10月10日の土曜日に通称越後裏三山を歩いてきた。
八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の越後三山(表三山)に対して、荒沢岳、中ノ岳、越後駒ケ岳を裏三山と呼ぶ(らしい)。
で、昨年の9月に表三山は歩いているので、こっちの裏三山も紅葉の美しい秋にいつかは歩こうと考えていた。
荒沢岳山頂手前から朝日の荒沢岳主稜線
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/7b/1adb945e3f323a848015fddce9debca3.jpg)
ここはルートを通して、さほど高低差があるというわけでもなく、距離も25km位(もうちょっとあるかな)なので、日帰りでも問題は無いだろう。
あとはどちら周りで歩くかだけだ。つまり越後駒から始めるのか、それとも荒沢岳から始めるか迷うところだ。
暗くなってからの危険地帯通過はできるだけ避けたい。
下山がもし日没を過ぎるようなことになるとすると、やはり荒沢岳からと言うことになろうか。
だが、もし深夜から歩き出し日の出を越後駒ケ岳で迎えるなら、昼の1時ころには荒沢岳に着けるかも知れない・・・
しかし、これは順調に歩ききってのことだから、もしもの時にはアウトということになりかねない。
一方、荒沢岳山頂で日の出を迎えるとすると、前ぐら(変換できず)の通過は夜明け前の暗闇の中になるだろう。
まだ一度も荒沢岳を歩いたことがないので、ここがどれくらいの岩場なのか山レポなどでは詳しくつかみきれないところもあり、不安は残る。
しかし、これならば後半は中ノ岳と駒ケ岳に小屋もあり精神的には楽だし、仮に駒からの下山が夜になっても全く問題にならないだろう。
いずれにしても、荒沢岳の鎖場の連続する前ぐらの通過が一番の課題となることだけは間違いない。
で、思案の末、荒沢岳から登りだし越後駒を下ることにする。
難所の前ぐら通過を明るくなる日の出近くとし、越後駒ケ岳に3時ころに着くような感じで歩くことにする。
これならば初めて歩く荒沢岳から兎岳までを、たっぷりの時間を撮影に充てることができそうだ。
睡魔との格闘の末、麓駐車場に着いたのは深夜2時近くだ。
3時に歩き出すことにして仮眠しようとするが、不思議なものであれほど眠かったのに全く眠れない。
仕方ない、3時に歩き出せるように身支度を始め、少し遅れて3時過ぎの出発になった。
駐車場に着いた時には薄っすらと見えていた星も、ガスが立ち込めてきて全く見えなくなってしまった。
たぶん川霧のせいだろうから、しばらく登れば星空になるだろう・・・
予想は的中、しばらく登ると、すっきりではないが星空になった。
前日まで西高東低の気圧配置だったため、このあたりでは前日まで雨だろうと思っていたが、登山道はむしろ乾いている。
雨の降っていた様子は全くなく、快適に歩くことが出来る。
だらだら登りが続いていたが、いきなり鎖場が出てきた。まだ4時を少ししか過ぎていない。
そのまま鎖場がどこまでも続く。かなりの高度感があってよいはずだが、都合よく真っ暗で周りが見えない。
東の地平線のあたりに夜明けの気配が感じられる頃、前ぐら核心部の岩場のトラバースに差し掛かった。
鎖とザイルとがフィックスされているので、暗闇の中でもルートを見落とすことはないのだが、なぜここに鎖がないの?と言うような所がいくつか有った。
昼間でもこんなところを下るのは勘弁してもらいたい、そう思える。暗闇の中なら尚のことだ。
それにしても、山友でんさんの奥さん、よくこんな所を往復したもんだな~。 ただただ感心するのみだ。
最後の鎖場を乗り越えれば、前ぐらの山頂は近しだ。
5時を過ぎ、周りの様子が薄っすらと見えるようになった。
瘠せた尾根が続くので、いねむり歩行に注意しながら主稜線を目指す。
5時50分ころ、東の空低くたなびく雲間から朝日が差し込んできた。
急いでカメラを出して、何枚かシャッターを切る。
が、太陽と山腹との位置関係が悪く、眼前の景色が赤く焼けることはなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e0/4c4cdcd0fd7ed07f863b1f25a4ba930e.jpg)
6時を少し過ぎたころに、やっと主稜線に飛び出る。
ここからカメラは首にぶら下げ、シャッターを切りながら歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/85/59d7e19ebc093c73b294d73820cd9fa5.jpg)
水蒸気が多く全体に靄っているし、東の空低い太陽光の赤みは残念ながらさほど強くならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/78/bf13b1e60917ba2aea200819cf8b1c75.jpg)
山頂近し、高度感いっぱいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/60bc172c7f1eefe84994b9fd35547d6d.jpg)
登ってきた尾根 北ノ又には川霧が立ち込めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/99/c3f0c85144d8cb147d694a25ee6d9a03.jpg)
やっと山頂が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/e0/88b89920a19e1fdd0c62ef0d7a816306.jpg)
