先日「コスモス(秋桜)」の花をご紹介しましたが、今日はコスモスとは同属異種の「キバナコスモス」をご紹介します。
「キバナコスモス」もキク科、コスモス属の花ですが、一般的な「コスモス(秋桜)」とは品種が異なります。
原産地のメキシコでは、「コスモス(秋桜)」は、トウモロコシなどの畑の雑草となって生えていることが多いようですが、「キバナコスモス」は、開けた道路端で日当たりの良い場所に「コスモス(秋桜)」より小さい群落で野生しているそうです。
更に、生えている海抜も「キバナコスモス」のほうがやや高温の低地に多く、「コスモス(秋桜)」は高地のやや涼しい高原に多いそうです。
このように、同じコスモス属に属するこの2品種は生えている場所が異なり、生態学でいうところの”住み分け”ができているといわれています。
・畑に咲いている「キバナコスモス」の一重咲きです。
「キバナコスモス」と「コスモス(秋桜)」の違いについては、
・「キバナコスモス」は「コスモス(秋桜)」より草丈がやや低く、葉の幅が広いこと。
・「コスモス(秋桜)」は涼しい高原ではよく伸び、花色が美しいですが、「キバナコスモス」は暑いところでも生長がよく、花色には余り影響しないこと。
・「キバナコスモス」は暑さに強く初夏から花を咲かせること。
などのい違いが言われています。
・これは先日ご紹介した「コスモス(秋桜)」です。
「キバナコスモス」が脚光を浴び始めたのは、1966年、オールアメリカンセレクションで、日本で改良された品種の緋色の「サンセット」が日本人初の金賞を獲得し、世界中から注目されたためのようです。
この時以来様々な品種が生まれています。
・畑の「キバナコスモス」です。花はよく似ていますが、葉の幅が広いところが「コスモス(秋桜)」と異なります。
「コスモス(秋桜)」は明治9年頃に渡来したようですが、「キバナコスモス」は少し遅れて、大正時代初期に入ってきたといわれています。