プカプカプク日記 ~Life is Trip~

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『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ

2022-05-28 | プクニの本棚
『白ゆき姫殺人事件』湊かなえ/集英社文庫(2014/2)

化粧品会社の美人社員が黒焦げの遺体で発見された。
ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、
赤星は独自に調査を始める。
人々への聞き込みの結果、
浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。
ネット上では憶測が飛び交い、
週刊誌報道は過熱する一方。
匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。
噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。
傑作長編ミステリー。~裏表紙より


湊かなえさんの本を読むのは『告白』以来2冊目。
『夜行観覧車』はドラマを見たのみ。
ドラマもそうでしたが、
読後感があまり良くなくて
ちょっと苦手な作家さんかな~と敬遠していました。

これは、ミステリーと言うことで、スラスラ一気読み。
フリー記者の赤星が取材する形式で進んでいき、
最後には赤星のネットコミュニティーサイトや
新聞の切り抜き等が資料として貼付けられるとは、斬新でした。

解説に、映画監督の中村義洋氏が書かれているように、
湊かなえさんの作品は、
犯人を含め様々な周辺人物の証言や独白で構成されるものが多いが、
その人の話しや情報がいかに不確かで、
自覚のない悪意に満ちたものかという怖さを描いたものだと思う。

 

映画化にもなっていたのですね、知らなかった。

特に会社内での嫉妬な妬み。。。あるあるでした。
殺害された三木典子のような人っているよね。
映画では菜々緒、ピッタリ。

自覚のない悪意。。。怖いですね。
それに、一つの事に対しても
皆それぞれ感じ方も違う訳で。

噂話に尾ひれがついたり、
野次馬根性や、話しを盛る行為、
そしてネット社会の怖さ、
週刊誌報道の怖さも上手く描かれた本だと思いました。

今後もまた湊かなえさんの本も読んでみよう。






ご訪問ありがとうございます




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