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集会報告、読書記録、観劇記録などの「ときどき日記」

高校校門前で「18歳選挙権」のビラをまいた

2016年06月04日 | 日記
7月投票の参議院選挙から、18歳選挙権の行使が始まる。新たに選挙権を得る18歳、19歳は全国で240万人に及ぶ。そこで都立高校校門前で「高校生と政治活動」に関するビラ(発行:ビラまき交流実行委員会)をまいた。
ビラのタイトルは「今度、選挙権を持つことになる240万人のティーンズのみなさん! 未来を決めるのは私たち主権者です」。

表面は、憲法で政治活動は保障されているのだから「学校への届け出が必要」というのはおかしい。また表現の自由、思想信条の自由があるのだから自由に議論をすることが重要だ。非正規雇用、ブラックバイト、奨学金問題などティーンズに関係の深い政治の問題は多い。昨年9月の「戦争法」成立以来、全国でティーンズが声を上げ始めた、というもの。また、弁護士が対処する「高校生の政治活動ホットライン」の連絡先も掲載されている。
裏面には「どういう生活や社会を望むのか一緒に考えて行動しよう。いつだって僕ら次第だよ」「私たちは政治に無関心でいられたとしても政治に無関係ではいられない」など8人の18歳の言葉が紹介され(週刊金曜日4月29日号の抜粋)、憲法9条に関し「改正する必要があると思う 22.1%」「改正する必要はないと思う 39.8%」など今年4月の憲法に関する意識調査(NHK)の7つの問いと結果が紹介されている。

5月末、都立芝商業高校の正門前でこのビラをまいた。この学校は浜松町北口から東の方に徒歩5分のところにある。創立92年の歴史と伝統のある学校だ。正門前を通過する人の90%以上は通勤者。道路を渡ったところには、竹芝桟橋に近いからか巨大な錨のモニュメントがある。また学校の後方には劇団四季の「ライオンキング」の劇場が見える。
学校に着くと6月の体育祭の準備で、多くの応援団の生徒が太鼓の音に合わせて演武の練習をしていた。素直な生徒が多い印象で、声をかけた3人に1人はビラを受け取ってくれた。また門の中にいる生徒たちにも声をかけると、受け取りにきてくれた生徒も何人かいた。8時ごろ出勤してきた副校長に「正門付近は生徒がたくさん通るので、まかないでほしい」といわれた。「こちらは生徒に手渡しにきたのだから」と答えると「撒くなとはいわない。まかないでほしいとお願いしている」とのことなので、「考えます」と答えて2mほど正門から離れてまいた。

6月はじめ晴海総合高校でもビラをまいた。月島駅から徒歩8分、学校の隣には野球場が3面ある大きな区立運動場が広がる。リバーサイドの埋立地だからできることなのだろう。
この学校は、1996年初の総合高校として開校した。総合高校とは何か、ウェブサイトによると「普通教育と専門教育とを総合的に施し」とあり、単位制で幅広い選択科目があるということだ。芸術・文化の選択科目が充実しているのと、母体のひとつが京橋商業だからか商業高校の科目が自由選択に入っていることかと思うが、よくわからなかった(なお母体のもう一校は京橋高校)。また首都大学東京の法科大学院と同じ敷地にある。
この学校は、塀が一部しかなく門もなかった。それで玄関から道路一本隔てた歩道で手渡した。受取は悪く、とくに男子が非常に悪かったが、「選挙にいきましょう。もらってください」と声をかけるともらってくれる生徒も現れた。2人か3人で連れだって登校する生徒が多くおしゃべりに夢中だったかったからかもしれない。ちょうど夏服・冬服の端境期だからか、女子は白・黒両方の制服が見られた。また道路の向かいに晴海中学があったが、たいていの生徒は逆の歩道を通るので、こちらが混乱することはなかった。
ほとんど終わるころに生徒指導部の先生が出てきて「生徒には無理強いしないでください。迷惑だという生徒もいる」という。いっしょにまいていた人が「向こうから、ほしいと手を伸ばしてくる生徒もいる」と言い返していた。
「選挙に行きましょう」と声をかけながら手渡したが、考えてみると選挙の告示が近づくと、特定の候補者の運動と警戒されるかもしれないと思った。
しかし、これがきっかけになって、「自分たちと政治」について考え、来たる7月10日の投票に行く生徒が一人でも増えるとよいと願った
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