詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

宮澤賢治で思い出した「刑務所の話し」と漫画家

2009年05月30日 | Weblog
   刑務所の話し

刑務所の話しを聞いたのは
これで二度目のこと

一度目は
学生運動をやっていた友人からで
ヤクザ屋さんにスカウトされたとか
いつも歌合戦だったとか

  「君はどんな歌を歌ったんだい」
  「再会だよ」

今回聞いたのは
交通事故で入った知人からだった
「本がじっくり読めるので君に最適の場所だよ」
・・・・
その後すぐ
お互いに大笑い


◆賢治童話をいくつか作品化してた永島慎二氏が忘れがたい。
「フーテン」や「青春裁判」・・
どうしてだか空を飛ぶ鳩の群れのシーンが大好きで、じっと見つめることも。

そういえば、僕がネットを初めてからずっとやりとりしてる詩人秋魚さん(リンク集中ほどに)が、永島氏と友人だったとか・・あとでもっと詳しく聞いてみんと

今日の二編

2009年05月30日 | 日記
生きる
生きるだろう
たぶん明日も
死に絶えるその時まで

生きることができなくなれば
労災隠しや
パワハラやセクハラや
税金ネコババをやり放題だった
お前たちのもとを
訪れれることだろう

  
    夏

もう何度目の夏だろう
ケロイドの腕を隠しながら
母が涙ぐんでた夏

ありがとう母さん
母さんのあの笑顔

原爆でケロイドになった母と
この世の飢餓地獄の
ニューギニア島を逃げ延びた
父の子なのだから・・

花束だけが
この世には相応しいもの
花たちだけが
ぼくらの終末を歌うことだろう

ぼくの好きなのは
タンポポの花
君の作ってくれた
タンポポの首飾りだけでいいんだ
世界の終末には
タンポポこそが相応しいもの

そしてただ
犬のように自爆するだけだろうけど
死ぬばかりのいのちだろうけど

殺されてゆくのならば
せめて
刺し違えて
あの世で会おうと言いたい