遠く平らな山は、先週登った平ヶ岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/1c/d3da4b37cef71a61b50fd76d838a8033.jpg)
山頂直下から東へ続く主稜線
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5f/5eae387e3dd815119a50a7e41e2f8bb8.jpg)
ようやく荒沢岳山頂へ到着。
もう少しで6時半、写真を撮りながらなので、主稜線に出てから少し時間をかけすぎた・・・かな。
遠く正面の山は、左 中ノ岳、右 越後駒ケ岳。 右側の山まで行くことになる。 遠いなぁ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/2a/207b036384d579d7568433900cdf3f10.jpg)
ラジオ体操を聞きながら、右手人差し指の体操をする。
これから歩いて行く主稜線。
大きな中ノ岳の左側のピークが兎岳になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/1f/e83614e290288d73de3c9f58e02574d1.jpg)
一つ目の山、灰吹山を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3a/4d27c0818a3543d14c2332e2aa5ae22d.jpg)
ここからは撮影しながら進むため、芋虫歩行となる。 兎岳には10時までに着けばよし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/17/3bdd2541328ff92ec2040dd9f1b680a4.jpg)
藪は過剰なほどに良く刈り払われていて、朝露に濡れることもなく快適に歩くことができる。
管理されている方々に、ただただ感謝あるのみ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/90/4019f5c41c372944ed1471bbb7bad43d.jpg)
その昔には歩く人もけっこういたらしいが、やがて廃道。近年、再び人の手が入り登山道として復活したと言うことだ。
なるほど、笹や潅木で覆いかぶさってしまう様な所でも、地べたにはしっかり踏み跡が付いている。
30年以上前の話になるが、当時の知人は藪が深く苦労をしたよなことを話していた。
今もかもしれないが、当時はかなり玄人好みなルートだったのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ef/eae63f2f889d520ae6859c4b5d6cbe19.jpg)
灰吹山辺りからの荒沢岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c3/4854f7c987900a6cbc70937deb5ec1a2.jpg)
快適な道を先のとんがりピーク灰ノ又山を目指す。
この先のどこか展望の良いところで朝飯を食らうことにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2c/aa5082e6187102faa38513f9e6f53acc.jpg)
ここにしよう。
腰を下ろせる石ころも転がっているし、眺めも最高に良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/e8/fdce9a3c169aff917a5fa69975954f60.jpg)
同じ位置からの荒沢岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/aa/12430005d780c06a1c905acfedf8ab18.jpg)
腹も多少膨らんで、さてさて 次は灰ノ又山だ
灰ノ又山付近からみた荒沢岳、大きく羽を広げた白鳥のようで優雅に見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0a/ece4612cfa91a2cc75d4155db36970ce.jpg)
ちょいと刈り込みすぎているようだが、楽園の中を歩くようで気持ちが良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/da/ceb171d2d7055a80ec4d1f47738ccf5d.jpg)
楽園は続く。 道は源蔵山の山腹を巻くように付いているみたいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/e0/8e332fd064764453a545de0415b35330.jpg)
楽園の端っこには美しい池塘もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ad/a3bd8d77af708a337b885034c0e66eb3.jpg)
源蔵山を越えると巻倉山との鞍部、縦走路中唯一の水場のある天場となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/2f/a332d3a584fcb0c9decd2b80efa5682d.jpg)
間もなく巻倉山の天場へ到着。
草原の周りの笹はらの中に刈り込まれた天場が何ヶ所かある。
