それは「安全・安心」という思想が基礎にあるこの列島の歴史にあるのではと思う。本来なら統一国家というのが難しいこんな山だらけの多くの島々を、様々な渡来人たちが開拓した国ー日本の文化がどうしてこうも多様的でありつつ均質的なのだろうか?
この「安全・安心」概念は、現代日本にも当てはまるこの国のキーワードなのではとも思う。現代日本を考えると、日本をこれほど豊かな国にした「安全・安心」のための諸システムの存在(とりわけ平和憲法!)と、多様的でありつつ均質的・・という日本人の秘密を抜きには語れない。
現代日本では大きく四つの分野での「安全・安心」のシステムが存在している。それは過去遺産分野では、即座に復旧可能な自然環境や交易路の終着駅に蓄積されてきた伝統文化・文明であり・・その基礎の上に可能だった生活・生産分野での無尽蔵な鉄器生産と、発酵醸造文化の基礎になった世界一豊かな海産物と塩・・金属加工同様に製塩でも無尽蔵の木材が必要だったが、その燃料の木材が世界で唯一無尽蔵(放っておいても約30年でまた木が生い茂る)だったという自然環境という背景がある。
社会・政治面分野では、中国史書にしばしば「女王国」(鬼道という先祖霊崇拝で支配の卑弥呼)言及されている西日本の女系社会の伝統。記紀もひと言でいえば女系天皇の強調と男系ではなく女系の重視だ。それと、日本人にとっては唯一の倫理”名こそ惜しまん”・・という東日本の男系重視でありつつ、遊牧民的合議制という民主的システムを備えた武士の存在だったのではと思う。そしてこれらすべての基礎にあるのが、縄文時代やそれを受け継ぐアイヌ民族や沖縄に顕著なアニミズム的・シャーマニズム的汎神論的な世界観に違いない。
未来分野では、日本人に共通な現場重視の製造・情報・芸能・イノベーション等を重視する国民性にあるのではと思う。その原因は、大陸のように反対勢力を根絶やしにする過去遺産破壊が皆無だった点ではないのかと思う。織田信長だけがちと例外だったけど・・
そしてそれらの理由はこの国の始まりに遠因があるのではと思う。スサノオを祭る出雲族という金属加工&海洋交易民的な氏族のおかげなのではと。
人間などよりも家畜を重要視して、人間を抹殺しまくった騎馬遊牧民や、敗者をすべて奴隷として使役する農業大帝国とは反対に、交易・情報取得のためには、戦争よりも、平和で培われた友好関係・ネットワークの方が出雲族にとってははるかに望ましかった。また敗者側でも、東北・北海道以北の無限とも思える新天地へと去ればいいだけの話だった。
そしてそれこそが、日本神話記紀でも、敗者として滅亡した出雲族始祖スサノヲにあらゆる罪をかぶせながらも・・天皇家祖先とスサノオ一族との親密な関係や、スサノオ一族からのこの国支配の正当性継承を強調している理由なのではと思う。
そしてこの出雲族のルーツは、稲作と鉄器をもたらし弥生時代の担い手となった・・秦の始皇帝が不老長寿の霊薬を求めるために派遣した徐福の子孫たちのおかげなのではと思う。その理由としては、中華思想の強い中国の儒教の祖の孔子でさえも日本列島を理想の国と考えていたことからも明らかではないかと思う。天皇家の三種の神器も弥生時代以来の歴史を継承するもので、前方後円墳はその形から盾を伏せた形であり、不戦・平和を宣言するものだったのではと思う。
更に安全・安心の残りの二つの要素の「地理的条件」もまた、周囲が海と急な海流で防護という・・これ以上は望めない環境だった。それは現在でも同様で、日本には陸上自衛隊は不必要な存在で、「災救&国際支援部隊」へと変更して、普段は資格取得施設へとすべきものだと思う。
この列島では、最後の「情報収集性」だけが問題だったけれど、それを解決したのは縄文時代以来の海洋交易民的倭人のネットワークや近隣との平和的交易関係だったのではないかと思う。
