唐史話三眛

唐初功臣傳を掲載中、約80人の予定。全掲載後PDFで一覧を作る。
その後隋末・唐初群雄傳に移行するつもりです。

左と右に関すること

2018-09-25 10:59:07 | Weblog
官職データを整理していて、結構イラッとさせられるのが左右の関係である。
僕射、尙書丞、統軍・大将軍・将軍。庶子・諫議大夫等々左右に分かれているものは多いが、記録は極めていい加減である。史料により同一人物の左と右が違うのは枚挙に暇がない。官位・官職にはうるさい連中だと思うのに。
また「左遷」という根拠のない用語も気になる。語源では「中国では右尊び、左にうつることは格下げ」と称しているが、少なくとも唐代では同一官職で左に移ると昇格である。日本の左右大臣と同じである。奈良・平安時代の日本の官職は唐の影響下にあるので当然であるが。
さて右が上だったのはいつの時代なのだろう、辞書にはなにも記載されていない。
他に記載がいいかげんなのは、将軍と大将軍の区別だ。どうみても大将軍格の人物が将軍と記載されている例が多い。上将軍とか統軍とかいうのもあるが
コメント
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