妙な方向に踏み跡が続いているので辿ってみると・・・、 ウンコ場だった。(笑)
で、肝心の水場だが、予想通り南側草付き斜面の沢形にある。
行ってみると流水はなく、さらに60m下れと書かれてある板がある。
60mか~ 残りの水は1.5L、補給はあきらめることにする。
気休めにたまり水を100ccくらい汲んでおく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/60/333969bad4877be3f62b36f6e739240b.jpg)
さて、天場に水場も確認できたので、先へ進むことにする。
向こうに見える草地が天場の草地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/57/da9244f4ae1a35576983bb28c15fadb1.jpg)
巻倉山の山頂手前から天場を方面を振り返る。 荒沢岳が再び見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/12/28617037a74476a7d65b5bd7f74a146c.jpg)
巻倉山に到着。
360度、遮るもののない大展望の山頂。
30年も前から眺めていた山頂にようやく立つことが出来た。感無量
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f7/4aaeddef3bbd5f8377161b5c5d1f2c62.jpg)
左から大水上山、兎岳、小兎岳、中ノ岳 中腹の紅葉が真盛り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/45/b063cbb1bc6fc069201941551282b160.jpg)
さらに遠く越後駒ケ岳 まだまだ遠いな~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/72/143bd1f5cea9a1125f3925b4e8dc1bff.jpg)
さっ、次なるピークいよいよ兎岳へ出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4a/0db8413055d5b221f0356c156316ee13.jpg)
美しく色付く潅木を見つけては立ち止まりレンズを向けるので、なかなか兎岳が近づかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/9f/a1dfd0e644e5a7271d6c26cb7c8a3e95.jpg)
ここから見る中ノ岳はとてつもなくでかい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/87/1ec743bcf3393216ae42632ef83cc37a.jpg)
鞍部から再び登り、振り返って巻倉山、荒沢岳が遠い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/02/94f04fae7a535030f95d70100d5aa7f4.jpg)
なおもシャッターを切りながら、兎山頂を目指す。 気持ちのよい美しい尾根だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/de/53e2f1a721cd5e1aae0f6181d7b96819.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/6f/57bce676f813fcd109b9c5a4028448e8.jpg)
もうひと登り
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/40/b0bb3287fe79fbe2bd3027f9eddedfb3.jpg)
振り返り、荒沢岳からたどって来た尾根。 右遠くの平らな峰は会津駒ケ岳から三つ岩岳の稜線。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/de/9242a8d52c6998b298e459931d900caf.jpg)
兎の背中にも見える兎岳。 紅葉もまだまだ終わっていなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/95/277fd7506734ed3673a34a41f2acd0a9.jpg)
最後の草付きの斜面から振り返る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/14/e743797d86818634df6c41d90d7620f8.jpg)
山頂直下の分岐に到着。時に9時40分。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/c0/f9bfbabf9ae4b70a86f17a3ea63a4e6a.jpg)
予定よりわずかだが早く着いた。
3年ぶりの兎岳、誰も登って来る気配のない静かな山頂。
つづく
Nikon D700 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳の越後三山(表三山)に対して、荒沢岳、中ノ岳、越後駒ケ岳を裏三山と呼ぶ(らしい)。
で、昨年の9月に表三山は歩いているので、こっちの裏三山も紅葉の美しい秋にいつかは歩こうと考えていた。
