先端技術とその周辺

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ベーコン1切れでも「大腸がんのリスク高まる」=英研究!!

2019年04月18日 16時25分17秒 | 日記

BBCがベーコン1切れでも「大腸がんのリスク高まる」と言うオックスフォード大学などの結果を報じていた。ベーコンの原料の問題でなく、加工の過程で、くん製や乾燥といった方法で加工されるほか、塩や保存料が加えられている。

こうした加工の過程に関わる化学物質ががんのリスクを高めると考えられている。バーベキューなど高温での調理も、発がん性物質を作り出すという。

また、牛肉や羊肉、豚肉の赤色のもととなっているたんぱく質の一種が、消化される際に胃腸を傷つけているという説もある。

bacon

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毎日ほんの少しでも赤身の肉や加工肉――例えば薄切りベーコンなど――を食べると大腸がんのリスクが増えることが、最新の研究で明らかになった。

研究は英オックスフォード大学が主導し、イギリスのがん研究団体キャンサー・リサーチUKが支援した。赤身の肉が健康に与える影響については、すでに世界保健機関(WHO)などが指摘しているが、今回の研究でさらなる証拠が加わった。

しかし、実際にはそのリスクはどれほどなのか? どれくらいが食べすぎなのか?

研究で分かったこと

研究チームは、生体試料を研究目的で保管している「UKバイオバンク」が保有するおよそ50万人分のデータを、6年にわたって分析した。

その結果、2609人が大腸がんを発症していることを突き止めた。そこから導き出された推測は以下の通り。

  • 薄切りベーコンを毎日3切れずつ食べている人は、毎日1切れしか食べていない人よりも大腸がんになるリスクが20%増加する
  • 研究対象のうち、赤身の肉や加工肉を毎日21グラム食べている1万人の中に、大腸がんと診断された人は40人いた
  • 毎日76グラムの肉を食べている1万人については、大腸がんを持っている人は48人だった

イギリスの国民保健制度(NHS)によると、76グラムの加工された赤身の肉はサーロインステーキ8オンス(約230グラム)と同等だという。薄切りベーコンやスライスハム1枚は、加工肉23グラム相当。

「食べすぎ」はどれくらいから?

具体的には明らかではない。キャンサー・リサーチUKによると、イギリスで毎年診断される大腸がん4万1804件のうち5400件は、患者が一切加工肉を食べなければ防げ得たものだという。

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一方で、がんの原因としては毎年5万4300件に影響している喫煙の方がより大きなリスクだとしている。

イングランド公衆衛生庁(PHE)の調査では、多くのイギリス人が赤身の肉や加工肉を食べすぎているとされている。

専門家も、こうした肉をたくさん食べている人には減らす方法をアドバイスしている。

イギリスの保健省は、毎日90グラム以上の赤身の肉や加工肉を食べている人は、70グラムまで減らすよう勧告している。

少しくらいは平気?

NHSのガイダンスによると、赤身の肉には鉄分やたんぱく質といった栄養分があり、リスクと利益のバランスを取ることが大事だという。

肉を食べても、なお健康でいられる。

なぜがんのリスクがあるのか?

ベーコンやソーセージ、ホットドッグ、サラミといった加工肉は、消費期限を延ばしたり味を変えたりするため、くん製や乾燥といった方法で加工されるほか、塩や保存料が加えられている。

こうした加工の過程に関わる化学物質ががんのリスクを高めると考えられている。バーベキューなど高温での調理も、発がん性物質を作り出すという。

また、牛肉や羊肉、豚肉の赤色のもととなっているたんぱく質の一種が、消化される際に胃腸を傷つけているという説もある。

しかし、こうした食品とがんとの関係性はなお研究段階にある。

file picture of processed and red meatImage copyrightGETTY IMAGES

専門家の意見は?

英レディング大学のギュンター・クーンル教授は今回の研究について、肉の摂取と直腸を含む大腸がんとの関連について徹底的に分析していると説明している。

「研究の結果は、赤身の肉と加工肉の消費が直腸がんのリスクを高めているという過去の発見を強化するものだ」

「赤身の肉や加工肉の摂取量が50グラム増えるごとにがんのリスクが20%高まるという結果は、これまでの研究にも合致する。さらに、食物繊維を取ることで直腸がんのリスクが減ることも示された。食物繊維の摂取量を増やせば大きな利益があると考えられる」

一方、食肉業者の団体「ミート・アドバイザリー・パネル」のキャリー・ラクストン氏は、「赤身の肉を食べることで、たんぱく質や鉄分、亜鉛、ビタミンDやビタミンB群といった大事な栄養素が摂取できる」と指摘した。

また、「年齢や遺伝、食物繊維の欠乏、運動不足、アルコール摂取の多さなど、さまざまな生活要因が大腸がんのリスクに大きな影響を与えている」ことが分かっていると述べた。


アジアの大気汚染対策、巨大空気清浄機や「肺の浄化旅行」!

