先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

ボーイング最新鋭機、半年足らずで2度目の墜落 

2019年03月11日 11時52分52秒 | 日記

ボーイング最新鋭機737Max8、半年足らずで2度墜落。ボーイングの直近の報告によれば、MAX型機は既に350機が世界の航空会社に納入され、さらに4661機の受注が入っているという。1960年代の日本の高度成長期に誕生したボーイングの727、2千台近く生産されたというが、当初、毎月のように墜落していた。これだけ技術が進歩したというのに安全性はそんなに進歩していないのだろうか?

 
ボーイングの737MAX8型機が離陸する様子=2016年1月29日、ワシントン州レントン/Stephen Brashear/Getty Images

ボーイングの737MAX8型機が離陸する様子=2016年1月29日、ワシントン州レントン/Stephen Brashear/Getty Images

(CNN) エチオピア航空の旅客機が10日、同国の首都アディスアベバの空港から飛び立った直後に墜落し、搭乗していた157人全員が死亡した。昨年10月にもインドネシア沖で墜落事故を起こしたライオン・エアーの旅客機と同型の米ボーイング最新鋭機「737MAX8」だった。

墜落原因は未だ解明されていないというが、墜落した経緯には共通点もある。いずれも安全性に定評のある航空会社が運航していたにもかかわらず、

●ライオン・エアー機は離陸から13分後、エチオピア航空機は離陸から6分後に墜落していた。

●エチオピア航空機は、ライオン・エアー機のような激しい高度の変動には見舞われなかったものの、やはり急降下していったん高度を立て直した後に墜落していた。

MAX8型機に導入された新しい安全システム「MCAS」が関係していた。同システムでは、データをもとに危険があると判断すると、自動的に機首が下がる。ところが同機の場合、誤ったデータに基づき同機に失速の危険があると判断して、システムが反応していた。

操縦士は、自動的に機首を下げようとするシステムに対して何度も抵抗を試みていた。ボーイングはこれについて、操縦士は同システムが作動していることを認識して、システムを停止させるべきだったと説明している。

737MAX8型機の組み立ての様子=2015年、米シアトル/Boeing

航空専門家によると、ボーイングはライオン・エアー機の事故を受けて異例の安全速報を出し、同システムを停止させる手順について操縦士の訓練を徹底させるよう、全航空会社に勧告していた。

エチオピア航空機も同じトラブルに見舞われていたのかどうかは現時点では分かっていない。しかし当局は間違いなく2機の墜落事故の共通点に着目して調査を進めるだろうと専門家は予想。もし関連が見つかれば、MAX8型機が飛行停止になる可能性もあると指摘する。

 

10日に墜落した機体は、エチオピア航空に昨年11月に納入された。同社はこの機体を含めて5機のMAX8型機を運航し、さらに1機を注文しているという。

エチオピア航空機の墜落原因が、同機の不具合だったのか、人為ミスだったのか、またはそれ以外の問題があったのかは現時点で分かっていない。

ボーイングは哀悼の談話を発表し、「米国家運輸安全委員会(NTSB)の要請があれば、指示に従ってボーイングの技術チームが技術的支援を提供する」と表明した。


AIアナ「新小萌」 政協第13期全国委第2回会議報道でデビュー

2019年03月11日 11時33分43秒 | 日記

中国は2018年暮れに男性ののAI アナウンサーロボットを公開したが、それに続けて、AIアナ「新小萌」 政協第13期全国委第2回会議報道でデビューさせている。実際の女性アナウンサーをモデルにしたというが、ロボットでも中国は日本の相当先に行ってしまったのではなかろうか?

 

 

 

【3月6日 Xinhua News】世界初の人工知能(AI)合成女性アナウンサー「新小萌」はこのほど、中国人民政治協商会議(政協)第13期全国委員会第2回会議の開幕に関する報道で正式デビューした。(c)Xinhua News/AFPBB News


銀河系の質量、高精度で計算、欧米の天文学者チーム

2019年03月11日 11時21分17秒 | 日記
天の川銀河と球状星団との位置関係を示した想像図(2019年3月7日提供)。(c)AFP PHOTO / ESA/HUBBLE / L. WATKINS / L. CALCADA

【3月8日 AFP】太陽系が位置する天の川銀河(銀河系)の質量を、これまでになく正確に推定したとする天文学者チームの研究結果が7日、発表された。計算には暗黒物質(ダークマター)の重量を含む最新のデータ群を使用したという。

 研究は、欧州宇宙機関の宇宙望遠鏡「ガイア(Gaia)」と米航空宇宙局(NASA)が共同で行い、銀河系の質量を太陽の約1.5兆倍と算出した。過去の研究では、太陽質量の5000億倍~3兆倍という推定結果が得られていた。