荒沢岳山頂手前から朝日の荒沢岳主稜線
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/7b/1adb945e3f323a848015fddce9debca3.jpg)
ここはルートを通して、さほど高低差があるというわけでもなく、距離も25km位(もうちょっとあるかな)なので、日帰りでも問題は無いだろう。
あとはどちら周りで歩くかだけだ。つまり越後駒から始めるのか、それとも荒沢岳から始めるか迷うところだ。
暗くなってからの危険地帯通過はできるだけ避けたい。
下山がもし日没を過ぎるようなことになるとすると、やはり荒沢岳からと言うことになろうか。
だが、もし深夜から歩き出し日の出を越後駒ケ岳で迎えるなら、昼の1時ころには荒沢岳に着けるかも知れない・・・
しかし、これは順調に歩ききってのことだから、もしもの時にはアウトということになりかねない。
一方、荒沢岳山頂で日の出を迎えるとすると、前ぐら(変換できず)の通過は夜明け前の暗闇の中になるだろう。
まだ一度も荒沢岳を歩いたことがないので、ここがどれくらいの岩場なのか山レポなどでは詳しくつかみきれないところもあり、不安は残る。
しかし、これならば後半は中ノ岳と駒ケ岳に小屋もあり精神的には楽だし、仮に駒からの下山が夜になっても全く問題にならないだろう。
いずれにしても、荒沢岳の鎖場の連続する前ぐらの通過が一番の課題となることだけは間違いない。
で、思案の末、荒沢岳から登りだし越後駒を下ることにする。
難所の前ぐら通過を明るくなる日の出近くとし、越後駒ケ岳に3時ころに着くような感じで歩くことにする。
これならば初めて歩く荒沢岳から兎岳までを、たっぷりの時間を撮影に充てることができそうだ。
睡魔との格闘の末、麓駐車場に着いたのは深夜2時近くだ。
3時に歩き出すことにして仮眠しようとするが、不思議なものであれほど眠かったのに全く眠れない。
仕方ない、3時に歩き出せるように身支度を始め、少し遅れて3時過ぎの出発になった。
駐車場に着いた時には薄っすらと見えていた星も、ガスが立ち込めてきて全く見えなくなってしまった。
たぶん川霧のせいだろうから、しばらく登れば星空になるだろう・・・
予想は的中、しばらく登ると、すっきりではないが星空になった。
前日まで西高東低の気圧配置だったため、このあたりでは前日まで雨だろうと思っていたが、登山道はむしろ乾いている。
雨の降っていた様子は全くなく、快適に歩くことが出来る。
だらだら登りが続いていたが、いきなり鎖場が出てきた。まだ4時を少ししか過ぎていない。
そのまま鎖場がどこまでも続く。かなりの高度感があってよいはずだが、都合よく真っ暗で周りが見えない。
東の地平線のあたりに夜明けの気配が感じられる頃、前ぐら核心部の岩場のトラバースに差し掛かった。
鎖とザイルとがフィックスされているので、暗闇の中でもルートを見落とすことはないのだが、なぜここに鎖がないの?と言うような所がいくつか有った。
昼間でもこんなところを下るのは勘弁してもらいたい、そう思える。暗闇の中なら尚のことだ。
それにしても、山友でんさんの奥さん、よくこんな所を往復したもんだな~。 ただただ感心するのみだ。
最後の鎖場を乗り越えれば、前ぐらの山頂は近しだ。
5時を過ぎ、周りの様子が薄っすらと見えるようになった。
瘠せた尾根が続くので、いねむり歩行に注意しながら主稜線を目指す。
5時50分ころ、東の空低くたなびく雲間から朝日が差し込んできた。
急いでカメラを出して、何枚かシャッターを切る。
が、太陽と山腹との位置関係が悪く、眼前の景色が赤く焼けることはなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/e0/4c4cdcd0fd7ed07f863b1f25a4ba930e.jpg)
6時を少し過ぎたころに、やっと主稜線に飛び出る。
ここからカメラは首にぶら下げ、シャッターを切りながら歩くことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/85/59d7e19ebc093c73b294d73820cd9fa5.jpg)
水蒸気が多く全体に靄っているし、東の空低い太陽光の赤みは残念ながらさほど強くならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/78/bf13b1e60917ba2aea200819cf8b1c75.jpg)
山頂近し、高度感いっぱいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/60bc172c7f1eefe84994b9fd35547d6d.jpg)
登ってきた尾根 北ノ又には川霧が立ち込めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/99/c3f0c85144d8cb147d694a25ee6d9a03.jpg)
やっと山頂が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/e0/88b89920a19e1fdd0c62ef0d7a816306.jpg)
遠く平らな山は、先週登った平ヶ岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/1c/d3da4b37cef71a61b50fd76d838a8033.jpg)
山頂直下から東へ続く主稜線
