夏はビールが美味しいですね。
サラリーマンの方は、仕事帰りにグループで飲むビールは堪らないでしょうね。
でもグループで飲む場合、時間通りに全員集合すればいいのですが、仕事の都合上時間に遅れる場合があります。
男性の皆さんはご経験があるかと思いますが、その場合に、遅れてきた人に対し、その罰として、立て続けに三杯のお酒を飲ませることがあります。
これを「駆けつけ三杯」と言います。
でも、なぜ、三杯なのでしょうか?
今日はその謂れについて調べてみました。
「駆けつけ三杯」は元々は武士の行う酒宴の作法の一つに「式三献」という儀式がありりますが、そこからきたといわれています。
「式三献」とは、日本の正式な饗宴で行われた儀礼的な酒宴の作法です。
肴(さかな)の膳を出して酒を3度すすめることを一献と数え、初献・二献・三献と膳を替えて3回繰り返します。
この作法は平安時代から見られ、次第に様式がととのえられて、室町時代に「式三献」の語が用いられるようになったそうです。
現在、神前式や仏前式の婚礼で行う三三九度はこれをひき継いだものとされています。
「駆けつけ3杯」はこの式三献の二献と三献を省略したもので、3杯というのは一献目の3杯のことを意味しているといわれています。
この日本の伝統的な酒宴の作法がいつの間にか遅刻の罰として使われ始めたようです。
驚きました。
「駆けつけ三杯」は単なる戯事(ざれごと)かと思っていましたが、伝統的な酒席の作法を引き継いでいるようです。