野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

朝日岳から谷川岳へ紅葉狩りに その壱

2014-09-30 22:57:59 | 山歩き・山の写真
白毛門で日の出を迎えるつもりで、真夜中の2時過ぎに歩き出したが結局笠ヶ岳での日の出となった。
お日様は遠く根名草山あたりから登ったようだ。 山波は単調、おまけに雲も単調、でこれまた結局しょぼい日の出となっちまった。

日の出を一通り撮り終え、朝日岳に向かって歩き出した。 
朝日を受けて真っ赤に染まった紅葉がいっそう鮮やかに、そして美しく目の前に広がっている。
葉っぱが落ちてしまってはいるけれど、朝日を受けて真っ赤かだ。



朝日を入れてみて



左奥、遠くの山は巻機山だね



振り返り日の出を迎えた笠ヶ岳、谷川岳の東壁がよく見える。 何人か登山者がいるぞ。



白毛門を入れて



一ノ倉本谷の雪渓が見えてきた。



朝日岳へ向かう尾根の南斜面はきれいに色付いている。



烏帽子岳、 草紅葉もきれいに色付いているね。



遠く中央は上州武尊



朝日岳山頂はガスっちまった。



あれに見えるが朝日岳山頂だね。



南側は宝川へ向かってなだらかな斜面が広がっている。



同じく


笠ヶ岳からは写真を撮りながらゆっくり歩いて朝日岳山頂へ到着、まだ6時半だ。

JP方面を見る。



ハイマツの中の紅葉が美しい。 


朝日ヶ原、  水場付近が荒れてるな。 かれこれ25年ぶりかぁ、当時から荒れていたかな?
25年ぶりに朝日岳の水を味わってみた。 もちろん美味い!



JP側から山頂方面を見る。






巻機山への国境尾根が見えてきたぞ。


JPの分岐標柱があった。見れば巻機方面は廃道になっているらしい。
30年くらい前の秋に巻機まで歩いたことがあった。当時は多くの登山者が歩いていた道だったのだが・・・
右奥の大きな山は巻機山だね。



いよいよ清水峠への下り。
湯檜曽川の源流部、朝日岳の北斜面になるため光線が悪い。 目指すは遙か谷川岳。


反対側は登り川の源流部、尾根は巻機山への国境稜線。


清水峠のちょい上にある池塘。
JPからここまでの登山道が記憶とまるで合わない。過去に5、6度歩いているが、こんなに歩きやすい道だったかな?



さてさて ちょうど8時だ、懐かしい定宿 清水峠避難小屋に着いたぞ。 外壁の色が緑から茶色に変わっているよ。


なんだか疲れが出てきた。先週の疲れが取れていないようだ。
先が思いやられるよ。

Nikon D700   AS-F NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

黄道光

2014-09-29 23:30:29 | 星空
午前4時前に展望の開けるこの場所へ着いた。
満天の星空には違いないが、やはり南の地平線近くがボーっと明るいな。
関東北部からはどこへ行ってもこんなもんかな?
でそんな中、これまた大きな岩にカメラを固定して星空を撮ってみた。



アングルを決めるに当ってはオリオン座とシリウス、そして東側の明るい星(木星か?)を目印にして、適当にレンズを向けてみた。

天の川は冬の大三角形を横切るように肉眼でも分かる。
そして肉眼では分からなかったが、こうして写した画像を見てみると東の地平線側から木星(?)方向に光芒が見えている。
最近はすっかり忘れてしまっていたが、これは間違いなく黄道光だ。
その昔、平地から夜明け前の黄道光の撮影を試みたことはあったが、地上の明かりが邪魔をしてはっきりは撮れなかった。
20年近く前、マダガスカルの西部、人工灯火の全くないサバンナの真ん中、深夜に見た天の川に交差する黄道光を見たことがあった。
くっきりと眩いほどの天の川に、これまた明るい黄道光が天頂付近でクロスする様は日本では決して見ることの出来ない光景だ。


ここで同じような写真を何枚か撮って終了した。
日の出まであと1時間半、夜が白んでくるまであと30分くらいだろうか。
この分だと、笠ヶ岳の山頂で日の出を迎えられそうだ。