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5f/5eae387e3dd815119a50a7e41e2f8bb8.jpg)
ようやく荒沢岳山頂へ到着。
もう少しで6時半、写真を撮りながらなので、主稜線に出てから少し時間をかけすぎた・・・かな。
遠く正面の山は、左 中ノ岳、右 越後駒ケ岳。 右側の山まで行くことになる。 遠いなぁ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/2a/207b036384d579d7568433900cdf3f10.jpg)
ラジオ体操を聞きながら、右手人差し指の体操をする。
これから歩いて行く主稜線。
大きな中ノ岳の左側のピークが兎岳になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/1f/e83614e290288d73de3c9f58e02574d1.jpg)
一つ目の山、灰吹山を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/3a/4d27c0818a3543d14c2332e2aa5ae22d.jpg)
ここからは撮影しながら進むため、芋虫歩行となる。 兎岳には10時までに着けばよし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/17/3bdd2541328ff92ec2040dd9f1b680a4.jpg)
藪は過剰なほどに良く刈り払われていて、朝露に濡れることもなく快適に歩くことができる。
管理されている方々に、ただただ感謝あるのみ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/90/4019f5c41c372944ed1471bbb7bad43d.jpg)
その昔には歩く人もけっこういたらしいが、やがて廃道。近年、再び人の手が入り登山道として復活したと言うことだ。
なるほど、笹や潅木で覆いかぶさってしまう様な所でも、地べたにはしっかり踏み跡が付いている。
30年以上前の話になるが、当時の知人は藪が深く苦労をしたよなことを話していた。
今もかもしれないが、当時はかなり玄人好みなルートだったのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ef/eae63f2f889d520ae6859c4b5d6cbe19.jpg)
灰吹山辺りからの荒沢岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c3/4854f7c987900a6cbc70937deb5ec1a2.jpg)
快適な道を先のとんがりピーク灰ノ又山を目指す。
この先のどこか展望の良いところで朝飯を食らうことにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2c/aa5082e6187102faa38513f9e6f53acc.jpg)
ここにしよう。
腰を下ろせる石ころも転がっているし、眺めも最高に良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/e8/fdce9a3c169aff917a5fa69975954f60.jpg)
同じ位置からの荒沢岳
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/aa/12430005d780c06a1c905acfedf8ab18.jpg)
腹も多少膨らんで、さてさて 次は灰ノ又山だ
灰ノ又山付近からみた荒沢岳、大きく羽を広げた白鳥のようで優雅に見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0a/ece4612cfa91a2cc75d4155db36970ce.jpg)
ちょいと刈り込みすぎているようだが、楽園の中を歩くようで気持ちが良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/da/ceb171d2d7055a80ec4d1f47738ccf5d.jpg)
楽園は続く。 道は源蔵山の山腹を巻くように付いているみたいだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/e0/8e332fd064764453a545de0415b35330.jpg)
楽園の端っこには美しい池塘もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ad/a3bd8d77af708a337b885034c0e66eb3.jpg)
源蔵山を越えると巻倉山との鞍部、縦走路中唯一の水場のある天場となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/2f/a332d3a584fcb0c9decd2b80efa5682d.jpg)
間もなく巻倉山の天場へ到着。
草原の周りの笹はらの中に刈り込まれた天場が何ヶ所かある。
妙な方向に踏み跡が続いているので辿ってみると・・・、 ウンコ場だった。(笑)
で、肝心の水場だが、予想通り南側草付き斜面の沢形にある。
行ってみると流水はなく、さらに60m下れと書かれてある板がある。
60mか~ 残りの水は1.5L、補給はあきらめることにする。
