らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

入れ歯の起源

2015-12-04 | 雑学

皆さんは歯は丈夫ですか?
歳をとると歯周病や虫歯、歯槽膿漏等、歯に纏わる症状が出てきて、歯医者と縁が切れなくなってきますよね。

私は年の割には歯医者と縁が少なく、数年前に虫歯の治療でお世話になった程度で、まだ入れ歯はありません。
入れ歯をすると食べ物がおいしくなくなると聞いたことがありますが、残念?ながら私はまだ確かめることができていません。
今日は入れ歯のない私が、入れ歯について調べてみました。

抜けた歯を補う入れ歯の技術は紀元前の古代エジプトやギリシャなどでもあったようです。
地中海周辺の古代フェニキア遺跡(現在のレバノン・サイダ市)では、紀元前5世紀頃の墓から、下の前歯を金の針金で結んで固定した部分入れ歯のようなものが残っているそうであり、これと似たようなものは5000年くらい前のものとしてギーザ(エジプト)のピラミッド付近からも発見されているそうです。
これらは歯が抜けないように隣の歯に縛りつけたもので、金の帯状の板で両隣の歯を土台とし、天然歯に縛って固定し、歯のない部分を補ったブリッジタイプの入れ歯だったようです。

近年では、欧州で18世紀中頃、フランスの歯科医、ピエール・フォシャールが初めて入れ歯を発表しましたが、これはバネで口内の両あごに固定する仕組みで、ずれやすく食事には不便だったようです。

日本では、現在のような取り外しのできる入れ歯に近いものが、かなり昔から製作されていたそうです。
室町時代の天文7年(1538年)4月20日に74歳で亡くなった願成寺(和歌山市)の仏姫という尼僧が装着していた入れ歯が発掘されており、これが日本最古の入れ歯だということです。
この入れ歯は黄楊(つげ)の木を彫った 「木床義歯」で、歯の部分と歯肉の部分が一体になっており、奥歯のところが磨り減っていることから、実際に使っていたと想像できるということです。

明治に入ると、西洋式の入れ歯が伝わってから、木製入れ歯は姿を消しましたが、日本の優れた入れ歯の技術は昔から西洋には劣っていなかったようです。