農村部に数百万人の若者たちを「ボランティア」として派遣する計画が進められている。派遣の目的は、そうしなければ大都市での生活に魅かれてしまう若者たちの才能を地方部に伝えるためだという。この動き、勝手、半世紀前に毛主席が、「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」と起こした文化革命を思い起こさせる。ぬん化革命と同じ狙いだとすると、何か中国で大きな変化が起きているのだろうか?
中国・北京の天安門広場で、人民英雄記念碑の下に立つ中国共産主義青年団のメンバーら(2007年5月17日撮影、資料写真)。(c)PETER PARKS / AFP
【4月13日 AFP】中国で、農村部に数百万人の若者たちを「ボランティア」として派遣する計画が進められている。だが50年前に毛沢東が苛烈な文化大革命期に取った措置の再来を懸念する声が上がっている。
中国共産党の文書によると、同党の青年組織でエリート養成機関の「中国共産主義青年団」は、「スキルを高め、文明を広め、科学や技術を促進する」ために、2022年までに1000万人超の学生を「地方部」へ派遣することを公約したという。
11日付の国営紙「環球時報」が、共青団の文書を引用して伝えたところによると、派遣の目的は、そうしなければ大都市での生活に魅かれてしまう若者たちの才能を地方部に伝えるためだという。
同国中部・湖南省の町の副町長は環球時報に対し、「私たちは地方における伝統的な開発モデルを刷新する一助として、科学や技術に携わる若者が必要だ」と述べた。
学生たちは夏季休暇の間、地方部で暮らすことを要請されることになるが、共青団は、どうやって若者にボランティアへ参加させるかは明らかにしなかった。
共青団によると、最優先の派遣先は以前の革命時の拠点となった場所や、極度の貧困に悩まされている地域、また少数民族が暮らす地域だという。
その一方、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では、懸念を示すユーザーの反応がみられた。
多くの人々は、大学が10年にわたって閉鎖され、毛沢東によって「若い知識人」たち数百万人が地方部の低開発地域に派遣された1966年から76年まで続いた文化大革命の混乱を想起。「また始まるのか?」「もう40年前に実施された」との投稿もあった。(c)AFP