北アルプスでコマクサ 

2014-09-26 22:33:09 | 自然・風景
北アルプスは不動岳と南沢岳でお目にかかったコマクサです。

これは南沢岳のもの



同じく南沢岳



同じく南沢岳
今回のベストショット   遠くのお山は赤牛岳



これは不動岳のもの



これも不動岳


すでに葉っぱの紅葉しているものもあり、花も痛みだしています。
ちょうどコマクサシーズンの終わりころに行き当たったのかもしれませんな。

大倉口~八海山~中ノ岳~駒ケ岳周回

2014-09-23 20:52:44 | 山歩き・山の写真
 もう少し天候が安定してから歩こうかとも思っていた越後三山。
今年は珍しくこの時期でも暑くもなく、天候も悪くはない。で、9月20日の土曜日に越後三山を歩くことにした。
新潟県のお天気は土日ともに晴れになっているから、下山が夜になっても問題なさそうだ。
以前からの思いをめぐらせ、八海山稜の薬師岳で日の出を迎えられるよう歩き出すことにした。

大倉口の標高が250m、薬師岳のそれが1650mと標高差は1400mになる。
ここら辺の山はどこをどこから登ろうが、大体がこんなもんだ。簡単に山頂を踏ませてくれる山なんぞは無い。
ちなみに、大倉口から中ノ岳までの標高差は1800mとなり、これに加えて上り下りの舟人状態となる。

 麓の駐車場に着いた時には星空だったが、出発の午前2時近くになったら急に曇りだした。
大倉口に限ったことではないと思うが、信仰の山特有の石碑(?)があっちゃこっちゃにおったっていて、気味の良いものではないな。
杉林の中を歩いていると小雨になった。濡れるほどではないが、晴れを確信して雨具は持参していない。
もうすぐ樹林を抜けようかというところで、雨の勢いが強くなってしまった。
仕方ないが、広葉樹の森の中でしばらく雨宿りをした。もう3時半になってしまった。
引き返そうかどうしようか迷ったが、女人堂まで行ってその後のことは考えようと、いくぶん小降りになった雨の中を再び歩き出した。
間もなくガスの立ち込める稜線へ出た。さっきから気温がぐんと下がってきている。明らかに空気が入れ替わった。
間違いなく晴れに向かっているはずだ。女人堂へ着く頃にはガスも消えていた。
薬師岳山頂を5時半前に着くように麓を出たが、途中半時ほど雨宿りをしていたため予定を遅れて山頂に立った。
日本海方面は晴れている。日の出に5分ほど間に合わなかった。が、東の空は相変わらず曇り空、どっちみち日の出は拝めなかったわけだ。

5時50分  魚沼は黄金色だ
小屋に人の気配があったが、表にはだれもいない。


このまま天気が晴れになるか分からない、八海山の最高峰である入道岳まで行って先へ進むか考えることにしよう。
後のことを考えて、迂回路を進むことにする。


迂回路にはこんな花も


八ッ峰の東側に出て稜線に復帰


中ノ岳へと続く尾根が見えてきた。 入道岳から500m下り、中ノ岳まで800mを登り返すことになる。
ロングを歩くには途中の雨宿りが痛かった。基本は休まずに歩き通すことだ。
天候は回復に向かっている。今回は時間は気にせずにのんびりと歩き通そう。 ならば撮影だ。


初めて歩く尾根にいささか興奮してしまう。 ひっきりなしにシャッターを切っていく。


全然、先に進まない。 7時になってしまった。


入道岳を通過して、いよいよオカメノゾキへの下りが始まる。 う~ん 500mかぁ・・・


ここにも こんな花が


前方は五竜岳、 中ノ岳方面の雲がへん  レンズ雲みたい


五竜岳から入道岳を振り返って。  光が優しい


五竜岳へ登り返す


ここから見る限りでは、オカメノゾキなんぞたいしたこたねぇ~ぜ と思えてしまう。 が、しかし・・・


振り返り入道岳が大きく美しい。


荒山を目指して下っていく。  荒山手前の小さなピークに人工物が見える。
そのピークからデトノアイソメに向かって踏み跡のようなものが見える。 これが鉱山尾根だろうか?
オカメノゾキからのエスケープ、又はデトノアイソメから直接登ることのできる鉱山尾根を確認しておきたい。


注意して見てみたが、どれが鉱山尾根なのか今ひとつ分からずじまいだった。

荒山を過ぎ、オカメノゾキ辺りまで来ると駒ケ岳がすごく高く見えてしまう。 ここから800mくらい高いことになるのか・・・


         前方のコルが最低鞍部かな? 
         

