![DSCN9199.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/DSCN9199.jpg)
これが何だかわかります?
まるでドールハウスのモップのように見えますが、
じつはこれ、こういう場所にセットして使用するものなのです。
![DSCN9197.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/DSCN9197.jpg)
ケロシンストーブのヘッドの足にパチっとはめ込む。
するとこのように…
![DSCN9198.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/DSCN9198.jpg)
ちょうど炎の当たるあたりに煙突のように筒が出てくる。
さて、そこで最初の画像をもう一度ご覧ください。
セットしたときに下側に当たる部分に、何やら白い繊維状のものがありますでしょう?
これはいわゆる石綿(アスベスト)で、難燃性で吸水性があるから、
こうしてセットして普通にプレヒートをすると、
プレ皿のアルコールを吸い上げ、筒の先で炎を灯すのです。
で、これはプレ皿のアルコールがあるうちは燃え続けるので、
頃合いを見てポンピングをすれば、噴き出たガスが先ほどの筒先の炎に引火してくれるから、
わざわざ天下のためにマッチを擦ったり、ライターを取り出したりする手間が不要となるのです。
マッチがまだまだ値段のつく商品であった1920時代頃に考案された便利グッズですが、
正直今では不要の長物。
ですが、その仕組みはシンプルにしてよく作られているし、
小さいながらも造りもしっかりし造形も結構可愛らしく美しいので、
時折取り出しては手に取り、磨いたりして楽しんでおります。
でも小y時期ほとんど使うことはないのです。
でもせっかくなんで、今回はレストアを済ませたストーブのテスト燃焼に使ってみました。
![pre1.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/pre1.jpg)
まずは全体火だるまになって…
![pre2.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/pre2.jpg)
やがて先端の炎だけ残るから、このタイミングで加圧!
![pre3.jpg](https://blog-imgs-139.fc2.com/h/i/s/hisuaki/pre3.jpg)
ボボボボボ~!
便利といえば便利なのですが、
このタイミングがすこしでもずれると結局ライターで火をつけねばならない。
だから手元に普通にチャッカマンとかある今となっては、
何だか少々せわしなく感じてしまいます。
でも、時間に余裕のある時は、
何だかこの炎とのやり取りが楽しく感じられてしまうので、
子の藻というか、むしろおもちゃ感覚で使用したくなる、
そういう道具の一つです。
**動画**
灯油ストーブ用 プレライター (Pre-lighter for kerosene stove )