◎予言ではなく型出しで示す
2023年5月19日、岸田文雄首相をホストとするG7では、広島の原爆慰霊碑に各首脳が一斉に献花して、中国・ロシアを除く第二次世界大戦の主要関係国がわだかまりを解くための象徴的な第一歩となった。これは、将来の核全面廃絶のみならず、世界武装解除の第一歩として後で何回も振り返られるシーンになるのではないか。
献花者は、以下
岸田首相、
米国のバイデン大統領、
英国のスナク首相、
フランスのマクロン大統領、
イタリアのメローニ首相、
カナダのトルドー首相、
ドイツのショルツ首相、
EUのミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長。
この献花自体は、民放などの中ロ寄りの解説者などが言うように実効性は当面薄いかも知れないが、植物の種子のようにおよそ物事の始まりには不思議な力が宿っているもの。未来には、刀折れ矢尽きて、核全面廃絶のみならず、世界武装解除時があるのだろうが、その時、このシーンは思い出されるのだろうと思う。
さらにアウトリーチ(拡大)メンバーとして
インドのモディ首相、インドネシアのジョコ大統領、オーストラリアのアルバニージー首相、韓国の尹錫悦大統領、クック諸島のブラウン首相、AU=アフリカ連合の議長国コモロのアザリ大統領、ブラジルのルーラ大統領、ベトナムのチン首相。これに加えゲストとして交戦国ウクライナのゼレンスキー大統領も参加した。
これは、いわば現今の有力国オールスターであって、これがウクライナ戦争中に一堂に会して、法の支配に基づく国際秩序を守り抜く強い意志を示し、エネルギー安全保障、食料安全保障、気候変動について議論される意義は大きい。
今般のG7では宮島を参拝し、2016年伊勢志摩サミットでは伊勢神宮内宮を参拝した。靖国神社を参拝する日もあるかもしれない。なお関東以東に歴史的神社仏閣がもともと少ないということは影をさしている感はある。東京遷都は、先にそういうことを考えるべきだったのではないかとも思う。
首脳達の聖地参拝は、先行モデルの実現という意味で価値が高い。だが首脳の参拝もわれら平民個々人の参拝も神仏の側からすれば等価値だが、地上天国の実現はまず自分が神仏を知ることから始まる。
日々の冥想を。