詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

最近の詩(3) まんまる

2010年08月21日 | 
まんまるは
まるで雨の滴みたいな
子供たちの笑顔

学校帰りの小学生たちに
道を聞きながら
それをメモするぼくの手帳を覗き込んで
「その字の書き順違う!」
「ぜったい違う!」とわいわいがやがや

「そんなら正しい書き順を書いてくれる?」と聞く
ぼくの手帳に
どの子も
てんで出鱈目な書き順の子供たち

ぼくもまんまるい目になって
やっと笑うのを我慢しながら
「学校で先生にもう一度聞いてみた方がいいよ」

見上げる夕空には
行き場を失った
はぐれ雲があちこち

最近の詩(2)  さらば

2010年08月21日 | 政治
見上げたって
到底見えないけれど
確かに存在している昼間の星々

眠りの上へと降りそそいで
失われてしまった
夢の総量をまたふたたび
快復させようとする夜の星々

農薬や毒まみれや人権侵害で
すっかり涙もろくなってしまったぼくら
米国からの狂牛病の肉を食べ過すぎたせいなのか
あまりにも否定され
差別つづけたせいなのか
脳味噌が液状化しつつあるぼくら

いつだって
人体実験の場だった学校給食や
コンビニ弁当たち
偽装だらけだった
日本低国の官僚システムの向こうには
札束を数えることに倦むことのない
銀行員や企業官僚たちの後ろ姿

もはやぼくらの文明の
すべての醜悪さに
おさらばする季節が
やってきたのに違いない

カプカプと
今日もまた疲れだけの一日が終る
人生など 
好きなように
塗ったくればいいだけの話し