◎神と出会った人だけが黄泉比良坂攻防戦へ
古事記言霊解の骨子を挙げると次のようなところか。
1.火力文明により、近代西欧文明はほとんど滅びる。
2.マスコミの大量情報による洗脳の中で、人類には、暖かみがなく、冷酷さが蔓延し、しかも道義心、公徳心が失われた。
3.ここで大神は世界戦争を以て時代の弊風を除くことを決断する。
4.最初は議論でもって世界の神政への改革を目指すがいつまでたってもらちがあかない。逆に利己主義、現世利益主導のグループに大神は追い込まれてしまう始末。
5.正しい神側は、正しい信仰についての宣伝、布教を行うものの、これに対する妨害は激しく、すでにそうした宣伝合戦を受ける人々の側は何が正しくて何が間違っているかわからない状態にまで混乱した精神状態に陥っている。
6.大神の側は、こうして敗走に次ぐ敗走を繰り返し、黄泉比良坂に到着。黄泉比良坂の坂本は世界の根源。ここで人々は、神に出会い、世界の根源を知る。光明に出会った人が増えたのだ。
7.神知る人と神知らぬ人とのせめぎあいは激しくなり、ついに大神は、両者をはっきりと分断させる。これで「善と悪とを立て分ける」となり、すべての人が神を知っている霊的文明がスタートする。
アトランティス滅亡時に想定されていた至福千年は、ここに成就する。アトランティス滅亡時に古事記に散りばめられていた栄光の時代はこれで実現する。
古神道はクンダリーニ・ヨーガ系だから、古事記仲哀天皇の段にあるように、クンダリーニからアプローチする。底筒男、中筒男、上筒男。
第84代順徳天皇の著された「禁秘御抄」の冒頭に、「凡(およ)そ禁中の作法まず神事、後に他事」とあるように天皇も神事がまず先。人々も食べられるなら、神事すなわち冥想がまず先。
黄泉比良坂の坂本にたどり着けるのは、日々の冥想により神と出会った人だけなのだ。