真空管アンプのキット販売を手掛けるELEKIT=エレキット の シングル球アンプ TU-8200R を入手し、普通の方ならばスグに組立を始めるところですが、、
コチラのアンプキットは 回路的にも基板そのものにも 設計者の相当なコダワリが込められております!! 私の知識・能力では解析不能な高級な回路(アクティブオートバイアス等)も搭載されていたり、基板の入力信号ラインが 螺旋の様な幾何学的パターン となっており外来ノイズの影響を受けにくくなっていたり と、マニアを喜ばせる工夫が凝らされております。
そんなわけですから 当方としても、出来る限りの部分で 考えられるベスト(勿論、予算内で) のパーツ に互換して組み立ててやろう という魂胆であります。
で、少しずつ取り集めたパーツを紹介しますと、、
◎ ボリュームには強力なコダワリ ALPS RH2702
キットとなると どうしてもコスト制約(高いと売れない)があり、残念ながらケチれるパーツは性能を保てるギリギリのモノを選ぶことになります。コチラのキットに付属しているボリュームも、音質的には余り期待できない感じのモノでした。 そこで以前から利用していて 音質的にも満足できる 中華製24ステップ・アッテネータを取り付けようと考えて、放置している サブ・アンプ LUXMAN LV-103 から取り外しておきました。
写真の後列に鎮座まします シルバー に輝く円筒形 が24ステップの高級アッテネータであります。
とっ、 ところが、 ところが、、 当該キット TU-8200R にては ボリュームに振り当てられたスペースが そこまで広くはなかった!! ガッカリ~ 残念ながら納まりませんでしたわ~
なので仕方なく もう少し小振りなモノを選ぶしかない状況 で、普通ならばボリュームでは定評ある国産メーカーの ALPS社製 RH2702 がファーストチョイス なんですが、、 あくまで音質の好み?によるものかと思いますが、私の場合 可変抵抗よりアッテネータを選んでしまいます。上記写真には同じようなパーツが並んでますが、右側が正真正銘ALPS=アルプス社のRH2702(古いので型番は異なるかも?)で、左側は中華製の23ステップのアッテネータなのです。 果たして、ここまで同じ外観の製品(さすが中華製)を作っていいものか? という位そっくり ですが中身は全く異なるパーツなのです。
◎ 入力端子 を 米国cardas社 ロジウムメッキ RCA 端子 へ
入力端子についても同様な感じで キットには一般的な普及タイプのRCA端子が付属されておりました。
左が付属品で、右が米国cardas製 ロジウムメッキ のRCA入力端子です。 TU-8200Rには入力端子が2系統あるので 片方だけcardasにしようと考えてます。 しかし、もしかすると2系統ともcardasにする事になるかも?と云うのは組み上げてみないと音質の差が判らないので一旦組み上げ後に判断することとします。
◎ ヒューズも音質劣化の要因かも? フルテック + サーキットプロテクタ
電気製品には過電流に対する安全策としてガラス管ヒューズが取り付けられております。ただし、電源電流にヒューズが入ると音質が劣化(マニア以外は気にならない)してしまいます。なのでガラス管ヒューズでも高音質を謳った製品もあり数千円もするモノもありますが、万一 回路かパーツにトラブルが発生し 安全のためにその高級ヒューズが溶断してしまったら、、 一瞬にして数千円がパァですわ!!
そんな心配を一掃してくれるのが上写真の右側の四角くてレバーの付いたパーツ=サーキットプロテクタです。レバーをONにすると導通し、万一トラブル発生するとブレーカー(住宅の玄関壁にあるブレーカーと同じ)として働き カチッ とレバーが落ちて電源が切れるわけです。このように電源スイッチの替わりにもなるので コレだけでヒューズと電源スイッチが賄えて便利 おまけに内部電極が音質劣化しにくい材質になっているので音質にも安心なわけです。
今回は電源コードを差し込むACインレットにもこだわってみましたヨ FURUTECH INLET-R ケーブル・接続金具類には定評ある国産メーカー フルテック社製 ACインレット ロジウムメッキ です コチラはクライオ処理も施されているらしいので 更にマニア心をくすぐってくれます
◎ ブリッジダイオード ケリー社製 Sic-SBD
このTU-8200Rには、R・L独立のB電源回路、直流ヒーター電源、オートバイアス用基準電圧、と複数の直流電源回路が搭載されております。その直流電源をつくるのがダイオードブリッジというパーツで、キットに付属されているのが上写真の左側に3個並んだ 小さい四角いパーツです。
普通ならば この付属品パーツをそのまま基板に半田付けすれば良いわけですからものの1分も要しません
なのですが、、 どうしてもココは譲れないところでありまして、、
数年前(十年?)ですかネェ・・ この整流用ダイオードにSicーSBD =シリコンカーバイドショットキーバリアダイオード なるものが現れまして、当時チョイ高額でしたが無理して試用したところ 明らかな音質改善が感じられました それ以降はウチの殆ど全機器には この Sic-SBD を採用しております。なので今回も スペース的には かなり無理矢理になりますが、上写真の右側のブリッジダイオード基板を製作しました~ 出来る限り小さくしたので 多分 納まるだろう(納まって欲しい)と思います。
イヤハヤ ここまでくると、組立て前に
既に お腹いっぱい ですかネェ・・
実は、まだまだ コダワリのパーツを入手しておりますので
次 回 に 続 き ま す よ ~