野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

除染実施同意書

2016-10-19 22:37:13 | 災害

こんなものが届いていた。



除染作業の話をもらったのが3、4年前のこと。

ニュースなどで居住地の除染が終わっていたのは知っていた。

居住地、農地と進んで、これから農地周辺の山林へと除染が進んでゆくらしい。
尚、除染範囲は農地、草地の縁より20mの範囲が対象とな。

我が村はおおよそ一丁歩の草地(農地)、除染は表土を1cmほど剝がし取るということだった。
で、いよいよ周囲の山林の除染が始まるということだ。
草、灌木等を刈り取り、これまた1cm程度の表土(腐葉土)をフレコンバックに入れ、
仮置き場に搬出する云々、だそうだ。

もともと事故直後でもそれほど線量は高くなかった。
除染なんてしなくてもよいと思っていたが、話をもらった時の様子ではとにかく仕事が欲しいと言うことが伝わってきた。
これは仕方のないことなので、除染作業についてはお願いしておいた。

そんなことよりもだ、あの忌まわしい巨大風車の立ち並ぶウィンドファームこそが、この地に幻滅するに至った理由だ。
自分がこの土地を購入する前からウィンドファームの話は決まっていた。
悪意があったかどうかはわからないが、不動産屋にうまく騙されたと自分は思っている。
知っていたなら、こんなところを大枚はたいて買うことはなかっただろう。
原発事故の1年位前から、ウィンドファームの営業が始まった。
そして、3.11・・・    知人たちが一人去り、そしてまた一人と
この地で頑張っていこうと決意していた知人までもが、諦めざるを得ない状況に追いこまれた。
こんな人々の苦悩も知らずに、まだ巨大風車を賛美するのかい?
今朝のNHKラジオにも出演していたが、3.11の頃から風力発電を賛美するようになった慶応の金子勝が嫌いになった。

仕方ない、すべてが自分の勉強不足の結果なのだから。
何事も起こらなかったなら、それはそれは静かな大変美しい所だった。
終の棲家とするには理想の場所に思えた。

もう3年もご無沙汰になっている。
どうなっているのか知るのも怖い気がするが、近々、様子でも見てこようかと思っている。

7月下旬豪雨の爪あと

2011-08-29 23:45:50 | 災害
福島県只見町へ行こうと国道352を旧舘岩村から旧南郷へ向かっていくと、
大きな土砂崩れの痕に出くわしました。
今は道路を埋めていたであろう土砂は取り除かれていますが、その大きな傷跡に唖然となりました。
そう、すっかり忘れていましたが、ここは新潟福島豪雨で被災した地域でした。

舘岩川と伊南川の合流の手前

しかし、その先国道352と国道401の合流点に架かる内川橋を渡りきった山側は酷い。
小さな沢を土石流が襲い、下流の道路脇に立つ民家の1階部分がごっそりとえぐり取られていました。
国道401を南郷へ向かうと、左斜面から右側の伊南川へいくつもの小沢を襲った土石流の痕が残っています。

さらに進みやがて国道は289号線へ替わりしばらくして只見町へ入ります。
長浜地区へさしかかると先ほどと同じように、山際に土石流の痕が再び現れてきます。
只見に行けるかどうか不安になってきたのもつかの間、案の定只見方面通行止めの看板が出てきました。
どこかでUターンをしようと思案をしていると、目に飛び込んできたのが流された橋の残骸です。
ここまで伊南川には沢山の流木(大木)が其処彼処に流れ着いていました。
しかしここまで酷いとは、しばし言葉を失ってしまいました。

只見町を流れる伊南川に架かる小川橋

川の中央付近の橋脚も崩れ落ち流されています。


沢山の流木が橋に引っかかり大きな抵抗となり、耐え切れず流されたのでしょうか?
川岸の土や草木は全て流され、川原は上流から流れ着いた石ころと濁流に磨かれた岩床が露出しています。

町の情報によれば、この他にも通行止めとなっている橋や道路が至る所にあります。
この地方を襲った豪雨がどれだけの猛威を振るったかが想像できます。
一日も早い復旧を願うばかりです。

放射線量高いな~

2011-07-18 23:42:29 | 災害
村の入り口となる峠での放射線量です。
今回で2度目の測定ですが、なぜかかなり高くなっています。
近くの自衛隊基地(No.87)での放射線量は幾分下がっていたので期待をしていましたが、結果は逆になっています。


「村」については明日報告します。
高原と言えども猛烈に暑くてくたくたになりました。

自宅の放射線量は

2011-07-05 22:19:46 | 災害
最近首都圏でのホットスポットがニュースで取り上げられるようになりました。
事故直後、北関東でも農産物の放射性物質による出荷制限がなされたことを考えれば、ここも放射線量が高いであろう事は想像できます。
ただし、現時点で自分の住んでいる自治体などでは、東京や千葉などで騒がれているホットスポットの存在は正式には公表されていません。
事故直後にこの地でもカキ菜などが出荷制限されているので、相当量の放射性物質が降ったことは確かでしょう。
その後半減期の短いヨウ素の減少に伴って出荷制限は解除されましたが、放出された比率は分かりませんがヨウ素と一緒に放出されたセシウムは土壌に残留しています。
つまり農産物の出荷制限されたこの地にも、ホットスポットの存在する可能性はかなり高いはずと考えられます。