気休めにたまり水を100ccくらい汲んでおく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/60/333969bad4877be3f62b36f6e739240b.jpg)
さて、天場に水場も確認できたので、先へ進むことにする。
向こうに見える草地が天場の草地。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/57/da9244f4ae1a35576983bb28c15fadb1.jpg)
巻倉山の山頂手前から天場を方面を振り返る。 荒沢岳が再び見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/12/28617037a74476a7d65b5bd7f74a146c.jpg)
巻倉山に到着。
360度、遮るもののない大展望の山頂。
30年も前から眺めていた山頂にようやく立つことが出来た。感無量
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f7/4aaeddef3bbd5f8377161b5c5d1f2c62.jpg)
左から大水上山、兎岳、小兎岳、中ノ岳 中腹の紅葉が真盛り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/45/b063cbb1bc6fc069201941551282b160.jpg)
さらに遠く越後駒ケ岳 まだまだ遠いな~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/72/143bd1f5cea9a1125f3925b4e8dc1bff.jpg)
さっ、次なるピークいよいよ兎岳へ出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4a/0db8413055d5b221f0356c156316ee13.jpg)
美しく色付く潅木を見つけては立ち止まりレンズを向けるので、なかなか兎岳が近づかない。
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ここから見る中ノ岳はとてつもなくでかい。
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鞍部から再び登り、振り返って巻倉山、荒沢岳が遠い。
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なおもシャッターを切りながら、兎山頂を目指す。 気持ちのよい美しい尾根だ。
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もうひと登り
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振り返り、荒沢岳からたどって来た尾根。 右遠くの平らな峰は会津駒ケ岳から三つ岩岳の稜線。
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兎の背中にも見える兎岳。 紅葉もまだまだ終わっていなかった。
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最後の草付きの斜面から振り返る。
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山頂直下の分岐に到着。時に9時40分。
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予定よりわずかだが早く着いた。
3年ぶりの兎岳、誰も登って来る気配のない静かな山頂。
つづく
Nikon D700 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
今年のラストチャンスでしたね。
週末にはクサリを外すそうです。
どちらにしようか迷った末、谷川馬蹄形にしちゃいました。
でんさんから誘いがあるのではと、期待もしていましたよ。
水曜の天気予報を見て、急遽実行しました。
もしかしたら、麓の駐車場ででんさんとばったり会ったりしてとか、はたまた、縦走路のどこかでばったり会ったりして、なんて期待もしていました。(笑)
出発時に17日に鎖を外す云々との看板を見ました。
そんなことすっかり忘れていましたよ。
想像していたよりも楽でした。
元々はカミサンが休みの予定だったため、それなりの山へ行く予定だったんです。
それが先週半ばに変更になって休みが無くなったというわけです。
そんなときはふ~てんさんからも誘ってください。
運転は私がしていきますから(^^)
そんな時には誘ってみますね。
ところで・・・ 続きはメールで!
谷川岳と似てるような気がしますが
夜中に一人で山道を歩かれて怖くないんですか?
勇気あるな~
越後の山 八海山とかだったかな 話してくれましたよね
グレートトラバースで新潟の山を放送したときに
ここなのかな?などと思ってみてました
いつか私もいってみたいです
夜中に歩いていても怖くなくなりましたね。
そんな歩き方をするようになって長いので、慣れたのでしょう。
それに夜中のほうが歩きやすいですよ。
グレートトラバースを見たわけではありませんが、たしか八海山から中ノ岳、そして兎岳を経由して荒沢岳まで歩いたのだと思います。
このあたりの山は標高の割りに、登り出しからの標高差があるので厳しいですよ。
がんばって挑戦してみてください。