でありつつ均質的・・という日本人の秘密を抜きには語れない。

現代日本では大きく四つの分野での「安全・安心」のシステムが存在している。それは過去遺産分野では、即座に復旧可能な自然環境や交易路の終着駅に蓄積されてきた伝統文化・文明であり・・その基礎の上に可能だった生活・生産分野での無尽蔵な鉄器生産と、発酵醸造文化の基礎になった世界一豊かな海産物と塩・・金属加工同様に製塩でも無尽蔵の木材が必要だったが、その燃料の木材が世界で唯一無尽蔵(放っておいても約30年でまた木が生い茂る)だったという自然環境という背景がある。

社会・政治面分野では、中国史書にしばしば「女王国」(鬼道という先祖霊崇拝で支配の卑弥呼)言及されている西日本の女系社会の伝統。記紀もひと言でいえば女系天皇の強調と男系ではなく女系の重視だ。それと、日本人にとっては唯一の倫理”名こそ惜しまん”・・という東日本の男系重視でありつつ、遊牧民的合議制という民主的システムを備えた武士の存在だったのではと思う。そしてこれらすべての基礎にあるのが、縄文時代やそれを受け継ぐアイヌ民族や沖縄に顕著なアニミズム的・シャーマニズム的汎神論的な世界観に違いない。

未来分野では、日本人に共通な現場重視の製造・情報・芸能・イノベーション等を重視する国民性にあるのではと思う。その原因は、大陸のように反対勢力を根絶やしにする過去遺産破壊が皆無だった点ではないのかと思う。織田信長だけがちと例外だったけど・・

そしてそれらの理由はこの国の始まりに遠因があるのではと思う。スサノオを祭る出雲族という金属加工&海洋交易民的な氏族のおかげなのではと。

人間などよりも家畜を重要視して、人間を抹殺しまくった騎馬遊牧民や、敗者をすべて奴隷として使役する農業大帝国とは反対に、交易・情報取得のためには、戦争よりも、平和で培われた友好関係・ネットワークの方が出雲族にとってははるかに望ましかった。また敗者側でも、東北・北海道以北の無限とも思える新天地へと去ればいいだけの話だった。

そしてそれこそが、日本神話記紀でも、敗者として滅亡した出雲族始祖スサノヲにあらゆる罪をかぶせながらも・・天皇家祖先とスサノオ一族との親密な関係や、スサノオ一族からのこの国支配の正当性継承を強調している理由なのではと思う。

そしてこの出雲族のルーツは、稲作と鉄器をもたらし弥生時代の担い手となった・・秦の始皇帝が不老長寿の霊薬を求めるために派遣した徐福の子孫たちのおかげなのではと思う。その理由としては、中華思想の強い中国の儒教の祖の孔子でさえも日本列島を理想の国と考えていたことからも明らかではないかと思う。天皇家の三種の神器も弥生時代以来の歴史を継承するもので、前方後円墳はその形から盾を伏せた形であり、不戦・平和を宣言するものだったのではと思う。

更に安全・安心の残りの二つの要素の「地理的条件」もまた、周囲が海と急な海流で防護という・・これ以上は望めない環境だった。それは現在でも同様で、日本には陸上自衛隊は不必要な存在で、「災救&国際支援部隊」へと変更して、普段は資格取得施設へとすべきものだと思う。

この列島では、最後の「情報収集性」だけが問題だったけれど、それを解決したのは縄文時代以来の海洋交易民的倭人のネットワークや近隣との平和的交易関係だったのではないかと思う。
それはまた現在でも同様であり、戦争にしろ外交にしろ、その内容を99%決めてしまうのは、日常的な交易・交流や相互理解の程度なのではと思う。

青春漂流・・なんでも切り捨ての世の中

2009年05月01日 | 日記
◆昨日のネットですごいな!と感嘆したのは野生動物写真家宮崎学の「宮崎学写真館」ーhttp://www.owlet.net/
◆まるで詩のように都会の野生動物たちが次々と登場する「宮崎学の生きものから人をみる」はーhttp://eco.chunichi.co.jp/viva/ikimono/index.html
彼もソムリエ田崎氏同様に、立花隆「青春漂流」(講談社文庫)に取り上げられてたような気がする。
◆やっぱり僕の記憶は間違っていなかった。20年後の「青春漂流」はーhttp://www.owlet.net/05-nikki/2003-1219.html


    青春漂流

漂流もまた
青春の特権に違いない
そしてそのどっちも
権力者が毛嫌いするもの


派遣・非正規労働者切り捨て、内定切り捨て、福祉介護サービスやセイフティネット切捨て、障害者・高齢者・母子家庭等の予算切り捨て・・これらは憲法25条で保障された人権違反の違法行為だと思う。国が真っ先にやるべきことは税金の再配分機能で法律・憲法を守ることであるはずなのに・・

この国の政官財がやってきたのはそれとは正反対の、全回の消費税増税でも・・その増税分で富裕層の所得税減税・相続税減税や大企業法人税減税だった。

今回の自公政府景気対策でも、その数十兆円のほとんどが、金融業界・自動車・電機等のための大企業向けのもので、本来取り過ぎた税金で救済すべき弱者へは、そのほとんどが一年限りのものや、「低額給付金」もまた一度限りの選挙買収のようなものだと思う。

ほんとうに景気回復をやるためには、経済学者森永卓郎氏の言うように・・物が有り余ってるのにそれを買うお金がない大多数の国民に、最低でも十万円以上の「高額給付金」をばらまくべきだと思う。

↓の日記に書いたように・・日本の物価が高い原因になってる高速道路料金を無料化(3年後が相応しい)して物流費を低減し、地方に高速道路を譲渡し、出入り口を三倍に増やしての渋滞解消やニューディール的公共事業を国が行い、地方再生・失業者対策を早急にやるべきだ!サービスエリア等の賃貸料や周辺の開発は、温泉・ホテル・道の駅等で地方活性化の切り札となることだろう。

官僚天下りの高速道路会社や料金所を廃止する事で、膨大なお金が地方自治体で使えるようになる。それを出入り口増加工事に使えばいいと思う。料金徴収の変わりに、半年分・一年分の料金支払い済みのステッカーを車に貼るようにして、あまりにも暇すぎて税金ネコババや冤罪ばかり起こしてる警察等の地方公務員にでもそれを見張らせればいいのだと思う。