国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

G8サミットで「二酸化炭素による地球温暖化」と言う嘘が維持された理由は何か?

2007年06月10日 | 二酸化炭素による地球温暖化という大嘘
ドイツのG8サミットでは、「すべての主要国による削減の枠組みで、二〇五〇年までに地球規模の温室効果ガスの排出を少なくとも半減させるよう真剣に検討する」ことが合意された。将来的には、常温核融合等の超先端技術によって化石燃料の消費を大幅に減らすことは十分可能であると想像されるので、この目標数値は達成不可能ではないだろう。より注目すべきなのは、米国だけでなくインドや中国と言った従来は削減枠組み外であった途上国の大国が枠組みに取り込まれたことである。これによって、中国及びインドは石炭の消費を削減して、石油や天然ガスにエネルギー源を移行させることになる。ロシア及び中東圏がその供給源になることだろう。膨大な人口を有し、可耕地面積当たりの人口密度が非常に高く、周辺国への移民によって地域秩序を乱してきた両国は先進世界にとって脅威であり、今後ロシア及び中東が中印両国をエネルギー源の面から封じ込めることを意味すると思われる。「人類が放出する二酸化炭素が温暖化の原因」という主張が嘘であることは以前から私が主張しているが、その様な嘘が全世界で真実として報道されているのは、中印両国を封じ込めるという先進国の戦略に基づいているのかもしれない。 気候変化については、連山編集長の永井俊哉氏が詳しい分析を載せている。私はこの問題は素人なので何が真実かは分からないのだが、太陽活動活発化による太陽風の増大が雲量の低下をもたらし、その結果温暖化が起きるという説、化石燃料燃焼による硫酸エアロゾル排出が雲量を増加させて寒冷化をもたらすという主張が真実であれば実に興味深い。今回の太陽活動の活発化は2010年頃にピークを迎えるという説があり、その後に予想される寒冷化が人類の文明に大きな打撃を与えることになると想像される。中印両国を含め世界主要国が硫黄を多く含む石炭の消費を減らして石油や天然ガスにエネルギー源を移行するならば、2010年代以降の寒冷化が軽減されることになるだろう。それが「二酸化炭素による地球温暖化」と言う嘘の原因なのかもしれない。 . . . 本文を読む
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