いよいよ最低鞍部から中ノ岳までの800m。  鳴神山が1000m弱だから・・・  


まずは遠くのあの丸っこいピークの御月山まで500m。 吾妻山が480mだから・・・  同じだ。 左奥の稜線は檜廊下。


気持ちのよい岩尾根、転落しないようにね。


オブジェ


美しい稜線、 振り返り八海山は入道岳。


五竜岳から阿寺山   遠くは巻機山だね。


あと300m、  大小山が31・・・   空しくなってくる。


登山道ではたくさんのマムシが日向ぼっこしている。  証拠の写真もあるけれど・・・  やめときます。


御月山への最後の登り手前で見つけたマツムシソウ。


御月山へ到着  今までとは違って、まるで別天地   向こうの山は駒ヶ岳、 まっすぐ北沢の源流部が美しいね。


紅葉の具合もちょうどいい。


美しい祓川へ50mの下り。



この山上の楽園でしばし写真撮影と休憩。早々に立ち去るのがもったいない・・・   ほんとうはめちゃくちゃ疲れているのじゃ。


350mの登り返しで山頂だ~  もうどこを歩いていてもリンドウばっかし。


やっと見覚えのある道になった。 駒への分岐近しだな


おなじみの場所へ到着した。 やっと、やっと到着したって感じだ。 めちゃくちゃ疲れている。


ここまで来ればあとは楽ちんだ。 駒ケ岳山頂はどうでもいいとして、グシガハナまで3時間もあれば行くはずだ。

グシガハナへ4時過ぎに着けばよし。 その時間なら、ちょうど光も良くなるはずだ。

とりあえずは中ノ岳だけは山頂を拝んでこよう。


山頂で登山者とおしゃべりしたりして20分ほど過ごした。
1時を回ったころ、駒へ向かうため山頂を後にした。


檜廊下


天狗平  中ノ岳からここに来るまでに2度ほど昼寝をした。 歩きながら眠れるくらい眠くなってしまったのじゃ。


天狗平から右、グシガハナ  遠くオカメノゾキ、阿寺山


遠くに見えるは平ヶ岳だね。


天狗平はゆっくりと通過、絵になりやすい。


紅葉とハイマツのコントラストが素敵。


天狗平から諏訪平への200mの登り返しも、素晴らしい眺めに疲労も感じず楽しい登りになった。(強がり8割)
駒ケ岳山頂方面はガスっている。 言い訳が出来た。山頂は割愛してグシガハナへ向かっちゃう。

この時間、グシガハナへはちょうど逆光になっるのだ。 美しい尾根もより美しく撮れるってわけね。


日本庭園と遠く八海山


逆光に紅葉の赤も一段と鮮やかに。


北沢を挟んで中ノ岳から天狗平への美しい尾根


山頂のガスはどこへやら、  おいらもこれくらい足が長ければなっ。


4時半を少し回ったくらいにグシガハナ到着。ここまで光の具合も読みどおり、バッチグぅ~だ。

美しいね駒ケ岳、 グシガハナ山頂から。


谷のずっと下流まで帰らねばならない。


グシガハナからの下り、樹林帯に入る前に最後の一枚を撮った。



午後6時半 十二平到着 グシガハナから1時間半ちょいかかったことになる。

夏草にうもれた林道をヘッドランプ頼りに進むと、 突然残雪が現れた。  
標高はたかだか400m  デブリがこの時期になっても解けきらずに残っているのだ。
この上に広がる草付きのスラブは、地元の人も入れないゼンマイの群生地がある。
20年以上前になるが、初夏のころにはゼンマイ採りに通っていた場所だ。


午後8時、大倉口に着いた。長い長い林道と車道歩きもやっと終わった。
十二平までは足にマメもなかったのに、長い車道歩きでとうとうマメが出来てしまった。

Nikon D700  AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR、   70-200mmのレンズも担ぎ上げてはいたが、終日出番は無かった。