今の今まであまり気にも留めなかったことですが、もしかしたらと言う思いから我が家で気がかりな場所を測定してみました。

本日帰宅後に2箇所ばかり、樋下の雨水の落ち口周辺を計ってみました。
地上1m程度での空間線量は0.08~0.15μSv/h程度です。

まず1つ目の落ち口では、全く予想していなかった値です。
最高で1.5μSv/hまで上昇し、ほぼ1.41μSv/hで落ち着きました。


ここは薔薇庭の一角になります。
事故後最初の降雨直後の線量はいったいどれくらいあったのでしょうか?
ちょっとぞっとしてしまいます。


次に、こちらの落ち口は屋根の面積が僅かながら小さい為か線量は幾分低めです。

それでも僅か2分足らずで0.17から1.21μSv/hまで上昇しています。


今日はとりあえずの測定をしてみました。
日常生活には全く問題はない場所での線量ですが、後日近所をじっくり測定してみたいと思います。

余談ですが、
放出された放射性物質で、この先も影響を及ぼすであろう物質はご存知セシウムです。
ある研究者の調査によるとこのセシウムにもセシウム134とセシウム137があり、放出された比率はほぼ1:1だとの事です。
ちなみにチェルノブイリでは1:1.8との事です。
そのセシウム134の半減期はおよそ2年でセシウム137がおよそ30年です。
つまり雨による流出や地下への浸透を無視すると、この2つのセシウムの出す放射線量の合計は2年後には75%に4年後には62.5%、
6年後にはおよそ56%にまで減少することになり、30年後には50%ではなく25%まで減少することになります。
つまりセシウム134は10年でほぼ全量が安定化し、この時点で放射線を出すのはセシウム137のみになるということになります。
また雨による流出等を考えれば、予想よりも短時間(といっても10年以上でしょうが)でかなり放射線量は低減するのではないでしょうか。
この研究者の調査結果はわれわれにとって朗報となり、また具体的な出口の見えない中で希望を与えてくれるものでもありす。
自分たち自らがあらゆる手を尽くし、早期の除染を行うことがさらに希望を確かなものにする一歩だと思います。

話がでかくなってしまいました。
なんとなく、自分自身気持ちがちょっとだけ楽になりました。








21.6μSV/h

2011-06-19 23:35:59 | 災害
突然アラームは鳴り出しました。
我が耳を疑いました。
アラームの設定は2.5μSV/h、それを超えると音で知らせてくれます。
「村」でホットスポットの見当はおおよそ付いていました。
帰還間近の午後、見当を付けていたポイントへ線量計をかざすと突然アラームが鳴り出したのです。

それまでは1.5μSV/h程度がピークでしたが、このポイントは21.6μSV/hまで上昇したのでした。
ここまで上昇するとは想像していませんでした。
ちょっとだけ怖くなりました。
・・・いゃ、かなり怖かったです。
正直なところ。

「村」の放射線量については次回からお話します。
何かと疲れました。
それでは

ガイガーカウンター

2011-06-17 23:11:28 | 災害
これからの人生に於いて、ずっと必要だろうと思い購入しました。
ちょうど明日、明後日と30km圏内に潜入するので「村」のホットスポットを調査してみます。

発注から2日で届いた線量計はMade in China、大丈夫なのかな?
早速、動作確認して見ました。
日本語の取説に従って初期設定(簡単です)、単位はμSV/hです。
ラジュウムボールのオマケ付なので、それを線量計に近づけると0.8μSV/h位まで上がります。
こんなものか?と思い、それならばランタンのマントルでは?
と言うことで、以下その測定結果です。

19:57 線量計の脇にマントルを置きます。
0.19μSV/h


3分後の20:00 線量計は0.85μSV/hまで上昇しました。


さらに20:01には1.14μSV/hまで上昇。


この後しばらくは1.0前後を上下していました。
そして、さらに3分後の20:04には1.31μSV/hまで上昇しました。

結局、マントルではこれ以上の上昇はありませんでした。
これが正しい値なのかどうかは分かりません。

マントルには放射性物質が含まれているんです。
初めて知りました。  お~コワっ!


参考までに、屋内で放射性物質を遠ざけてみると0.09μSV/hを指していました。

この数値も正しい値なのかは分かりません。
とりあえずは気休め程度と言うか、あくまでも目安としての参考値程度としてとらえ、
「村」に於いて、放射性物質の分布状況をある程度はこれで確かめられると思います。
その事によって、これから何を行えばよいのかが具体的に見えてくるのではないかと思います。







30km圏に潜入

2011-04-18 23:03:43 | 災害
道中30km圏内が近づくにつれ、戸外に人影が少なくなっているのは気のせいでしょうか?

