国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

朝鮮総連本部売却問題での公安調査庁元長官と元日弁連会長の関与は、日本と北朝鮮の同盟関係を示している?

2007年06月17日 | 韓国・北朝鮮
明日6月18日午後に東京地裁で判決が下る予定の整理回収機構が朝鮮総連を訴えた裁判では、朝鮮総連本部の土地・建物が差し押さえられる可能性があるという。この問題で、公安調査庁元長官と元日弁連会長の二人が朝鮮総連本部の土地・建物の差し押さえを防ぐ工作に深く関与している。東亜日報では「一部では日本政府と総連との間にある種の交渉が行なわれたのではないか、という見方も出ている」との陰謀論的分析を披露している。また、オーマイニュースの小野川梓コラムはこの問題を深く掘り下げ、「本件の不動産売買は、朝鮮総連の意を汲んだ上での、日本側の組織的な支援工作」という大胆な分析を打ち出している。 ところで、防大卒、航空自衛隊の三沢・松島基地司令、南西航空混成団司令を歴任した軍事評論家の佐藤守氏が自分のブログで「金正日首領様は、ことのほか日本に関心が高いが、ある旧軍の情報参謀から聞いたところによると、彼は戦争中に日本軍の「残置諜者」と深い関係にあるという。 」という驚くべき発言を行っている。 地政学研究家の江田島孔明氏の「帝国陸軍は本土決戦で破れたら満州で亡命政権つくり、ソ連と組んで英米に対抗するという計画を持ってました。そのため三種の神器を奉天にもっていくつもりでいた。ソ連裏切りでこの計画が崩壊したので、終戦したのです。満州国や北朝鮮は帝国陸軍の脳内では、ドゴールであり、戦後の日本はビシー政権なのです。彼らはそう信じています。ここがわからないと、戦後史は理解できません。 」という驚くべき発言、オフイス・マツナガが取り上げるミサイル問題に詳しい朝鮮総連関係者と安倍首相秘書の親密な関係とあわせて考えると、北朝鮮の諜報・軍事部門や朝鮮総連は日本政府と永年非常に密接な関係にあったことが想像される。 「株式日記と経済展望」が批判する「公安庁に手渡した写真やビデオ、供述資料、これがことごとく北朝鮮情報当局に渡った」という情報も、日本と北朝鮮の激しい対立が茶番劇であり、実際には非常に密接な同盟関係にあったことを匂わせるものである。 私は先日、大日本帝国の精神の正統な後継者は北朝鮮ではないか、金日成と金正日の名は大日本帝国への強い愛国心を示しているのではないか、という説を取り上げた。この陰謀説は私も半信半疑だったが、今回の情報を見ると本当なのかもしれないという気がしてくる。 . . . 本文を読む
コメント (11)