ヴェッキオ宮殿を左に見ながらシニョーリア広場を抜け
いよいよウッフィッツィ美術館へ。
夏の観光シーズンは予約をしても入館するのに1~2時間かかるらしいが
オフシーズンだけあってあまり人はいなかった。
これなら予約しなくても大丈夫だったかな?
そして、予約者専用のGATEを探していると
イタリア人のおじいちゃん(?)が声をかけてきた。
日本語が少しわかるらしく「ウッフィッツィに行くのか?」と聞いてきて
入口まで案内してくれるという。
アントニオは60歳過ぎらしい。
おじいちゃんは“アントニオ”という名前で、パラティーナ美術館の監視係を
しているらしい。
日本人のお友達がいるらしく少しだけ日本語が話せるらしい。
入口まで案内してくれるのかと思ったら、美術館の監視係はIDパスをもっているので
どこの美術館でも無料で入れるらしく、時間があるからウッフィッツィの中まで案内してくれるという。
まあ、独りでゆっくり観ようかと思っていたが
これも縁だし、旅の醍醐味なので案内してもらうことにした。
ウフィッツ美術館のチケット
チケット代 6.50ユーロ
予約料 3.00ユーロ
フィレンツェに来たかったことの一つはドゥオーモに登ることと、大学時代に習った
ラファエッロの作品を生で観ることだった。
今、思えばあの授業をまじめに受けていれば絵を目の前にもっと
色々なことを感じることができたかもと思うと残念である。。。
ラファエッロ作「ひわの聖母」
聖母と幼いキリスト、洗礼者ヨハネを描いた作品。
ヨハネが持つ鳥ヒワは、豊穣とキリストの受難を象徴する。
3人の人物を三角形に配置し安定感を出すということが
ラファエッロの絵の特徴だと習ったことだけは覚えていた。。。(~_~;)
サンドロ・ボッティチェリ作「春(プリマヴェーラ)」
メディチ家当主のいとこ、ロレンツィーノの結婚記念の作品とも
いわれている。中央のヴィーナスと、彼女の庭園を描いたもの。
サンドロ・ボッティチェリ作「ヴィーナスの誕生」
美の女神ヴィーナスの誕生を描いた作品。左は風の神ゼファロス、右は女神ホーラ。
衣を持ち、ヴィーナスを迎えている。
春もヴィーナスも想像以上に大きい絵画だった!
部屋の中央にイスがあり座ってゆっくり絵を眺めることができた。
これもオフシーズンに訪れた恩恵ダ!!
夏だったら、こんなにゆっくり見れなかっただろうな~。
もし、美術館でゆっくりと鑑賞したいなら、絶対この時期がオススめです!
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」
大天使ガブリエルがマリアに処女妊娠を伝えるシーンを描いたもの。
緻密な背景の描写が優れている作品。
その他、教科書で見た覚えのある作品がいっぱい。
もう少し、ゆっくり見たかったような気もするが、アントニオの精一杯の
カタコトの日本語解説がある意味よかった。
案内をしてもらっている間にアントニオが「アントニオはスコルピオン」と言って
Goldの蠍のネックレスを見せてくれた。
「私もスコルピオンよ」といったら、アントニオが「10/28生まれ」というではないですか!!!!なんと偶然にも同じ誕生日ヽ(゜▽゜*)乂(*゜▽゜)ノ
こんな偶然もあるものなんだなぁとびっくりしました。
アントニオは友達との約束があるので、泣く泣く帰って行きましたが
案内中ずっと私の手を握り、手にKissをしていました。。。。
さすが、いくつになってもイタリア男なんだと関心しました( ´_ゝ`)yー~~~