 結果の不確かさは、主にダークマターの測定に用いられる手法が異なることから起きていた。電磁波を吸収したり反射したりしないダークマターは、宇宙の質量の90%近くを構成すると考えられている。

 

 ドイツを拠点とする欧州南天天文台のローラ・ワトキンス氏は、「ダークマターを直接的に検出することがどうしてもできない」ことを指摘しながら、「このことが、銀河系の質量における現在の不確実さをもたらしている。見えないものを正確に測定することは不可能だ」と続けた。

 この問題を回避するために、研究チームは球状星団の速度を測定した。恒星が密集した星団である球状星団は、銀河の周りを非常に大きな半径の軌道で周回している。

 英ケンブリッジ大学天文学研究所は、「銀河の質量が大きいほど、銀河の重力下で軌道運動する球状星団の速度が速くなる」と説明し、「過去に行われた測定の大半では、地球に接近したり地球から遠ざかったりする星団の速度が明らかになっている。これは地球からの視線方向に沿った速度成分だった」と話した。

 しかし研究チームは今回、星団の横方向の運動を測定するために、ガイア宇宙望遠鏡とNASAのハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)で収集されたデータに注目。ここから、星団の速度をトータルで算出し、その結果を基に星団の質量を推算することができた。

 銀河系には、最大4000億個の恒星と約1000億個の惑星が存在すると考えられている。太陽系に属する地球もそのうちの一つだ。(c)AFP


スマートレール鉄道

2019年03月11日 10時53分56秒 | 日記

 

中国で運用が始まったというスマートレール電車、何のことかと思ったら、一般道路に白線を引いてその上を、連結電気バスが走るというものだった。鉄路を敷かなくて済み、インフラを新たに作らなくて済むから格安の鉄道が作れるというものであった。

 

 

 

  

AFPによると、スマートレール電車は省エネで環境に優しく、交通輸送量も比較的大きく、コストも抑えられる。新エネルギーを搭載しており、環境汚染のもとになる排気ガスを出さない。10分間の充電で、25キロメートル走行が可能だ。高速鉄道の柔軟な編成モードを採用して利用者数の変化に応じて輸送力を調節し、3~5車両編成で、長さ30数メートル、最大300~500人を乗せることができる。

 専門家によると、スマートレール電車1本の建設期間は1年で済み、さらに建設コストは伝統的な路面電車よりずっと低く抑えられる。また、安全面ではスマートレール電車に大きな利点がある。電車の「頭脳」の部分を通じて、電車自体の位置づけや周辺環境の危険情報を収集し、外部に潜む危険のありかを警告してくれる。

 

 スマートレール電車は鉄製の代わりにゴム製の車輪を使用し、形あるレールを敷設することなく、都市部の道路上を走行できる。同列車は将来的に、自動運転を実現する。同車両は中国が独自に開発した「バーチャルレール追跡・制御」技術を採用。車載センサーで路上のバーチャルレールを識別し、中央制御ユニットの指示により列車のけん引・制動・転向を調節し、バーチャルレール上を正確に走らせる。

 


「海洋熱波」が生物多様性を脅かす、経済や災害に影響も

2019年03月11日 09時23分54秒 | 日記

 

地球の温暖化で、最近注目されているのが、海洋の温度上昇で、大気の温暖化はむしろ海洋の温暖化を推し進め、こちらの方が地球環境に大きな悪影響を出しているという。大気のほうは厚くなると潰瘍が冷やしてきたが、その海洋への影響がきびしくなっているとNational Geographicsが報じていた。大きな影響は、熱帯低気圧による災害の多発、サンゴ礁の消滅によりさらなる熱帯低気圧の多発、海温で生態系が代わりb魚が住めなくなっているという。

 
 
カナダ、バンクーバー島付近の海草藻場。海草藻場は、ケルプの森やサンゴ礁と同じく、多様な海洋生物のすみかとなっている。海水の上昇は、こうした生態系の健康を脅かしている。(PHOTOGRAPH BY FLIP NICKLIN, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
 
強烈な熱波は人間の健康を脅かし、場合によっては致命的な脱水症状や脳卒中を引き起こす。そして、地上での極端な高温と同様に、海の熱波もそこで暮らす生きものに多大な影響を及ぼす。

 学術誌「Nature Climate Change」に3月4日付けで発表された論文によると、過去30年の間に、海洋熱波が発生する回数が大幅に増加しており、生物多様性に与える打撃の大きさが明らかになりつつあるという。

