詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

望郷詩篇集より 

2009年05月26日 | 日記
四月のふるさと

べちゃめく道が
みるみる乾くと
何処もかしこも
風が吹き渡る四月

溶け始めた雪の下から
きらきらの川面が また
顔をのぞかせると間もなく
「福寿草を採りに行こう」と
父がぽつりとつぶやく

残雪でまだらになった丘を
幾つも幾つも 越えて
風の橋を 
数え切れないほど渡り

ああ今年もやっぱりだ・・
同じせせらぎの残雪のなかから
ひっそりと
福寿草の蕾がのぞいてる

「みてみて!」と
従姉妹の君が指差す先の
がらんとした森では
まるで妖精の絨毯みたいな
片栗の群落が
風の中でそっと揺れてる

   
   海へ行こう

休日には
ふるさとに出会うために
海へ行こう

淋しすぎるぼくのふるさとは
広すぎる海と
青すぎる風の果て
砕けるばかりの波と 
翳りゆく水平線からはるばる
貨物船が一隻

休みになると
いつも一家揃って
海へと出かけていたあの頃
岸壁から見下ろす海の果てには
何故だかいつも
むくむくと入道雲

海についたら
いつものように
焚き火を燃やそう
焚き火なしでは
海で泳ぐこともできなかった
ふるさとを思い出しながら

気まぐれな驟雨が
行きすぎるのを待ちながら
それでも 
まだまだ人生は
捨てたもんじゃないべやとつぶやく

休日には海へ行こう
世界一貧しい日本人には
広い 広い海と
青すぎる風と 
翳りゆく水平線しかないけど


    さよなら

きみのふるさとは
どんな故郷ですか

故郷というと
ぼくがいつも連想するのは
どうしてだか
どの別れもが忘れられない
スウェーデン映画「犬のごとき人生」
(子供に見せたい映画ベスト1)

「さよなら」
いままでの人生で
何度そう呟いただろうか
いつもの黄昏の街角で
去ってゆくきみの後姿に向かって

認知症で寝たきりの母にも
「おやすみ母さん」
「あんたもいい夢をね」

明日には たぶん
明日の風が吹いているのだろう
明日という日には
ぼくやきみが 誰もが
何もかも無くして
震えているかもしれないけれど

それでも「また明日ね」と
希望を込めて
つぶやこう

誰だって
どんな権力者だって
なんとか明日も
生きようという生命を
抹殺することなんかできないのだから

もうこれ以上寄生虫的政治は止めるべきだ!

2009年05月26日 | Weblog
中曽根以来続いてきたこの国の・・国民共有財産強奪や税的負担増で寄生的な特権官僚・大企業・政治屋を養う政治はもう止めるべき時代だと思う。

小泉純一郎だか竹中だとかいう日本史上でも最もえげつない政治屋の言葉が何処かのブログに書かれていた。
「どんどん社会福祉やセイフティネットを破壊して増税へともっていかなければならない。」だとか・・腐りきった官僚どもが借金を増やしてる理由もそれに違いない。

けれども、以前の消費税増税でも、福祉のためにというのが大義名分だったけど・・消費税増税分で与党がやったことといえば、富裕層の所得税減税や相続税減税や大企業の法人税減税ばかりだった。
たぶん今回の、麻生の選挙対策のためのばら撒きのツケの数年後の消費税大増税でも同じことになることだろう。(政権交代がなくなってしまったら)

自民党や公明党はいつからこんな羊頭狗肉の集団になってしまったんだろうか?
中曽根を見習ったのかもしれないなと思う。日本人を不幸のどん底に陥れた「売国奴」にして”CIA御用達”とも言うべき勲一等の政治屋中曽根がやったのはー

①原発の議員立法(アメリカの圧力)
②国鉄という数十兆円の膨大な国民共有財産を、腐敗権力層や4大マスコミで分け取りして金儲け第一のJRを作り、政治屋たちの作った膨大な赤字は国民へと押し付け。
これ以降、権力中枢の官僚・政治家・大企業・マスコミのモラルハザードが急激に加速化。
つい最近では、高速道路や郵政といった数百兆円の国民共有財産が売国奴どもに強奪されて、最後の国民共有財産の国有林が残されてるのみ。

③トヨタ等の大企業で一番の出世コースにして、首を切る側へと回った翼賛的組合「連合」を作らせて、正社員から派遣・パート主体の世界一無権利の過酷な労働環境(いつでもクビにできるサービス残業と過労死の世界)と年金・保険システムの破壊

④世界でも類を見ない自然破壊のための「リゾート法」等で、国立公園だろうと何だろうと、日本中の自然をゼネコンどもに破壊させ・・世界一豊かで美しかった日本の自然破壊の総仕上げを独立採算制の林野庁に指示

⑤米農業を破壊し、狂牛病等で安全な食という伝統をアメリカ市場に明け渡した。
 馬鹿の一つ覚えの「民営化」や「構造改革」のスローガンで、最後の膨大な国民共有財産の郵政数百兆円をアメリカ国際金融資本に叩き売った売国奴小泉・安倍・麻生・石原は、中曽根という戦後日本最大の”恥”というべき売国奴の模倣犯だと思う。

 彼らのやり口はいつも同じだ。
「民営化」という名の国鉄・郵政・高速道路等の国民共有財産の強奪や、税金や国民資産を食い物にしては、そのツケを弱者や国民にいかにまわすかというゲスなやり口だ。

 なお、国民の貴重な血税数百億円を投入して、国民共有財産の豊かな海を破壊し、ムツゴロウなどの魚介類を虐殺してやっと作り上げた「諫早湾堰」では、農業をやろうという人間はわずか数人。日本人は、自然がすべて破壊されてしまうまで、こんな事を奴らに許しておくつもりなのか?

 中部地方を例にとるとー
環境を破壊(シジミ・鮎などの魚類激減)して、赤字を国民に押し付けただけの「長良川河口堰」という有名な悪例があるが・・さらに悪質なのが「徳山ダム」や「愛知万博」だ。
 何故悪質かといえば・・僕の知人も「何倍にも土地が値上りするから一口買占めにのらないかと?」と誘われたそうだ。ゼネコンの下請けの下請けに過ぎないレベルでもこんな具合だから・・もっと上の、政治屋・官僚・企業幹部レベルでは、想像もつかないほどの不正やさらに談合等での税金のネコババが行われているに違いない。

 発電システム・放水路もなく、住民との協定だったダムに水没する幹線道の代わりの新道建設を反故にしてダム奥の九十数パーセントの森林を荒廃させてゆく「徳山ダム」で説明するとー
計画段階では300億円であったものが、いつの間にか2540億円へと引き上げられていた上に、それが97%になった段階で、、水資源開発公団から突然に、愛知・岐阜・三重・名古屋の3県1市に1010億円の追加要請があったという。そしてその会見席上で記者の「検討したのか?」という問いに対しての中部支社長の答えは、「それは国が考えることでしょう。」だと・・