放射線で気になるのが畑です。
猫の額にも満たない畑ですが、昨年よりアスパラが植えてあります。
本来ならここに大根も作ってみる予定でした。
5月の連休の時に10cmくらいに伸びたアスパラがあったのですが、放射能のことを考えて食べることはしませんでした。
そこで今回はその畑の測定です。
刈り草でマルチングを施している所とマルチングを取り除いて土が現れている(ビニールの置いてある)所での比較です。
マルチングの上で0.80μSv/h
土むき出しのところでは0.85μSv/hと幾分高めです。
これまでの雨でセシウムが土の表層に移ったことを意味するのでしょうか?
それとも単なる測定の誤差?よく分かりません。
γ線だとマルチングの有無なんて関係ないのですけど?
いずれにしても、この値のこの場所で作られた野菜を食べても問題ないのか?判断付きません。
ベクレルの測定でもしない限り分かりませんよね!
しばらくは様子見です。または菜の花を植えておくというのも良いかもしれません。
さて次は敷地奥の谷地の中を測ってみます。
昨日も紹介したノバラの周辺になります。
イノシシに掘り起こされて小さな池になったところです。
今年は4月からずっと水がありません。いつもの年だといくつも水溜りができているのですが。
1.26μSv/hと、やはり高めです。
そのすぐ脇では、自然の日常が営まれています。
さらに奥へ分け入ってみれば、1.31μSv/h さらに上がっています。
谷地と草地の境あたりの幾分乾燥している所では0.65μSv/hで高くありません。
同じく境にあるアヤメ付近では
1.65μSv/hとかなり高めになります。
アヤメが咲いているくらいなので、水分が幾分の多めに有るのかも知れません。
この谷地の水源は「村」の上流に広がる広大な牧草地になっています。
この牧草地に降った雨がマンホールに集められ「村」の谷地に湧き出してくるのです。
お分かりですね!、これは大変やばいことを意味しています。
この谷地にも数年前に排水路(スコップで掘っただけ)を作り、もともと谷地にあるマンホールへ排水がなされるようにはしてあります。
ただイノシシの行う大規模土木工事のため、流れが寸断されることもままあるので予断を許しません。
これからの梅雨でこの谷地の放射線量は間違いなく高くなっていくと思われます。
今後の課題としては排水路を拡張して、谷地からの湧き水が草地へ流れ出ないようにしなくてはならないでしょう。
そして刈り残してあるのバラ付近では0.85μSv/h
そして草地内のイノシシによる大規模土木工事の痕、表土は3cm弱程度削ぎ取られています。
そこで測ってみると0.15μSv/h全く問題の無いレベルです。
まったく汚染されてないといってよいでしょう。
今福島や栃木で行われている校庭の汚染表土の除去は、間違いなく最も効果のある除染方法だということが分かります。
ま~その後の汚染土の処理をどうすると言う課題は残りますが。
次回「村」への潜入の際は、この方法で猫の額ほどの畑づくりをしてみます。
これはいけるかもしれません。