まあ、いつもの話なんですが・・・重量級の数値シミュレーションが走っているため、すっかり処理速度が遅くなってしまったPCで、イライラしながら?膨大な気象データを解析していると、周りから聞こえてくる天気図談義。上空の寒気がどうだとか、寒冷前線が・・・、アメダスが・・・、その度に私もちょこっとブラウザを開いて一応、天気図やアメダスを見てみたりするわけです。まあ、実際の予報業務に関することは書けませんが、傍目には大学の研究室のような光景が繰り広げられています。
おそらく私の場合は計算流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamics)が主専門と思われている・・・と思いますが、これ以外にも気象データの分析をいろいろと抱えております(業務上のものから個人的なものまで)。それら全ての課題について言えるのは、気象予報士としての専門知識の他に、高度な数学的手法の技術が求められる、と言う事です。私の業務に関して言えば、気象学よりもそれ以外の専門知識の方が要求されていると言っても過言ではないでしょう。
実際に気象情報の世界に転身してみて思ったのは、やはり気象学と気象ビジネスはこれ似て非なるものだということ。ある意味、同じ理系でも理学と工学が違うのと一緒かな。理学とは自然の基本法則の真理を探究するものであり、工学とは基本原理を応用して現実問題の具体的な解決に役立てるという方向性の違いがあるわけです。実態はともかくとして、あくまで概論としては。
無論、気象学の専門知識がぜんぜん意味がない、と言っているわけではありません。時間を見つけては気象学の専門書籍を読むように心がけています。気象データの応用が専門ではあっても、気象の現象それ自体に関する専門知識もやはり必要です。しかし、難しいですなあ・・・気象力学などは方程式を追いかけている内に(これ自体は数学のトレーニングにはもってこいなのだが・・・)、一体何をやっているんだか分からなくなってしまうんですね。この解が一体、実現象とどう関わりがあるの?ってな具合に。
でも、本当に求められているのは「意思決定」に役立つ情報であるわけで、必ずしも天気の予報ではないのです。天気が変化した結果、気になる事象(例えば品物の販売動向など)がどのように応答するかを見極めたいわけです。天気の予報は必ず誤差を伴います。その誤差も含めた範囲で、気になる事象に関しては今後どのようなシナリオが想定されるのか・・・を知りたいわけです。クライアントとしては気象がどう変化しても「想定内の範囲です」と言えるような対策をしておきたいのです。このような意味で、気象情報会社は単なる民間気象台ではなく、気象のシンクタンク的な色彩が強くなるのです。
外から見ていた時と、実際に身を投じた後では、見えてくるものも考え方もいろいろと変化してきました。純粋に気象の世界に憧れていたあの頃が懐かしいなあ。あの頃はあるいみピュアなハートを持っていましたから。今は・・・結構「ビジネスライク」になってきたかなあ。やっぱり、研究や解析を進めながらも、その先のことが気になってしまうのです。そろそろ次なる有料メルマガを始めようか・・・とも模索しています(が、ネタが無い・・・)。
おそらく私の場合は計算流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamics)が主専門と思われている・・・と思いますが、これ以外にも気象データの分析をいろいろと抱えております(業務上のものから個人的なものまで)。それら全ての課題について言えるのは、気象予報士としての専門知識の他に、高度な数学的手法の技術が求められる、と言う事です。私の業務に関して言えば、気象学よりもそれ以外の専門知識の方が要求されていると言っても過言ではないでしょう。
実際に気象情報の世界に転身してみて思ったのは、やはり気象学と気象ビジネスはこれ似て非なるものだということ。ある意味、同じ理系でも理学と工学が違うのと一緒かな。理学とは自然の基本法則の真理を探究するものであり、工学とは基本原理を応用して現実問題の具体的な解決に役立てるという方向性の違いがあるわけです。実態はともかくとして、あくまで概論としては。
無論、気象学の専門知識がぜんぜん意味がない、と言っているわけではありません。時間を見つけては気象学の専門書籍を読むように心がけています。気象データの応用が専門ではあっても、気象の現象それ自体に関する専門知識もやはり必要です。しかし、難しいですなあ・・・気象力学などは方程式を追いかけている内に(これ自体は数学のトレーニングにはもってこいなのだが・・・)、一体何をやっているんだか分からなくなってしまうんですね。この解が一体、実現象とどう関わりがあるの?ってな具合に。
でも、本当に求められているのは「意思決定」に役立つ情報であるわけで、必ずしも天気の予報ではないのです。天気が変化した結果、気になる事象(例えば品物の販売動向など)がどのように応答するかを見極めたいわけです。天気の予報は必ず誤差を伴います。その誤差も含めた範囲で、気になる事象に関しては今後どのようなシナリオが想定されるのか・・・を知りたいわけです。クライアントとしては気象がどう変化しても「想定内の範囲です」と言えるような対策をしておきたいのです。このような意味で、気象情報会社は単なる民間気象台ではなく、気象のシンクタンク的な色彩が強くなるのです。
外から見ていた時と、実際に身を投じた後では、見えてくるものも考え方もいろいろと変化してきました。純粋に気象の世界に憧れていたあの頃が懐かしいなあ。あの頃はあるいみピュアなハートを持っていましたから。今は・・・結構「ビジネスライク」になってきたかなあ。やっぱり、研究や解析を進めながらも、その先のことが気になってしまうのです。そろそろ次なる有料メルマガを始めようか・・・とも模索しています(が、ネタが無い・・・)。