多面体F

集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

根津さんらの都庁前アンサンブル パート2

2009年03月26日 | 集会報告
3月25日(水)夕刻、都庁第二庁舎前で河原井さん根津さんらの都庁前アンサンブル2が開催された。3日ほど前は桜のつぼみがほころぶ陽気だったが、この日は冬に逆戻りし都庁前広場は膝の下に冷気が伝わる寒さで、ときおり冷たい霧雨が降っていた。

3月4日のアンサンブルパート1に続き、この日も福岡、名古屋、奈良など全国から「君が代不起立」を支援し、10.23通達や処分に反対する人が大勢集まった。
わたくしが到着したのは6時半過ぎで、すでに都教委への要請行動は終了し、労働組合からの報告が始まったところだった。杉並の方から「ここ数年不起立を続けているが、今年はじめて自分だけ職務命令が出て、不起立の事情聴取を受けることになった」という報告、墨田教組の方から「駅頭情宣を続けている。議論を吹きかけられることもあるが、賛否両論あるとき一方的に強制するのはよくないと説明している」という報告、都障労組の方から「職員会議は校長から一方的に連絡する場になっている。みんなブツブツ不満をいうが力にならない」という現状報告、多摩教組の方から「職員会議で、若い人は日の君問題以外の普通の話ですらできない。そこまで学校は追い詰められている」という報告、愛知の方から「自分は三十数年不起立だったが、これは例外で、来年からはゼロになる。だれもモノを言わない状況になっているが、東京では一人一人がまだ日の君と闘っている。もし根津さんらが解雇されたら東京の教育や子どもはどうなるのか」とのアピール、神奈川の方から「日の丸不起立をした。職務命令を出すよう校長に迫ったが出さずじまいだった。自分の学校では、教員は一人も君が代を歌わなかった」という報告があった。

根津公子さんのアピール
卒業式はわたしたちの闘いでもあるが、まず子どもの教育ということを言いたい。わたしは家庭科の授業で7人の生徒に教えている。先週、生徒に「わたしは、君が代斉唱のときに起立できない」と説明し、「なぜみんなは立って歌うの」と聞くと「儀式だから」「卒業式だから当たり前」と、すっと答える。「立つ意味は」と聞くと「知らない」という。「意味を知らないのに、なぜ歌うの」と聞くと、子どもたちは考え込んだ。そこから学習が始まる。少しだけ説明したが「なぜ教えてくれなかったの」と興味を示した。いかに教員が話をしてこなかったかということだ。話すだけなら都教委は処分しないのに。
昨日24日卒業式が行われた。同僚に「黙っていることの加害性」を手紙のかたちで伝えた。「ごめんなさい」「ありがとう」という人もいた。
本日、不起立の事情聴取があった。担当者に「都教委のやっていることはいかに教育を破壊しているか」を話した。2000年まで働いていた八王子の中学は、教員が日の丸君が代を阻止した。子どもが教師を信頼し、不登校の生徒はおらず、生徒の目が輝いていた。「あなたたちはお先棒をかついでるんだよ」と訴えると、神妙に聞いていた。
分限免職や不当な停職6ヵ月処分をなんとかやめさせたい。

河原井純子さんのアピール
3月12日の「ここから裁判」 勝訴の翌日、学校に行くと同僚から「よかったね」と明るい顔でいわれた。しかしどんなによい判決も足元で具現化しないと、2週間でただの紙切れになる。2006年の9.21難波判決が出ても都は動かなかった。
3月19日高等部の卒業式があった。その朝「雑木林の決意」を短冊にしたものを教員全員の机に配布した。色とりどりで花畑のようだった。ところがちょっと席をはずしたあいだになくなっていた。校長に聞くと、全部回収したという。なにが悪いのか聞くと「日の丸君が代強制反対」がいけないという。こういうふうに都教委が求める以上のことを自己規制して、やっている。都教委は、職務命令が出ていなくても自ら立つ教員を望んでいる。
でもあきらめない。職場で語り合っていきたい。
今日第二庁舎27階の教育庁で事情聴取を受けた。担当の2人と1時間以上話し合った。校長でも都教委でも、差しできちんと話をすると現状を容認している人はいない。命令と強制の学校現場をどう思うか、喜べるかと聞くとひるんでしまう。
けしてあきらめず、おかしいことはおかしいと言い続け、つながっていきたい。わたしは、10.23通達を白紙撤回する日が来ると信じている。

最後は、全員で「日の丸君が代強制反対」「日の丸君が代処分は撤回しろ」「 10.23通達は撤回しろ」「分限指針は撤回しろ」など、シュプレヒコールを行った。
処分決定は30日の臨時会、注目の処分発令は31日(火)である。
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