皆さんは家電や家具などを購入する際、値引き交渉をしませんか?
私は「ダメ元(ダメで元々)」で話をし、店員が価格を提示したら、更に、「もう少し勉強しなはれ!」などと言って値引き交渉をします。
勉強と言えば一時CMでよく流れていた「勉強しまっせ、引越しのサカイ」という会社があります。
堺市に本社を置くこの会社は、勉強のキャッチフレーズが当たったのかどうかわかりませんが、急成長して、今や北海道から沖縄までの全国に営業拠点を置く大企業となり、東証一部にも上場するまでになっています。
関西では商売する上で「勉強」が不可欠なのかもしれません。
この「勉強」という言葉は関西地方特有の言葉なのでしょうか?
今日は「勉強」について調べました。
関西地方で商売人がよく使う「勉強」という言葉は値引きするという意味のほかに、広辞苑には次のように載っています。
1.精を出してつとめること。
2.学問や技術を学ぶこと。様々な経験を積んで学ぶこと。
3.商品を安く売ること。
「勉強する」とは学問や技術を学ぶことのほかに、商品の値段を努めて安くすることを意味し、値引きが慣行的に行われている商人の町大阪地方で使われていると言われています。
「勉強」とは、強いて勉めると書く通り、困難なことに精を出して勉めることであり、儲けを削って安く売るということが本来の意味だそうです。
勉強が「学習」の意味で使われるようになったのは明治以降のことで、それまでは商人が無理をして値引きするという意味で主に使われていたということです。
ということは、大阪で今も使われている「勉強しまっせ」は、本来の意味で使われているということであり、商人の町であるからこそ大阪に古い形で残っている特有の言葉なのかもしれませんね。