およそ5ヶ月ぶりの村です。
村への峠には航空自衛隊の駐屯地があります。
ちょうどこの辺りが第一原発から30kmになります。
標高1,000m位にあるので放射線量が高いであろう事が予想されます。

ここの施設ではα線からγ線までの放射線測定を行っているとの事です。

その峠から200m程度東に下ったところから見ると、
はるか前方に第一原発とこの村とを隔てている山が確認できます。
その山の東側斜面、つまり原発側ではかなり高い線量が計測されています。

同じ村でも深刻の度合いは全く違います。
また、標高や地形によっても線量にかなりの違いが出てきます。
そこに同心円では片付かない今回の避難指定区域の問題があるのです。

村に降り立てば、何時も見ていたのどかで気持ちの良い4月の村そのままです。
ここに写っている農家も、いつもなら子供が庭で遊んでいるのです。

しかし今はその気配はありません。
戸締りがされ、人のいる様子はありません。

この集落のすぐ北側には、例の巨大風車が今では無用の長物となり、木偶のごとくただただ愚かな姿で突っ立ています。
この震災でバックアップの電源になるどころか、全く動かすことも出来なくなっているのです。
こんなものがクリーンエネルギーだとか将来有望だなどと賛美している業界関係者の欺瞞が、
ここでは白日の下にさらされ哀れな立ち姿で30km先の原発に尻を向けています。


この先わが「村」まで何軒もの家の傍を通過してきました。
数軒は主が戻ってきていますが、殆どが避難したままになっていました。

この朝、知人の持ち込んだ線量計は1.2μシーベルト/hを差していました。
風は西向き、原発とは反対方向です。
少しレベルが高いのが気になります。
たぶん、地面に降下した放射性物質、おそらく半減期から考えてセシウム137だと思われますが、
土埃となって空中を舞っている為ではないかと思われます。

変な気持ちですが、それまでは「遊び」に行っていた「村」ですが
今しばらくは「村」には「潜入」しに行くという日本語を使ったほうが適当かなと思います。

「村」の様子はまた明日にしましょう。






大竹海岸

2011-04-04 12:38:53 | 災害
海の無い栃木の田舎もんにはお隣の茨城の海岸が気になります。

昨日、いつも遊びに行く大竹海岸の様子を見に行きました。


ごみが沢山打ち上げられていました。
遠くに大きな箱が打ち上げられていました。


近寄ってみると、それは大きなコンテナでした。
大型トラックの物でしょうか?


打ち上げられた瓦礫の様子から、護岸の真ん中くらいまで波が押し寄せた感じです。
遠く波打ち際に船らしきものが打ち上がっているのが見えました。


近づいてみればレジャーボートでした。


他にも冷蔵庫など多数打ち上げられていました。

このあと大洗の海岸を通り抜け、
津波の爪痕をこの目に焼きつけ帰還しました。

大洗いの街中でラーメンを食べました。
そこそこ美味かったな~。

茨城県産野菜

2011-04-02 20:49:20 | 災害
近所のスーパーで買ってきたみず菜とプチトマト。
我が家は福島県産、茨城県産の野菜であろうが生乳であろうが、
かまわず食すつもりでいます。

みず菜はこのボリュームで98円です。
通常の2.5倍以上の量です。


このプチトマトもいつもの半分の値段だったとか。
このまま洗わず食してみましたが、程よく甘く程よく酸っぱく大変美味しかった。

でも、これでは生産者の方が気の毒ですよね。
風評被害ってやつです。


出荷制限されている地域の生産者の生活が成り立ちません。
国はその政策において責任は重大です。
これまでの原子力を推進してきた自民党政権の責任はさらに重いものがあります。
そして東電の責任。
これらは周辺住民、出荷制限されている生産者への保障、賠償を誠意を持ってやらなければなりません。

ここからはおらの妄想の世界です。
まず東電は100%減資、国の管理下に置きます。
現役員は全て退任させ、もちろん退職慰労金なし。
さらに全社的にリストラを敢行し、資産の売却等により保障、賠償資金に当てます。
東電の実質的な解体です。
のそうえで新しい東電を再生させれば良いのです。

さらに今回、原子力安全・保安院を構成する経産省官僚は全く無力(能)であることが証明されました。
ついでにこっちも解散させます。
そして有識者、科学者からなる推進側と抑制側の2つの委員会組織を作ります。
そのうえで政府、経産省と委員会により、今後の原子力エネルギー政策の将来を考えていけばよいのです。
ハァ~。

ここで妄想の世界を終わりにしましょう。


今夜の食卓に上がったルッコラです。
路地物なので微量の放射性物質がくっ付いているかも知れません。
どう考えても上のみず菜、プチトマトよりも危険です。
プチトマトと一緒にパスタに入れて美味しく食べました。


オラを含めたおっさん、おばさん、じ~さん、ば~さんの皆様。
微量の放射能による影響よりも、オラたちの寿命のほうが早く訪れますよ。
きっと。
だから皆さん安心して福島、茨城産の野菜を食べましょう。
みんな食べれば怖いことなんて・・・ないんですよ。