東京駅の屋根は45年の空襲で消失したため仮設の状態が続いていたらしく、ようやく復元されることになったらしい。東京駅の屋根の写真を撮ってブログに載せた矢先、日経新聞にこんな記事が載っていた。しかも、東京郵便局の話しも書いてあった。
廃屋の時計に物語
さて、日本郵政の職員と郵便局に入り、机や棚が運び去られた廃屋の中に立った時のことだ。何かの気配を感じた。場に慣れると気配の主が分かった。据え付け型の30個ほどの時計が音もなく動いていたのである。
時計を通して、働く局員の姿が脳裏に浮かび上がる。彼らは皆、これらの時計を頼りに集配に出たり、仕分けをしたりしていたのだ。ここでは1日に250万通もの郵便物を引き受けていたという。時計には、幾多の郵便物を扱ってきた局員たちの思いが凝縮しているように思えた。カメラは自然に時計をとらえた。
工事現場の『刹那』を撮る写真家の鈴木弘之氏の言葉だ。
同じような思いで同じ建物を見ていた人がいたんだなぁ。
完全すれば機能美も期待できるが、何せ工事中だ。美しさなど誰も考えてはいまい。だがそこに、それまでに経験したことのなかった力強さを感じ、力をみなぎらせたもののみが発しうる独特の『美』を見たと言う。工事が進むと二度と同じ光景を見られないゆえ、『刹那』を撮ることは、実に貴重なのであると語っている。高速道路やビルが放つ躍進のエネルギーである。
廃屋の時計に物語
さて、日本郵政の職員と郵便局に入り、机や棚が運び去られた廃屋の中に立った時のことだ。何かの気配を感じた。場に慣れると気配の主が分かった。据え付け型の30個ほどの時計が音もなく動いていたのである。
時計を通して、働く局員の姿が脳裏に浮かび上がる。彼らは皆、これらの時計を頼りに集配に出たり、仕分けをしたりしていたのだ。ここでは1日に250万通もの郵便物を引き受けていたという。時計には、幾多の郵便物を扱ってきた局員たちの思いが凝縮しているように思えた。カメラは自然に時計をとらえた。
工事現場の『刹那』を撮る写真家の鈴木弘之氏の言葉だ。
同じような思いで同じ建物を見ていた人がいたんだなぁ。
完全すれば機能美も期待できるが、何せ工事中だ。美しさなど誰も考えてはいまい。だがそこに、それまでに経験したことのなかった力強さを感じ、力をみなぎらせたもののみが発しうる独特の『美』を見たと言う。工事が進むと二度と同じ光景を見られないゆえ、『刹那』を撮ることは、実に貴重なのであると語っている。高速道路やビルが放つ躍進のエネルギーである。