最近首都圏でのホットスポットがニュースで取り上げられるようになりました。
事故直後、北関東でも農産物の放射性物質による出荷制限がなされたことを考えれば、ここも放射線量が高いであろう事は想像できます。
ただし、現時点で自分の住んでいる自治体などでは、東京や千葉などで騒がれているホットスポットの存在は正式には公表されていません。
事故直後にこの地でもカキ菜などが出荷制限されているので、相当量の放射性物質が降ったことは確かでしょう。
その後半減期の短いヨウ素の減少に伴って出荷制限は解除されましたが、放出された比率は分かりませんがヨウ素と一緒に放出されたセシウムは土壌に残留しています。
つまり農産物の出荷制限されたこの地にも、ホットスポットの存在する可能性はかなり高いはずと考えられます。
今の今まであまり気にも留めなかったことですが、もしかしたらと言う思いから我が家で気がかりな場所を測定してみました。
本日帰宅後に2箇所ばかり、樋下の雨水の落ち口周辺を計ってみました。
地上1m程度での空間線量は0.08~0.15μSv/h程度です。
まず1つ目の落ち口では、全く予想していなかった値です。
最高で1.5μSv/hまで上昇し、ほぼ1.41μSv/hで落ち着きました。
ここは薔薇庭の一角になります。
事故後最初の降雨直後の線量はいったいどれくらいあったのでしょうか?
ちょっとぞっとしてしまいます。
次に、こちらの落ち口は屋根の面積が僅かながら小さい為か線量は幾分低めです。
それでも僅か2分足らずで0.17から1.21μSv/hまで上昇しています。
今日はとりあえずの測定をしてみました。
日常生活には全く問題はない場所での線量ですが、後日近所をじっくり測定してみたいと思います。
余談ですが、
放出された放射性物質で、この先も影響を及ぼすであろう物質はご存知セシウムです。
ある研究者の調査によるとこのセシウムにもセシウム134とセシウム137があり、放出された比率はほぼ1:1だとの事です。
ちなみにチェルノブイリでは1:1.8との事です。
そのセシウム134の半減期はおよそ2年でセシウム137がおよそ30年です。
つまり雨による流出や地下への浸透を無視すると、この2つのセシウムの出す放射線量の合計は2年後には75%に4年後には62.5%、
6年後にはおよそ56%にまで減少することになり、30年後には50%ではなく25%まで減少することになります。
つまりセシウム134は10年でほぼ全量が安定化し、この時点で放射線を出すのはセシウム137のみになるということになります。
また雨による流出等を考えれば、予想よりも短時間(といっても10年以上でしょうが)でかなり放射線量は低減するのではないでしょうか。
この研究者の調査結果はわれわれにとって朗報となり、また具体的な出口の見えない中で希望を与えてくれるものでもありす。
自分たち自らがあらゆる手を尽くし、早期の除染を行うことがさらに希望を確かなものにする一歩だと思います。
話がでかくなってしまいました。
なんとなく、自分自身気持ちがちょっとだけ楽になりました。