詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

阿修羅賛歌

2009年05月05日 | 日記
15歳の修学旅行以来
阿修羅像が
仏像や彫刻の中でいちばん好きだった
宮澤賢治の
「おれは修羅なのだ」という宣言も・・

新緑の森で
春の雨に濡れながら
この世界の半分は
いつだって
ぼくのものだったのだったなと思う

樹々だって
川に向かっておしっこをしてる
野良犬だって
ぼくやきみとおんなじ
懸命に生きてる生き物だ

いつだって
残りの半分は
きみらのもので
その残りの半分は
殺されてゆくぼくらのもの

涙を流しながら
歯を食いしばって
殺されていった
あらゆるものたちの命は
これから死んでゆかねばならない
きみらの運命であり
ぼくの語るべき詩でもある