帰路は仮眠をとりながらの運転となり、結局ねぐらに戻れたのは夜明け前の3時半だった。

大小山で奇跡の瞬間を待ったが・・・

2014-09-22 21:54:34 | 夕景・夜景
毎度おなじみ、大小山へ日没を拝みに行った。
この日は年に2度のスペシャルデー、国生さゆりとは違い、年に1度ではないのだ。(わかるかな?)
で、とりあえずは 山頂で会おう を合言葉に、山頂に大集合したのだ。 大袈裟だが。

日の入り30分前、
雲は多めだが可能性はあるかもしれない、奇跡が起こるだろうか? 大袈裟だが。



雲なんぞを撮影しながら暇をつぶす。



この絵では分かりにくいが、群馬と長野を分ける碓氷峠の山なみが薄っすらと見えている。 期待できるぞ。


太陽は沈みだした。 が、そこは山なみにではなく地平線上の雲にだ。

レンズを200mmに2xテレコンをくっつけて

碓氷峠の山なみが見えている。がしかしだ、その向こうにそびえているはずの槍ヶ岳が見えない。



低空の厚い雲が邪魔をして、3月に続いての今年2度目の奇跡が起きない。



無情にも、太陽は雲に隠れてしまった。

もしかしたら槍のシルエットが現れるかもしれない、とファインダーから目を離さなかったが槍のシルエットが現れることはなかった。


ま~ そんなに簡単に見えてしまったら、全然奇跡じゃなくなっちまう。 いたしかたナシだ。

さっ、次は来年の3月だど   また 山頂で会おうぜ! じゃ~ね。

八海山へ行ってきた

2014-09-21 23:58:37 | 山歩き・山の写真
なかなか人の出の多い山へは足が向かない。
が、この季節の夜明けならばそんな心配もなかろう。
で、今まで足を向けたことのなかった八海山、その山頂付近で夜明けを迎えてみた。




帰り道からは、ちょうど八海山の八峰に日が沈んで行くのを拝むことが出来た。




まだまだ紅葉には早かったが、のんびりと静かな山歩きが出来ましたとさ。
詳しくは後でね!

七倉~舟窪岳~不動岳~南沢岳~高瀬ダム

2014-09-17 20:48:19 | 山歩き・山の写真
北アルプスにこんな所があったのか~  これが最初の印象。
山友でんさんからお誘いのメールをいただき、即答で同行させていただくことにした。
以前にうかがっていたコースではあるが、改めて地図を見てみると・・・   へえ~こんな所が・・・  である。

9月12日は21時30分にいつもの場所で拾っていただき、七倉へ向かう。
七倉山荘前に着いたのは2時を過ぎていた。
自分は車中で数十分ばかり惰眠をむさぼれたが、運転手のでんさんは寝てはいないはずだ。
お互い仮眠を申し出ることなくそのまま出発することになった。 でんさん仮眠をとらなくて大丈夫かな?

暗闇での山歩きは最高に気持ちが良いのだ。静かだし涼しくてよい。ちょいと怖いことなんぞ想像しただけで鳥肌だって立ってくれる。

で、2時間半くらい登ったところで東の空が開けた。
あとどれくらいで天狗の庭に着くかわからなかったので、ここで日の出を拝むことにしたのが失敗のもと。
もう少しで大展望が広がったのに・・・  残念無念。


何はともあれ、先を急ぐことにする。
Sunshine on my shoulders makes me happy だな。



光を失ったお月さんと 今日も雲がきれいなんです。



立ち止まらなければ、朝焼けの槍が見えたのに・・・   ただただ無念。



いや~すご~い! しか言葉が見つからない。
本日の最終地点の烏帽子岳もすぐそこに見えている。 たいしたこたぁねえ~ぜ。

実はこれが大いに甘かった。
ここからでは不動岳に隠れて南沢岳が見えていないし舟窪岳へはぐるっと回り込まなければならないのだ。
この時点ではまだそれらに気付いていない幸せなひと時だったのじゃ。  



