先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

窓ガラスがアンテナになる!

2019年03月12日 06時15分40秒 | 日記

AGC(旧旭硝子)とNTT ドコモがビルや住宅の窓ガラスをアンテナとして使えるガラスアンテナを開発したという。

ガラスアンテナには、自動車のフロントガラスとして用いられる「合わせガラス」の原理を応用、ガラスとガラスのあいだに透明な樹脂を挟んで加熱圧着し、1枚のガラスにしたもの。ガラスとガラスのあいだに透明な樹脂と導電材料として金属膜を挟み込み、この金属膜に電気を送ることで、電波を送受信する。

すぐに八木アンテナやぱらぼらアンテナと同等以上の性能が出るかは分からないが、今後の磨きかけで大いに期待できる。なによりも今までのアンテナ取り付けが不要になった事と、アンテナがビルや建物の外観を損なっていたのがなくなることは大きな意義がある。


中国で日本の絵本がバカ売れという!

2019年03月12日 05時58分41秒 | 日記

絵本は教育上、児童にも有益なものが多く、同じような最近の漫画は判教育的なものが多い。一方、中国には絵本はなく児童の教育に熱心な中国の親が日本の絵本を熱心に買っているということだそうだ。東洋経済が記事にしていた。

ポプラ社が2004年に北京で設立した蒲蒲蘭は、設立以来10年ほどは赤字続きだったが、ここ数年、絵本の市場が急拡大したことで売上高を急速に伸ばし、2016年には年間売上高が1億元(約17億円)を超えたという。

ポプラ社・長谷川均社長は冗談交じりで「蒲蒲蘭はここ数年で日本のポプラ社の売り上げを抜くだろう」と、中国での成長に目を見張る。宮西達也氏の「ティラノサウルスシリーズ」は累計800万部、10年以上前に刊行された「くまくんのあかちゃんえほん」(ささき ようこ)に至っては累計1000万部に達する売れ行きだ。それほど、このところの中国児童書市場の拡大は著しい。

児童書は2ケタ成長、書籍市場の4分の1占める

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北京にある蒲蒲蘭絵本館。書籍販売だけでなく出版物の卸業も営む(筆者撮影)

 


中国国務院の発表によると、2017年の中国書籍市場は約803億元(約1兆3000億円)だが、児童書はこのところ毎年2ケタの成長を続け、書籍市場でジャンル中最も大きい約25%を占めるに至っている。

近年の著しい経済成長で経済力をつけた中間層が沿岸部から徐々に内陸部にも拡大し、「一人っ子政策」への反省などから子どもの情操教育に熱心な親が増えていることが、児童書市場拡大の直接的な要因といわれている。

しかも、中国では紙の書籍市場が伸びる一方で、音声配信などを含む電子書籍市場も拡大。書籍小売でも当当網や京東といった大手EC企業の書籍ネット販売が急成長するのと同時に、複合型の新業態書店が2017年だけで1000店舗開店したという。「人口が多いので、経済成長とともにすべての分野が伸びている」と、中国大手出版グループの関係者は説明する。

しかし、ポプラ社が北京に蒲蒲蘭を設立した当時の中国には、子ども向けの創作絵本の市場はほとんどなく、「絵本」という言葉すら存在しなかったという。そんな状況下で蒲蒲蘭は、当時外国資本に開放されたばかりの出版物小売業の免許を取得し、北京で絵本専門店「蒲蒲欄絵本館」を開設。続いて出版物卸業の免許も取得し、日本や欧米の翻訳作品を中心に絵本を刊行してきた。

いまでは中国各地に同社とは"ゆかり"のない「絵本館」を冠した店舗や施設、建物などが数千カ所もあるという。「絵本」という言葉は市民権を獲得し、多くの現地出版社も絵本に参入している。


「アシタバ」にアンチエイジング効果

2019年03月12日 05時40分55秒 | 日記
 
古来から胃腸病に聞くとされているアシタバが不老長寿に良いというオーストリア大学の研究結果をニューズウィークが掲載していた。昔から健康に良いと言われていたものには、近代科学が及ばない効能があるものが多いようだ!
 

不老長寿の妙薬は、意外と身近にあるのかもしれない。

アシタバ(学名アンジェリカ・ケイスケイ)は日本の関東地方から紀伊半島にかけて育つ多年草。生命力が強く、葉をつんでも翌日には新しい葉が出るところから、その名が付いた。野菜やお茶として食用されるほか、胸焼け、胃潰瘍、高血圧、コレステロール、花粉症、痛風や便秘に効く薬草として古くから重宝されてきた。

そのアシタバに含まれるフラボノイド(色素成分)の一種「4, 4'-ジメトキシカルコン(DMC)」に驚きのアンチエイジング効果があることを、グラーツ大学(オーストリア)のフランク・マデオ教授らの研究チームが突き止めた。

 

オンライン科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された論文は、老化が心臓病や癌といった疾患の危険因子だと指摘。高齢者はそうした疾患を複数持つことが多いが、その共通因子である老化を遅らせれば、効率よく健康寿命を延ばすことができる。

現在、老化防止に効果的とされるのは栄養バランスに留意した上でのカロリー制限と、メトホルミンやラパマイシンのような医薬品の摂取だと、論文には書かれている。だが普通の人にとって、カロリー制限は何かとハードルが高い。

マデオらの研究チームが線虫とショウジョウバエにアシタバのDMCを与えたところ、寿命が約20%延びたという。心臓への血流が低下したマウスに投与すると、心筋細胞が保護されることも分かった。ヒトの細胞を使った実験でも、細胞の老化を遅らせると思われる効果が認められた。

細胞が自身の不要なタンパク質を分解し、細胞内をきれいにするオートファジー(自食作用)という現象がある。DMCにはこれを誘発する作用があり、アンチエイジング効果につながると研究チームはみている。

アシタバの旬は2~5月頃。今回の研究は初期段階にすぎず、さらなる臨床試験が待たれるとはいえ、明日からの食事にさっそく取り入れても損はない。