らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

新たな架空請求詐欺

2016-07-10 | 消費者問題

またまた新しい手口の詐欺がでてきました。
この手口は、インターネットで商品を購入した際などの支払いに使われる「コンビニ収納代行」という仕組みを悪用し、「支払番号」を端末に入力するなどして料金を支払わせる新手口の架空請求詐欺だそうで、国民生活センターが注意を呼びかけています。

報道によれば、この新手口は下図のようなイメージです。
消費者がインターネットサイトで買い物をした際にコンビニで支払う一般的な例は、下図、上の①→②→③→④の流れによって支払いをするようになります。
この時、通知される③の「支払番号」をコンビニの情報端末に入力したり、店員に伝えたりして代金を決済する仕組みですが、詐欺グループはこれを悪用して、自分がネットで購入した商品の代金を消費者に払わせるものです。

その流れは下図の「手続きの悪用例」のようになります。
犯人側は「有料サイトの未納料金を支払え」と電話をかけ、自分たちが購入した時の「支払番号」を消費者に伝えて、その番号で支払わせるものです。



「事例」

【事例1】 
埼玉県の40代男性はスマートフォンにかかってきた電話に出たところ、「有料サイトの料金が未払いで、法的措置を取る」とする自動音声が流れた。
その後に男が電話に出て、和解する場合の弁護士費用などとして計39万円を要求。男性はコンビニの端末に指定された番号を入力して決済したが、領収書を見てネットオークションの商品代金を支払っていたことが分かった。

【事例2】 
電話で有料動画サイトの利用料金が未納であると言われたので、コンビニで支払ったが、コンビニでもらった領収書には、自分ではない知らない人の名前とチケットサイトらしき名称が記載されていた。

他にも、犯人側は被害者に代金を支払わせてギフトカードなどを入手し、その後、現金化している可能性がある場合や、またオークションに出品した商品を自分で落札し、その代金を支払わせる方法で詐取するパターンもあるということです。
更に、架空請求では、コンビニでプリペイドカードを買わせ、カードに記載されたID番号を連絡させて電子マネーをだまし取る手口も広がっているようです。

コンビニ各社は多量のカード購入者に声がけするなど対策を強化しており、被害を防げた事例も出ているようですが、オークションを悪用した詐欺では、決済後にすぐに出金されるなどするため、被害金額の回収は困難ということです。

このコンビニエンスストアでの決済システムを悪用した手口は、口座に振り込ませる方法に比べて痕跡が残りにくいのが特徴であり、架空請求の新しい手口として増える可能性があることから、国民生活センターでは注意を呼びかけています。

「消費者へのアドバイス」
・覚えのない請求や心当たりがあっても不審だと思う請求には、電話やメール等で連絡しないようにしてください。
・業者に支払番号を伝えられても決して支払わないようにしましょう。
・支払った後でトラブルに気づいた場合には、早急に支払時の領収書に書かれている事業者へ連絡してみましょう。
・不安に思ったり、トラブルにあったりした場合は、すぐに消費生活センター(局番なしの188(いやや))や、警察(警察相談専用電話:#9110)へ相談してください。