2019年04月18日 15時41分43秒 | 日記

 

 

アジアの大気汚染対策、進んでおらず、それぞれの国でそれぞれの対策をしているという話。巨大空気清浄機や、挙句の果て、中国では酸素強化飲料とか、カナダや英国の田舎の空気まで肺正常化医療品として売られているという。

巨大空気清浄機や「肺の浄化旅行」も、アジアの大気汚染対策
香港の中環-湾仔バイパスに設置された空気清浄機の換気設備(中央、2019年3月17日撮影)。(c)VIVEK PRAKASH / AFP

【4月18日 AFP】国連環境計画によると、アジア太平洋地域の人口の約92%は、健康に深刻な危機をもたらす水準の大気汚染にさらされている。

 スモッグで空気がかすむ中、大気汚染の影響を最小限に抑えるためどのような対策が取られているのか紹介する。

■散水

 大気汚染に対する人々の怒りが高まっており、各国政府は対策として、汚染物質を吸着させて地面に落とす散水を行っている。だが、放水銃といった手段は効果が低い上、根本的原因から目をそらせるための応急措置でしかないとの批判が出ている。

 世界で最も大気汚染が深刻な都市の一つであるインド・ニューデリーは2017年、上空からヘリコプターによる散水を試みようとした。だが、スモッグによる視界不良でヘリコプターが飛び立つことができず失敗に終わった。

 タイ・バンコクでは1月、数週間にわたり上空に立ち込めていたスモッグ対策として、高架道路への散水や人工降雨、さらには散水ドローン隊などさまざまな方法が試された。

 人工降雨は、ロケットや大砲、航空機で化学物質を雲に注入し降雨を促す方法だが、必ずしも成功するわけではない。

 韓国は1月、大気汚染対策として人工的に雨を降らせようと航空機で雲にヨウ化銀を注入したが、数分間霧雨が降っただけに終わった。

■屋外空気清浄機

 中国・西安(Xi’an)では、工業用煙突ほどの大きさの巨大空気清浄機の実験が行われている。研究者らは、10平方キロメートルの範囲においてPM2.5の値を15%削減できると説明している。

 香港では今年、空気清浄機を備えた全長3.7キロのトンネルが開通した。この種の装置としては世界最大の処理能力を持ち、毎時540万立方メートルの排ガスを処理できるとうたっている。

 政府によると、この装置により有害微粒子や二酸化窒素を少なくとも80%除去できるという。トンネル沿いの3か所に換気装置が設置されており、巨大な送風機で排ガスを空気清浄機に送り込む仕組みとなっている。

 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、ニューデリーは昨年、交差点へ巨大空気清浄機を設置する他、バスの屋根に空気ろ過装置を搭載し走りながら汚染物質を捉える計画を発表した。

■スモッグ難民

 中国では、大気汚染が悪化する冬になると、より空気がきれいな南部のリゾートなどに一時的に避難する住民も多い。

 中国最大のオンライン旅行サービス「シートリップ」は2016年、北京や上海など大気汚染が深刻な都市では毎年、100万人超の住民が国外に避難していると推定している。

 このような「スモッグ難民」の人気の避難先には、日本やオーストラリア、ニュージーランドが含まれている。シートリップによると、「肺の浄化旅行」と称して南極にまで足を延ばす人もいるという。

■「肺浄化」商品

 大気汚染が深刻な都市では、容器入り空気を利用する住民もいるが、健康効果はほとんどないと専門家らは指摘する。それでも、ニュージーランドやカナダ、オーストラリア、スイスなどの容器入り空気を販売する業者は後を絶たない。

 カナダの人気観光地バンフの空気が8リットル入った缶詰は約22ドル(約2500円)で、英国の田舎町の空気入り容器は125ドル(約1万4000円)で販売されている。

 中国では、肺を洗浄するとうたう「抗スモッグ」茶を販売する業者もいる。またモンゴルでは、缶などからジュースに酸素を注入して作る「酸素カクテル」も販売されている。「酸素カクテルを1杯飲むだけで、森林を3時間歩いたのと同じ効果が得られる」とうたっているが、カクテルが実際に大気汚染対策になるとの科学的証拠はない。