やっぱり栃木や群馬の山とは違うね~。 能天気な独り言が続く。 



リンドウにチングルマだ。 秋空を入れて超ローアングルで。



こっちにもリンドウが、こんどは北葛岳と蓮華岳を入れて。



チングルマもついでに


この先、苦難が待っていることも知らずに、こんな感じでのんびり写真を撮りながら歩いてしまった。

天狗の庭から1時間以上かけて舟窪小屋へ到着。
腰を下ろしての大休止、お茶を頂き、スタッフの皆さんと記念撮影。

で、足元から舟窪岳、不動岳へと続く尾根を見て唖然としたのじゃ。
想像よりもはるかに遠く、おまけにアップダウン有できつそうだ。 ちょいとのんびりしすぎたことを悔いた。


で、七倉岳山頂はパス


舟窪乗越への途中、南側が崩落が酷いね。谷側へ滑落しないように気を付けないとね。



乗越付近からみた針ノ木岳。



蓮華岳も大きく見える。



右、不動岳から野口五郎、槍へ



蓮華岳方面に雲が湧き出してきたぞ。


舟窪第二ピークへの途中のこと
いきなり大きな雷鳴が轟いた。いっしゅん雷が来たかとひるんだが、音の主はすぐに分かった。
爆音を轟かせ姿を現したのはF2戦闘機ではないか! こんなところにだ。
眼前のダム湖の下流、高瀬川の谷低くを東から西へと飛んできた。この位置からはコックピットがはっきりと見えた。
自分の目の前で北西へ僅かに向きを変え、高度を幾分上げて山陰に消えていった。
舟窪第二ピークと不動岳との中間尾根を飛び越えていったのだ。
向きを変えたときにコックピト下にあるエアーインテークがはっきりと見えた。
ブルー系のカラーリングであることからして、米軍のF16ではなく航空自衛隊のF2であることがわかる。



さてさて舟窪第二ピークへ着いた。 でんさんも遅れて到着、だいぶお疲れのようだ。寝ていないのだ無理もない。

しばし休憩の後に不動岳へ向かうが・・・  遠いな 高いな



舟窪第二ピークと不動岳の最低コル付近、
すごいところにマツムシソウが咲いていた。



不動岳への登り標高差400mは休まずにゆっくりと、写真ときのこをとりながら。
きのこはりっぱなショウゲンジとオオツガタケの幼菌をを採ったのら。 持ち帰って調べただけ、食べませんでした。
それと採ることはしなかったが、シロカノシタ、カヤタケがちらほら、それにイグチの仲間がたくさんあった。



ハイマツ帯になれば山頂までもう少しだ。



後ろを振り返り振り返り進むが、でんさんの姿は見えない。

久しぶりに見るトウヤクリンドウ、日光白根以来 20年ぶりくらいか?  高い山に登らんもなぁ。



赤く紅葉したウラシマツツジと・・・  烏帽子岳の手前にデカいピークがあるぞ? それにコルも!
はて? 地図で確認するも、やはりあの山を越えなければ下山できない。 朝一の読みが甘かったぜ。
ここまでくれば屁の河童と思っていたのにだ。 でんさんが心配だ。



遠くから見えていた山頂の一角にある岩峰。



周りにガスがかかってきた。 しばらくトウヤクリンドウを撮ったりしながらでんさんを待つ。



登山者が前方から一人やって来た。 彼に後からやって来るでんさんに声をかけてくれるようお願いした。
ここにはたくさんのコマクサが咲いている。なかには紅葉しているのに咲いているものもある。
でんさんを待つついでに、ここでも時間つぶしにコマクサを撮ることにした。
と、でんさんの姿が確認できた。しばらく目で追っていると、先程の登山者とお話しているのが分かる。
さてこれで安心だ。体はすかっり冷え切ってしまっている。山頂に立って40分以上が過ぎた。先へ進もう。



不動岳からはいったん南沢乗越へ200mくらい下らなくてはならない。
そこから250mの登りが待っている。これが本日最後の大登になる。



南沢乗越、ここも風化による花崗岩の崩落が激しいね。



山頂かと思ったところは山頂手前のロックガーデンだった。
山頂まではあとわずか、周りのガスも晴れてきているし、ここでしばし花や風景を撮影しながらでんさんを待つことにする。



ミヤマコゴメグサとイワギキョウ?



