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田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

豪雪

2011-02-02 01:00:53 | その他
毎日寒い日が続きます。
日本海側、特に北陸地方の雪害のニュースは毎日尽きることがありません。
雪国の暮らしが如何に大変かと言うことは、雪とは無縁の栃木の田舎モンには想像することすら出来ません。

5年前の豪雪の年、新潟県津南町が頻繁に取り上げられていました。
たしかすでに年末の時点で4mを超える積雪を記録したということで。
では、その年の新潟県での最高積雪(観測地)は如何程だったか興味のあるとこです。

この年は南魚沼の丘陵をはさんで津南町から塩沢町辺りの積雪が多かったようです。
ある資料によると、この年は1月下旬に最高積雪を記録していたようです。
ちなみに、話題となっていた津南町は440mm程度。
最も多かった地点は塩沢町清水で470mmを超えていました。

そして今年の冬
福井県をはじめ多くの地点で観測至上最も多い積雪を記録しました。
福井県越前市で244mmでしたか、ニュースで雪害の様子を放送していました。
先月下旬頃からこの福井県の豪雪情報と同時に、新潟県魚沼市穴沢で400mmを超え日本一であると連日ニュースで伝えていました。
魚沼市の情報では1月31日時点で、役場の敷地内だと思いますが守門庁舎で411mm、
昨年の秋に水無川の帰りに通過した穴沢つまり入広瀬庁舎で396mm、湯之谷庁舎で381mmとなっています。
福井や富山とは比べ物にならないくらいの豪雪です。
あまりニュースにもならないのは、豪雪への暮らしの工夫が伺えます。
それでも昔に比べると積雪は少ないようです。
たしか50年以上前に湯之谷村栃尾又で7M近くの積雪を記録したとあったと思います。

はじめて魚沼を訪れたときまず目に付いたのが、どの家にも2階部分に出入り口が付いていることでした。
20年以上前3月のお彼岸の頃です、塩沢町清水で集落が雪に埋もれているのを見たときには驚きました。
1階部分は完全に雪に埋まっていました。

さて、写真↓は2年前の4月中旬に訪れた水無川
奥の雪山は越後駒ヶ岳です。
一番奥の荒山集落の積雪はどれ位になるのでしょうか?
興味の尽きぬところです。


そして5年前6月初旬に撮影した兎岳からの越後三山です。
手前中ノ岳、左奥八海山、右奥越後駒ヶ岳と風下に当たる東斜面には残雪がびっしりです。
この山域にはいったいどれ程の雪が降るのでしょうか?
おそらくは日本一つまりは世界一?

その量はどれ程かははかり知れません。
しかしこの大量にもたらされる雪によって四季それぞれの美しい景観が作られ、同時に多くの恵みをもたらしていることは確かです。

そしてこの地方にもたらされる大量の雪は、雪とは無縁に思える関東平野にも多くの恵みをもたらせているのです。
関東平野を貫く大河利根川、
この利根川の源流こそが、新潟と群馬の県境つまり越後三山以南に横たわる三国山脈にあるのです。
実はこの利根川源流域も群馬県にあって日本有数の豪雪地帯なのです。

その利根川の源流の山、大水上山の山頂の写真です。

ここに夏遅くまで残る(年によっては消えてしまうし、秋まで残ることもある)三角雪田つまり大河利根川の最初の一滴の落ちる所があります。

利根川本流への斜面は残雪で埋め尽くされています。



私達の生活を考えるとき、この利根川との関わりは決して無縁ではありません。
近年暖冬傾向にある為降雪量も少なく取水を制限する年もありますが、
利根川源流域を埋め尽くす大量の雪は夏遅くまで残り、日照りの続く夏にも水瓶を常に満たしてくれます。

私達(関東人)の豊かな暮らしをもたらす豊富な水も、実は無縁に思えるこの冬の豪雪とは決して無縁では無いと言うことなのです。


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