宇宙で最初に形成された分子HeH+、星間空間で初検出

2019年04月18日 15時29分43秒 | 日記
宇宙が130億年前に誕生した時に初めて生成された分子HeH+がアメリカのジョンズホプキンズ大学の研究者により観測されたという。この分子の存在は予測されていたというものの、観測され時にいたが、今回の観測は快挙であろう。
 
宇宙で最初に形成された分子、星間空間で初検出

夜空の星(2016年12月14日撮影、資料写真)。(c)DESIREE MARTIN / AFP

【4月18日 AFP】130億年以上前の初期の宇宙は、3種類の単純な原子で構成される未分化のスープ状態だった。星の形成が始まったのはそれからさらに1億年後だ。

 だが、宇宙が誕生したビッグバンから10万年が経過する頃には、最初の分子がすでに出現していた。ヘリウムと水素の結合によって生じる「水素化ヘリウムイオン(HeH+)」だ。

「それが化学の始まりだった」と話すのは、米ジョンズホプキンス大学のデービッド・ニューフェルド教授だ。同教授と研究チームは17日に発表の研究論文で、観測が非常に困難なこの分子を星間空間で検出したことを明らかにした。数十年にわたる探査の末にようやく確認できたという。

「HeH+の形成は、それ以降の宇宙の複雑さへの最初の一歩」であり、地球上の生物の単細胞から多細胞への移行に匹敵する重大な転換だと、ニューフェルド教授はAFPの取材で語った。

 最初にHeH+が出現し、その後さらに複雑で重い分子が次々と登場した──これが正確な順序であることを天体物理学者らは理論モデルから確信を得ていた。HeH+を対象とした実験室での研究も1925年頃からすでに行われていた。

 1970年代の時点では、太陽に似た恒星が一生を終える段階で放出するガスの中に、HeH+が大量に存在するということも理論モデルによって示唆されていた。ここでは初期宇宙にみられたのと同じような状況が形成されるというのだ。

 だが、探査すべき場所まで把握していたにもかかわらず、科学者らはHeH+を実際に検出することができずにいた。

 

■壊れやすい結合

 問題となったのは、HeH+から放出される電磁波が地球の大気で遮られてしまうことだった。HeH+からの電磁波は遠赤外域の範囲にあるため、地上からの検出は不可能だったのだ。

 そこで、米航空宇宙局とドイツ航空宇宙センターは、2.7メートルの大口径望遠鏡と赤外分光計、さらにはボーイング747型機の三つの主要要素で構成される空飛ぶ天文台を共同開発した。ボーイング747は胴体の一部が四角く切り取られ、観測用の窓として用いられた。

 この「遠赤外線天文学成層圏天文台」は高度1万4000メートル近くを巡航することで、地上の望遠鏡が受ける大気のノイズを約85%を回避できた。

 2016年5月に実施した3回の飛行で得られた観測データには、約3000光年の距離にある惑星状星雲NGC7027内に、科学者らが待ち望んでいた分子の証拠が含まれていた。

「HeH+の発見は、自然が分子を形成する傾向を持つことを示すドラマチックで美しい証拠となった」と、ニューフェルド教授は指摘する。

 初期宇宙の温度は、ビッグバン後に急速に低下したが、それでも4000度近くはあった。それは分子結合にとっては厳しい環境だったが、その中でHeH+が出現したのだ。

 さらに、分子を形成する傾向が極めて低い「希ガス」のヘリウムと電離した水素との結合はもろく壊れやすい。そのため、HeH+はそれほど長くは持続せず、徐々により強固で複雑な分子結合に取って代わられることとなった。

 炭素、酸素、窒素などのより重い元素やそれらで構成される多くの分子はさらに年月を経た後、星を輝かせている核融合反応によって形成された。


中国のパクリ車は完全に消えた? 上海モーターショウから!

2019年04月18日 08時20分06秒 | 日記

 

ホンの5年くらい前までは、中国のすべての分野の製品、欧米や日本のモノマネであったが、今年の上海モーターショウの報道がいろいろされているのをみると全く物まねはなくなって、欧米日の人気車種とそん色がなくしかも独自性を出しており、更に中国の今後は、日本にとっても脅威と思う。以下、車のニュースの報道を引用。この報道では最後に「 これからは反対に、海外メーカーが中国メーカーの技術革新をパクる時代になるのかもしれません。」と締めていた!