何とも気持ちの良いところだ。 もっと早く辿り着きたかった。
ここから南沢乗越付近を見ていた。白い帽子を被った登山者を2人確認できた。が、でんさんではない。



登山者が後を追ってきているので、幾分不安は落ち着いた。
自分は南沢岳のピークへ向かうことにした。


南沢岳山頂、
際立ったピークがあるわけだは無く、だだっ広く長い花崗岩の砂礫の尾根が続いている。
ここはまるで天国だよ。 辺りにはこれまたコマクサがたくさん花を咲かせている。



ずっとこのまま風に吹かれていられればなぁ~
コマクサを撮りながらでんさんを待っていたが、なかなか姿を現してはくれない。



黒部湖が見えてきた。 立山にかかっていたガスも幾分薄くなってきている。


先へ進むことにする。
次はいよいよ烏帽子岳の裾に広がる池塘群だ。 これまた美しい。午後の光の具合もいい。



美しいロックガーデンは続く。



遠くには赤牛岳、その向こうは雲をかぶった薬師岳が見える。
手前の砂礫の斜面にはコマクサがたくさん咲いている。



ここを過ぎればいよいよ池塘群を有する草原になる。



期待通りの美しさだ。 欲を言えばもう少し早い時間に来れればよかった。



足元にはこんな花が、 イワギキョウだべかそれともチシマギキョウだべか? 
南沢岳の手前辺りからちらほらとは見かけていたが、ここの花は紺色に近い。



大きな池塘の縁に着いた。 烏帽子は完全に逆光になってしまったためシルエットになっている。
のんびりしたいな。 ここでしばらくでんさんを待つことにする。


あっちをうろうろ、こちっをうろうろと。

あ~ 秋だねぇ~



向こうに見える南沢岳に目を向けながらの撮影だ。 もしかしたらでんさんを確認できるかもしれない。


早く下山路にたどり着きたい理由がある。
朝の登りで、ヘッドランプの電池が心もとなくなっていることに気付いた。
たしか先日充電したはずだが・・・・    充電したのはランプの電池ではなくラジオのものだった。おやおやだ。
稜線上での夕日の撮影は諦めるとして、ランプの電池はあとどのくらい持つだろうか、目の利くうちに少しでも下っておきたい思いがある。

さてさて、ここまでくれば烏帽子岳は割愛するとして、残るは前烏帽子のみだ。
先へ進んで、展望の利くところででんさんを待つことにしよう。

トリカブトだらけ



あとはあの前烏帽子を登るのみだ。  右側、烏帽子岳の方角から人の声が聞こえてくる。



何人かの登山者が見える。  烏帽子は完全に逆光となった。



ガスと光の具合で烏帽子山頂に興味がわかない。 それとも疲労のためか?


この辺りで30分ほどでんさんを待った。さらに、少しは展望の利くうちに前烏帽子へ登って、そこででんさんを待つことにする。
目を凝らし辿ってきた道を追ってみるが、ちょっとしたものが動いている人に見えてしまう。
レンズを望遠にかえて追ってみた。あれっと思うものを撮影しては拡大してみると・・・  でんさんだ!池塘群の中を歩いている。やっと見つけた。
前烏帽子山頂まで登って、もう一度同じことをやってみる。 間違いない、なぜかほっとした。
ガスがかかると同時にぽつぽつと雨も落ちてきた。さらに20分ほど待ったが、眼下に見える登山道になかなか姿を現してくれない。
来た道を引き返し、でんさを迎えに戻った。奇声を上げてみると返ってきた。
17時過ぎ、半日ぶり やっと再開だ。
再び前烏帽子を登り返して、目指す烏帽子小屋に着いたのは18時近くになっていた。
18時前、小屋の裏手からブナ立尾根の下山にかかった。途中からヘッドランプを点け、どうにか2時間で濁沢の河原にでた。
でんさんが辿り着く前に対岸へ渡る橋を見つけておきたかった。
真っ白な花崗岩の砂浜、まるで雪原にいるかのようだ。踏み出した足元では石英の砂がきゅきゅと鳴る。まるで新雪を踏んでいるかのように。
こう暗くてはどこが登山道なのかよくわからない。しばらく上流側を探すも見つからず、下流側へ行ってみると橋は簡単に見つけることができた。
橋へ誘導するために花崗岩が一列に置かれている。 そのうちの一つに腰を下ろし、でんさんを待つことにした。
周りには人工灯火もなく真っ暗だ。もちろん満天の星空、といいたいところだが、確かに暗くてたくさん星は見えている。
が、自分が星好きの小学生だった頃に比べれば、この星空は見劣りがしてしまう。
確かにもっと暗く、天の川もはっきり分かるくらい美しい星空だったのだ。

