多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

保坂のぶとの「2幕目はこれからだ」

2009年09月15日 | 集会報告
9月11日(金)夜、杉並区産業商工会館で「保坂のぶと選挙報告集会」が開催された。選挙の結果は、小選挙区で11万6723票を獲得したが落選、比例東京でも29万9000票(4.3%)で議席に結びつかなかった。
まず事務所スタッフから報告があった。
今回の選挙では、ボランティアパワーを結集できた。解散前は60-70人だったボランティアがピーク時には300人に増大した。また勝手連も4つ生まれた。ボランティアは街頭宣伝、ポスター貼り、練り歩き、ポスティング、封書発送、電話かけなどでフル回転した。
いままでの選挙では、公示日から2、3日は証紙貼りをしそれからポスター貼りに向かったが、今回は公示日の午前中に証紙貼りが終了した。また選挙経費もすべてカンパで賄えた。

保坂のぶと・前議員は次のように述べた。
東京8区で付託を受けた11万6723票の重みをかみしめている。
ここ1週間ほど社民党副幹事長として、日米地位協定の改定、米軍再編や在日米軍基地のあり方の見直し、憲法3原則(平和主義、国民主権、基本的人権の尊重)の順守、国民生活の立て直しなど、連立政権の政策協議にかかりきりだった。
連立政権は、とくにここ1-2か月が重要だ。2か月で役所の裏帳簿を発見するなど一点突破しないとこの熱気は急速にしぼむ。そして変なスキャンダルが「暴露」されれば足をすくわれかねない。しくじって有権者の期待を裏切れば戦前のような状況になるかもしれない。戦前も二大政党の時代に軍部が台頭した。また前国会で児童ポルノ禁止法改正が議論されたが、1930年当時も、はじめは「エロ・グロ・ナンセンス」批判から始まり、治安維持法が強化され、ついには思想や宗教が弾圧された。
選挙には負けたが、今後も政治活動はガンガンやる。少なくとも年内は、店名のよい大勝軒の2階の事務所で活動する。また、もともとモノ書きだったので夕刊紙などで執筆活動を行う予定だ。

事務所スタッフのほか、藤田愛子・杉並生活者ネット代表、福士敬子都議、市橋あや子区議、小松久子区議、けしば誠一区議、奥山たえこ区議、すぐろ奈緒区議、池田一慶候補らのあいさつがあった。
(民主はこの日、田中良都議の議長就任パーティと重なり欠席)

そのあとの支援者からの声には注目すべきものがあったので、一部を紹介する。
今回杉並で11万票取れたのは、民主党の代替候補だったのに過ぎない。
旧社会党は、自民党と並ぶ55年体制の片割れだ。福島・保坂・辻本ら市民派は社民党にこだわらず市民の新政党を立ち上げたほうがよいのではないか。いつまでも社民党にしがみつくな。

比例東京の社民党票29万のうち杉並は1万8000票しか取れていない。次期総選挙での8区(杉並)出馬にこだわらず、来年の参議院東京選挙区をめざしたほうがよい。

表現の自由の問題で、2チャンネルでは「社民はきらいだが、保坂は別」と、圧倒的に保坂支持の声が高かった。

都庁職は、勝手連として保坂を支援した。それは石原知事辞任には長男の落選が必要だったからだ。山田区長を落とすためにも保坂氏は杉並でがんばってほしい。

保坂さんの落選の原因は社民公認だったことだ。石原議員にはそう簡単に勝てるものではない。ぜひ社民から民主に移籍して杉並でがんばってほしい。

表現規制の問題に関心があり、票にならない問題でがんばっている保坂氏を支援した。来年の参議院選では、比例の全国区から出てほしい。

ディープな保坂ファンの多い集会だったはずだが、社民党に対しては辛口の発言が相次いだ。たしかに「保坂氏を当選するために、比例では「社民」と書いてほしい」とお願いすることはできたが、たんに「社民」に投票してほしいとはいいにくい。図書館で機関紙・社会新報を読むことがある。書いてあることはとくに抵抗がないが、パンチや力強さに欠ける。つまり魅力がないということだ。もちろん他の既成政党にも魅力はないのだが・・・。
この集会で、選挙の敗因分析がまったくなかった。なぜ石原はこれほど杉並で強いのか、逆に保坂は何が弱かったのか、また内部体制ではどこが弱かったのか、情勢判断はどこで何を間違えたのか、などを分析しなければ次の選挙選に結びつくとは思えない。
そういう意味で、事務局長の小野清人・杉並区議(社民 35歳)の能力不足が敗因のひとつではないかとすら思った。
ただし、この選挙は勝てなかったが、ボランティアの参加規模は、2年前の浅野選挙や川田選挙に次ぐスケールだったように思える。また一般市民が、人によっては小額ずつカネを出し、人によっては労力を提供して、勝たせたい候補の支援に乗り出すオバマ型選挙運動の日本での始まりのような気がした。ネット利用は公職選挙法の文書規制で選挙選にはあまり使えないが、5年続いている「保坂展人のどこどこ日記」には毎日、数千のアクセスがあるという。
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