それはまた現在でも同様であり、戦争にしろ外交にしろ、その内容を99%決めてしまうのは、日常的な交易・交流や相互理解の程度なのではと思う。
この「安全・安心」概念は、現代日本にも当てはまるこの国のキーワードなのではとも思う。現代日本を考えると、日本をこれほど豊かな国にした「安全・安心」のための諸システムの存在(とりわけ平和憲法!)と、多様的でありつつ均質的・・という日本人の秘密を抜きには語れない。
現代日本では大きく四つの分野での「安全・安心」のシステムが存在している。それは過去遺産分野では、即座に復旧可能な自然環境や交易路の終着駅に蓄積されてきた伝統文化・文明であり・・その基礎の上に可能だった生活・生産分野での無尽蔵な鉄器生産と、発酵醸造文化の基礎になった世界一豊かな海産物と塩・・金属加工同様に製塩でも無尽蔵の木材が必要だったが、その燃料の木材が世界で唯一無尽蔵(放っておいても約30年でまた木が生い茂る)だったという自然環境という背景がある。
社会・政治面分野では、中国史書にしばしば「女王国」(鬼道という先祖霊崇拝で支配の卑弥呼)言及されている西日本の女系社会の伝統。記紀もひと言でいえば女系天皇の強調と男系ではなく女系の重視だ。それと、日本人にとっては唯一の倫理”名こそ惜しまん”・・という東日本の男系重視でありつつ、遊牧民的合議制という民主的システムを備えた武士の存在だったのではと思う。そしてこれらすべての基礎にあるのが、縄文時代やそれを受け継ぐアイヌ民族や沖縄に顕著なアニミズム的・シャーマニズム的汎神論的な世界観に違いない。
未来分野では、日本人に共通な現場重視の製造・情報・芸能・イノベーション等を重視する国民性にあるのではと思う。その原因は、大陸のように反対勢力を根絶やしにする過去遺産破壊が皆無だった点ではないのかと思う。織田信長だけがちと例外だったけど・・
そしてそれらの理由はこの国の始まりに遠因があるのではと思う。スサノオを祭る出雲族という金属加工&海洋交易民的な氏族のおかげなのではと。
人間などよりも家畜を重要視して、人間を抹殺しまくった騎馬遊牧民や、敗者をすべて奴隷として使役する農業大帝国とは反対に、交易・情報取得のためには、戦争よりも、平和で培われた友好関係・ネットワークの方が出雲族にとってははるかに望ましかった。また敗者側でも、東北・北海道以北の無限とも思える新天地へと去ればいいだけの話だった。
そしてそれこそが、日本神話記紀でも、敗者として滅亡した出雲族始祖スサノヲにあらゆる罪をかぶせながらも・・天皇家祖先とスサノオ一族との親密な関係や、スサノオ一族からのこの国支配の正当性継承を強調している理由なのではと思う。
そしてこの出雲族のルーツは、稲作と鉄器をもたらし弥生時代の担い手となった・・秦の始皇帝が不老長寿の霊薬を求めるために派遣した徐福の子孫たちのおかげなのではと思う。その理由としては、中華思想の強い中国の儒教の祖の孔子でさえも日本列島を理想の国と考えていたことからも明らかではないかと思う。天皇家の三種の神器も弥生時代以来の歴史を継承するもので、前方後円墳はその形から盾を伏せた形であり、不戦・平和を宣言するものだったのではと思う。
更に安全・安心の残りの二つの要素の「地理的条件」もまた、周囲が海と急な海流で防護という・・これ以上は望めない環境だった。それは現在でも同様で、日本には陸上自衛隊は不必要な存在で、「災救&国際支援部隊」へと変更して、普段は資格取得施設へとすべきものだと思う。
この列島では、最後の「情報収集性」だけが問題だったけれど、それを解決したのは縄文時代以来の海洋交易民的倭人のネットワークや近隣との平和的交易関係だったのではないかと思う。
それはまた現在でも同様であり、戦争にしろ外交にしろ、その内容を99%決めてしまうのは、日常的な交易・交流や相互理解の程度なのではと思う。