じっとしていると、汗ばんだ体も恐ろしいくらい寒さを感じるようになった。
上半分だけ雨具を着てみるが、やはり寒い。 仕方ない、これの他に防寒具がないのだから。
体をいっぱい震わせてみる。 気休め程度だが、少しは暖かさも戻るのが感じられる。
さて、この星空を前にしてじっとしているのはモッタイナイ。
三脚を持ってかなかったので、座っている花崗岩にレンズを上に向けてカメラを置いてみる。
これならばいけそうだぞ、とISO5000にしてF4.5で20秒ほどシャッターを開けてみた。
まずまずに撮れる。真っ暗な中で明るいモニターを確認してみると、立派に撮れている。
2、3カット撮影して終了とした。 アングルが一方向しか決められないからだ。

天の川がわかる



そうこうしているうちに、だんだんと星が消えていく。 月が出たのだ。
しばらくすると東の山の端がなんとなく明るくなってきた。

時間は21時を回ったところだ。ここに来てすでに1時間近くが過ぎた。不安になってきた。
砂の浜からすこし森に入ったところで再び奇声をあげてみると、2度目で返ってきた。
21時20分、本日2度目、再びの再開だ。
その後は2人そろって濁沢を渡り、不動沢の吊り橋を渡った。
長いトンネルを抜けると高瀬ダムに出た。
ここからが長い、ロックフィルダムにつけられたジグザグ道を歩きダムの下まで行き、
さらに高瀬川沿いにつけられたトンネルだらけの真っ暗な道をひたすら七倉を目指して歩いた。
七倉にたどり着いたときには23時近くになっていた。疲れた・・・・        こういう山歩きは嫌いではない。

夜明け  浅間山遠望

2014-09-16 23:10:15 | 山歩き・山の写真
北アルプスは七倉岳山腹から遠く夜明けの浅間山。
3時を10分くらい前に登りだして2時間半、日の出前にここに着いた。
手前の雲海は大町あたりかな? そんで遠く浅間の南側は上田、佐久方面かな?




そして日の出

太陽は四阿山の左肩辺りから登ったようだ。



さてさて 今日は長い一日になるぞ~

(ほんと、長い一日になってしまったのじゃ)

Nikon D700  AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR

チチタケ

2014-09-11 21:53:01 | 自然・風景
三ツ岩岳へは沢コースを登った。
まず最初に渡った沢の水がたいへん美味いのじゃ。 まさに甘露、口当たりが柔らかく甘みを感じるほどなのだよ。
その先、ブナの森の中では動物の腐敗臭のような臭いがしていた。
死体でもあるのかと辺りを見回すも、それらしきものは無し。
しばらく行くと理由がわかった。腐敗した大きなきのこの放つ臭いだったのだ。
たぶんアカヤマドリじゃ~ないかな?

さてさてきのこは~っと
まだ少々時期が早いが、イグチの仲間ならば7月下旬には収穫ができる。
やはりこの辺りもイグチの仲間が多い。

今回のお目当ては、もちろんイグチではない、チチタケだ。

さらに進むと、やはりあるある チチタケだ。
条件が良いのだろうか、たくいさん出ているぞ。

これは直径が15cmくらいあるチチタケ。
地べたにへばりつけないので、ノーファインダーで撮ってみた。



こんな感じんで登山道上に出ている。


さらに進むと

これはすごい! 重なり合って生えている。


ここまでにも、誰かに採り置かれたチチタケがいくつも転がっていた。
収穫しないんだったら採っちゃダメ、だよね。

今回は下山時に採って帰ればと思い、登りでは全く採らずだった。

これが失敗の元。

これは期待できるぞっと胸を膨らませ窓明山から尾根コースを下山するも、収穫は先日書いた通りほとんどなしだ。
なんてこった。

で途中、うまそうなきのこを見つけたので、写真にのみ撮ってきた。

名前は分からないが、なんだか美味そうに見える。
これがきのこの罠なのかな? 
クギタケの仲間だろうか?

どうにか収穫してきたあまりよくないチチタケ4本は、水洗いをして今は冷凍室で出番を待っている。