ここ最近(2022年11月半ば)のラニーニャの影響と偏西風の蛇行、および成層圏の極渦をイラストに整理してみました。
今年の梅雨に影響を及ぼした「負のIOD(インド洋ダイポールモード現象)」は減衰しつつあるようです。一方、相変わらずラニーニャ現象は続いており、熱帯の活発な対流の位置が平年より西側にシフトしています。また、偏西風(Jp)の蛇行も「負のEUパターン」となっています。
この両者の影響が絶妙に合わさって、今の所は日本付近での寒気の南下はそれほど顕著ではないようです。・・・とは言え、今後の上空の動きからは目が離せません。
冬の成層圏では北極付近は「極渦(低気圧性循環)」が広がります。しかし、この極渦は対流圏から伝播する波動(プラネタリー波)の影響で型崩れしやすく、夏の高気圧性循環に比べて不安定な一面を持っています。特に冬の極渦が分裂した隙に、高気圧性循環に本丸(北極付近)を乗っ取られると「成層圏突然昇温」を経て「負の北極振動」に発展することもあります。
冬の本番はこれからです。準備は早めに進めておくと良さそうです。
今年の梅雨に影響を及ぼした「負のIOD(インド洋ダイポールモード現象)」は減衰しつつあるようです。一方、相変わらずラニーニャ現象は続いており、熱帯の活発な対流の位置が平年より西側にシフトしています。また、偏西風(Jp)の蛇行も「負のEUパターン」となっています。
この両者の影響が絶妙に合わさって、今の所は日本付近での寒気の南下はそれほど顕著ではないようです。・・・とは言え、今後の上空の動きからは目が離せません。
冬の成層圏では北極付近は「極渦(低気圧性循環)」が広がります。しかし、この極渦は対流圏から伝播する波動(プラネタリー波)の影響で型崩れしやすく、夏の高気圧性循環に比べて不安定な一面を持っています。特に冬の極渦が分裂した隙に、高気圧性循環に本丸(北極付近)を乗っ取られると「成層圏突然昇温」を経て「負の北極振動」に発展することもあります。
冬の本番はこれからです。準備は早めに進めておくと良さそうです。