◎神の意志は果たされるのである
セザールへの手紙の続き。
『天空の、目に見える判断について言うと、私たちは今すべてを終息させる七〇〇〇年代にいるけれども、八〇〇〇年代に近づいてもいるのだ。そのとき、広大な次元にある第八番目の天球をもつ天空となり、そこで、偉大な永遠の神が変革を仕上げ、星座群は自らの運動と、地球を揺るぎない安定したものにする超越的な運動とを再開するだろう。「その運行はいつの世までも続くものではない」――神の意志が果たされないというのはありえないのだから。マホメットの夢想のようなあらゆる自然の理性を超える曖昧な説がどう言おうと、神の意志は果たされるのである。だから、創造主たる神は幾度も、炎を携えた火の使者を仲介として、予知する人にはっきりと示されるはずの未来の出来事を明かす。未来に関する予言の諸々の原因を、私たちの知覚と目に提示してみせるのである。』
(時の旅人ノストラダムス ミシェル・C・トゥシャール ボーダーランド文庫角川春樹事務所P267-268から引用)
七〇〇〇年代は、この現代で、七身体と七つの次元の時代。八〇〇〇年代は、至福千年、千年王国のこと。八〇〇〇年代は、第八の天球と同義で、大涅槃のこと。第八の天球を用いるのはグノーシスのヘルメス文書やミトラ教。また8チャクラ説でもあって、これは、アトランティスのアメンティー・タントリズム。
ダンテス・ダイジが殊更に8チャクラを言うのは、『ニルヴァーナのプロセスとテクニック』にあるクンダリーニ・ヨーガの窮極突入プロセスが念頭にあったのだろう。
ノストラダムスは、グノーシスやミトラ教の文献を持っていて、かつ自分でも第八の天球を確認したのだろう。文中に迫害を恐れて危険な文書を焼いた記述があるが、それはこうした類の文献だったのだろうと思う。