◎出口王仁三郎曰く、東洋は火で滅び、西洋は水で滅ぶ
ノストラダムスは、予言詩集百詩篇の他に、予言を解くカギとして、息子セザールへの手紙とアンリ二世への手紙を残している。息子セザールもアンリ二世も未悟の者だが、セザールへの手紙の方がより後世の冥想修行者向けに書かれているように思う。
王だから悟っているかと言えば、むしろそうではないのが常識。またアンリ二世への手紙には予言イベントは書いてあるが、ほとんど何のことかわからないように書いてある。何のためにそうしているかと言えば、世の終わりに振り返ってみれば、初めてその予言がすべて当たっていたことがわかるように。また世の終わり以前に予言内容がわかるようであれば、必ずキリスト教会に迫害され、焚書されることを避けるため。
以下、セザールへの手紙。
『けれども、わが子よ、おまえの認識力からあまりに隔たることのないためにも、多くの大洪水と、水びたしにならないような国はほとんどないくらいの大浸水 (革命)をもたらすはずの世界的な大災害が起こる前に、私が世界を究めてしまったその仕方を、文学者どもが前代未聞なほど大いに喧伝するだろうということを知っておいてほしいと思うのだ。』
(時の旅人ノストラダムス ミシェル・C・トゥシャール ボーダーランド文庫角川春樹事務所P267から引用)
上掲『私が世界を究めてしまったその仕方』とは、ある冥想法のこと。その冥想法は世の終わりの前に喧伝すなわち広く伝えられる。
出口王仁三郎曰く、東洋は火で滅び、西洋は水で滅ぶ、と。ここでは大洪水と大浸水と二種に分けているが、どちらにせよ西洋は水で滅ぶ。こうしたスピリチュアル文書の作法として大洪水と大浸水という言葉も三つくらいの意味をかけているものだ。
『そしてこの大浸水は、歴史と場所を除いて、すべてが死滅するまで続くだろう。―――ゆえに、このような大洪水(革命)の前後、幾らかの国では雨が乏しくなり、天から膨大な 火と焼けただれた石 (砲弾)が降ってきて、残らず焼き尽くされてしまうだろう。そして、これは最後の大災害(一九九九年)の直前に起こるだろう。』
(上掲書P267から引用)
この大洪水ですべてが死滅するというのは、イザヤ書型の全人類の滅亡を意味しているのだろうか。引き続き最後の大災害もあるので、それまで生存者はいるということか。
出口王仁三郎は、東洋は火で滅び、と言い、上掲『天から膨大な 火と焼けただれた石 (砲弾)が降ってきて、残らず焼き尽くされてしまうだろう』とは、東洋全体に火の雨を降らせるような兵器を言っているのだろうか。出口王仁三郎は、終戦後、東京大空襲などを指し、予言の『火の雨は、こんなちょろこいものではない。』と釘をさしている。