先日、義姉が冷蔵庫の中の賞味期限切れの加工食品をたくさん廃棄しているのを目撃しました。
買い物に出かけては、必要と思われる食材を買うものの、そのまま冷蔵庫へ入れて眠らせてしまい、いつしか廃棄への運命を辿っているようです。
皆さまはこのような経験はありませんか?
そこで、今日は加工食品の「賞味期限」と「消費期限」、そして「冷凍食品の賞味期限」について調べました。
食品の「賞味期限」や「消費期限」の「期限表示」は、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)に基づく加工食品品質表示基準により、平成13年4月から加工食品全般に期限表示(賞味期限又は消費期限)が義務付けられています。
また、食品衛生法に基づく食品衛生法施行規則でも同様に期限表示が義務付けられています。
「賞味期限」
賞味期限の定義は、定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいいます。
「品質保持期限」とも言われ、比較的日持ちのいい食品について義務付けられている期限です。
この期限は、美味しく食べることができる期限であって、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとされており、すぐに食べられないと言うことではありません。
「消費期限」
消費期限の定義は、定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日のことで、劣化が速い食品(だいたい5日以内に悪くなるもの)に表示されます。
例えば、弁当、そうざい、生かき、生めん、調理パン(サンドイッチ)などであり、期限を過ぎたら食べない方が無難です。
なお、この二つの期限は開封する前の期限なので、一度開封した食品は、表示された期限にかかわらず、早めに食べるようにしましょう。
「冷凍食品の賞味期限」
冷凍食品に表示されている賞味期限は生鮮食品よりもかなり長くなっていますが、あまりこの賞味期限を鵜呑みにしないほうがいいようです。
何故なら、冷凍食品の賞味期限というのは、マイナス18度以下の冷凍庫で保存した場合においしく食べられる期限なのです。
しかし一般家庭の冷凍庫では、18度以下での保存はまず無理であることから、冷凍食品の品質保持ができるのは、2~3か月であると認識した方がいいということです。
なお、たまに冷凍食品の表面に霜がついていることがありますが、これは保存温度が高かったために食品内部が解凍した証拠だそうです。
品質が変化している可能性があるので、表面に霜がついた冷凍食品は注意が必要ということです。