 海洋熱波とは、特定の海域の表面水温が極めて高い日が続く現象だ。過去30年間に世界で海洋熱波が発生した日数は、以前の同期間と比べて54パーセント増え、この傾向が海の生きものの減少と重なることがわかった。

 2014〜2016年にかけて米西海岸沖に居座った「ブロブ(The Blob)」をはじめ、世間の注目を集めた有名な熱波も、今回の研究の対象となっている。無脊椎動物から海洋哺乳類まで、ブロブはたくさんの生きものを死に至らしめた巨大な熱波だった。

地球規模での影響は

 海洋熱波が世界の海の生きものをどのように変えているのかを地球規模で把握するために、論文の著者で生態学者のダニエル・スメール氏らは、過去に発表された論文116本を調べ、1000を超える生態系の記録からデータを収集した。先行研究をなぞり、海洋熱波は5日間以上にわたって海水温が異常に高くなる現象と定義された。

 チームは次に、既存のデータを利用して、特定の海域における生物多様性の総量を測定した。とくに気がかりだったのは、生物多様性が極めて高い海域で、過去に熱波が発生したケースだった。そうした海域では、生物が被害を受けたり、死滅したりして、周辺の生態系に被害が加速度的に広がるリスクが高いからだ。

海洋熱波の影響がとくに大きかった海域は3つあった。カリブ海のサンゴ礁、南オーストラリアの海草藻場、米カリフォルニア沖のケルプ(海藻)の森だ。

 海水温の上昇は、そうした大規模な生きものの生息地がもっている本来の機能を崩壊させる。たとえばサンゴ礁は、平均よりも高い水温にさらされるとストレスを受ける。すると共生している褐虫藻がサンゴの体内から放出され、通常は色鮮やかなサンゴが真っ白になる白化現象が引き起こされる。

熱帯低気圧による災害も拡大

 カリブ海の米領内にあるサンゴ礁は、2005年にその半分が失われた。グレート・バリア・リーフでは、一帯のサンゴの半分以上がすでに死んでいる。サンゴが死ぬと、サンゴ礁はそこに暮らしているたくさんの海洋生物の命を支えられなくなる。

「サンゴ礁は、平均海水温を上回る期間が10年間でわずか数週間だけという海で進化してきましたが、今では数年に一度、長ければ3カ月もの間、極端に高い水温にさらされています」。生態学者で、ナショナル ジオグラフィック・エクスプローラーのエンリック・サラ氏はそう語る。

「そうなれば、熱帯低気圧による災害も拡大します。なぜならサンゴ礁の成長が止まり、海岸を波から守ることができなくなるからです」

 生物多様性の減少もまた、将来的に食品の安全性と海に関連する経済に多大な影響を与える可能性がある。先週、学術誌「Science」に発表された論文には、気候変動によって魚が減っていることがわかったとある。世界の海で、人間が獲る魚の量は、およそ4パーセント減少した。海水温の上昇と乱獲の両方が起こっている一部の地域では、減少率が30パーセントを超えている。

 スメール氏はまた、サンゴ礁、海草藻場、ケルプの森などの重要な海域が損なわれることによって、さらに多くの二酸化炭素が大気中に排出されることを懸念している。科学者らの推測によると、過去10年間で大気中に排出された炭素の26パーセントが、海に吸収されている。海の生態系が壊滅すれば、海中の植物に吸収された炭素がすべて放出されることになる。

いまやるべきことは

「海洋システムは、プラスチック汚染や海洋酸性化など、さまざまな脅威にさらされています」とスメール氏は言う。「しかし、極端な海水温の上昇は、生態系全体に急激な変化を及ぼし、広範囲に影響を与える可能性があるのは明白です」

 これからの数十年間も、海水温の上昇は海の生物のバランスに悪影響を与え続けるだろうと、スメール氏は考えている。

「この状態を引き起こしている根本的な原因に対処しなければなりません」と、国際海洋保護団体オセアナ(Oceana)の副主任科学者、ケイティ・マシューズ氏は言う。「さもなければ、そのほかに何をやろうとも、効果はほとんどないでしょう」

海洋熱波の影響がとくに大きかった海域は3つあった。カリブ海のサンゴ礁、南オーストラリアの海草藻場、米カリフォルニア沖のケルプ(海藻)の森だ。

 海水温の上昇は、そうした大規模な生きものの生息地がもっている本来の機能を崩壊させる。たとえばサンゴ礁は、平均よりも高い水温にさらされるとストレスを受ける。すると共生している褐虫藻がサンゴの体内から放出され、通常は色鮮やかなサンゴが真っ白になる白化現象が引き起こされる。