 
 
東京モーターショーの3倍規模! 世界最大級の上海モーターショー

「中国のクルマといえば、日本車やドイツ車のパクリ」。そんなイメージを持っている方が、いまでも大勢いるのではないでしょうか。ところが、現実はまったく違います。中国の自動車産業界はこの10年ほどで大きく様変わりしたのです。


 では、実際にどのような感じなのか。2019年4月16日から開幕した世界最大級の自動車イベント、上海モーターショーの現場を見てみました。

 上海市街の西部に位置する、虹橋空港と虹橋中央駅は、上海の交通拠点として多くの人が行き来をしています。こうした地域に隣接して新しいビジネスエリアの建設が進んでいるのですが、その中に巨大なコンベンションセンターがあり、上海モーターショーも開催されています。

 展示スペースは全体で東京モーターショーの3倍はありそうな広さです。そこに世界各国の自動車メーカーや中国地場の自動車メーカー、そして自動車部品メーカーの展示が所狭しと並んでいます。

 海外メーカーで目立つのは、やはりドイツメーカーです。ダイムラーのメルセデス・ベンツ、BMW、そしてフォルクスワーゲングループからは、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェが最新モデルをズラリと並べています。

 中国の富裕層は、クルマに関してドイツ志向が極めて強く、ジャーマン3(ダイムラー、BMW、VWグループ)は中国での“定番商品”なのです。

 そのほかで人気なのは、アメリカのゼネラルモーターズ(GM)です。高級車のキャデラックは、新型車を中国で世界初公開することも珍しくありません。また、スポーツカーではシボレー「カマロ」や「コルベット」などが中国の庶民の憧れです。

 さらにミニバンではビュイックに根強い人気があります。こうしたGMの各ブランドの展示ブースは連日、多くの来場者が詰めかけています。

 もちろん、日本車も中国で人気です。トヨタは「カムリ」や「カローラ」、ホンダは「アコード」、日産は「シルフィ」、そして「マツダ6 (アテンザ)」といった、小型・中型のセダンが中国では日本車の“定番”となっています。

 最近、コンパクトSUVがブームの中国では、トヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」にも大いに期待が高まっています。

国地場メーカーの商品性が格段に高まる

 一方で、最近になって存在感を増してきたのが、中国の地場メーカーです。第一汽車、東風汽車、広州汽車、北京汽車、長安汽車など、日本ではあまり馴染みがない名前ですが、中国人なら誰でも知っている有名メーカーです。

 こうした中国地場メーカーには、ふたつの顔があります。ひとつは、各メーカーの自社ブランド。そうして、もうひとつが中国市場での最大の特徴である海外メーカーとの合弁企業です。

 中国では、海外メーカーがクルマを製造・販売する場合、中国地場メーカーと合弁企業を設立することが義務付けされてきました。そのため、たとえば日系の場合、一汽トヨタ、東風日産、広汽ホンダといったメーカー名で日本車が販売されています。

 もともと、日本車などをパクっていた中国地場メーカーが、日系企業と正式に契約することでパクリ車はどんどん減っていきました。ただし、海外メーカーとの合弁がない中小メーカーの中には、パクりっぽい感じのクルマがいまでも存在します。とはいえ、10年前の“もろパクリ”といった露骨なクルマは姿を消しました。

 中国でのクルマのパクリについて、今回の上海ショー取材で改めて感じたことがあります。

 それは、SUVに関するパクリです。正確にいえば、パクリというより「日系も欧州系も、そして中国地場系も、どこのメーカーもSUVが同じような感じ」ということです。

 さらに細かく見てみると「これは、ちょっとパクっているでしょ」と思えるケースもあります。ですが、これは中国地場メーカーに対してではなく、日系、欧州系、米系のなかでも感じされることです。

 結局、SUVという商品の性格上、デザインの幅があまり広くなく、結果的にどのメーカーも似たりよったりのデザインに見えてしまうのです。

 こうしたなかで、目立っているのが、中国のベンチャーです。中国では2018年からEVなどの新エネルギー車について販売台数の義務化が始まっていて、それをきっかけに、EV関連のベンチャーが次々と誕生しています。

 その多くが、SUVのEVを仕立てているのですが、ボディのデザインが斬新なモノが増えてきました。EVを普及させるために、“見た目が重要”ということで、他社との差別化を図っているのです。

 つまり、差別化ということは「他社のデザインをパクらない」ということになります。量産車はもとより、コンセプトモデルでも、中国ベンチャーは”かなり振り切った”デザインを採用するケースが目立ちます。

 中国は最近、景気後退によって自動車販売が足踏み状態になってきました。とはいえ、アメリカの約2倍、そして日本の約6倍ものクルマを売っている世界最大の自動車大国です。そんな中国では、クルマのデザインをパクるなんてことから、すっかり卒業したのです。

 これからは反対に、海外メーカーが中国メーカーの技術革新をパクる時代になるのかもしれません。