らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

駆けつけ三杯

2014-09-19 | 雑学

皆さんは、酒宴の席に遅れて来た人に対して「駆けつけ三杯」と言って、立て続けにお酒を飲ませた経験はありませんか?
私は現役の頃、よく飲ませたり、飲まされたりしたものです。
でも、なぜ三杯なのか、当時は深く考えませんでしたが、今日はその由来を調べてみました。

駆けつけ三杯とは、酒の席に遅れて来た者に、罰として立て続けに三杯の酒を飲ませることですが、これは本来の意味とは違い、元々は日本の酒宴の作法「三献の儀(式三献)」という儀式から生まれたようです。

「三献の儀(さんこんのぎ)」とは、武士が出陣するときなどに、三品の肴に酒を三度ずつ飲む儀式のことですが、この儀式がお客をもてなす時の作法として一般に広がったそうです。

この作法はお銚子と杯・肴を持ってお客様の前に行き、お客はその肴で三杯飲みます。
その後、それを全部下げてから、「もう一献差し上げましょう」といって、二献目を違う肴で勧めます。
これを三回繰り返すことから「三三九度」といい、結婚式などで行われる三三九度の杯なども、三献の儀の名残りといわれています。
この日本の伝統的な酒宴の作法がいつの間にか、「駆け付け三杯」となって、遅刻の罰として使われ始めたのだそうです。

「三献の儀」
なお、「三献の儀」については、兵吉屋さんのHPより詳しくご紹介します。

室町時代より武士は出陣の時、 打ちあわび、勝ち栗、昆布の三品を肴に酒を 三度づつ飲みほす儀式がありました。
これを『三献の儀(さんこんのぎ)』 或いは『式三献(しきさんこん)』と言い、 宮中の儀式であったこの三献が武士の 出陣・婚礼・式典・接待宴席などで重要な儀式となりました。
とくに出陣に用いる三献は三つ目の杯を 飲み乾した後、地面に打ち付けて割り、 軍扇を広げ弓を持ち 大将が鬨(とき)の声を『エイ!エイ!オーッ!!』と 挙げ陣営を鼓舞する意味合いがありました。

打ち鮑は剥いて干した身を打ち伸ばしたもので 敵を討ちのばすの意味が含まれています。
当時から高タンパク質低カロリーの食品である事が すでに理解されていて重宝がられていました。
現在では、正月の飾りや来客のお迎え、結婚式の 三三九度、選挙の出陣式、端午の節句や七五三、 祭りなどに形をとどめています。