らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

歩幅と認知機能の関係

2022-05-04 | 雑学

皆さんは運動をしていますか?
私が住まいしている大阪南部の熊取ではウォーキングをしている人を多く見かけます。
でも、歩いている人は同じ顔ぶれの人たちばかりのようです。
多分、その人たちにとってはウォーキングが日課の一つになっているのでしょう。

ところで、以前、ウォーキングにおいては、「少し歩幅を広くして歩くと認知症予防になる」と言う記事を読んだことがあります。
そこで今日は、歩幅と認知機能の関係について調べてみました。

「歩幅と認知機能」
ネット上には、ウォーキングにおいて歩幅を広くして歩くと認知症予防に役立つという研究報告が、国立環境研究所の谷口主任研究員の研究にありました。
それによると、歩幅が狭い人は広い人に比べ認知機能低下のリスクが3倍以上であり、また、歩幅が狭い状態のまま年齢を重ねると、認知症発症のリスクが2倍以上になることが明らかになっているそうです。

なお、認知機能に関連するのは歩幅であり、歩く速さ(歩調)は関連がないという事です。
谷口氏はその理由について、「歩幅の調整は、脳の中で多くの部位が関係しています。そのため、歩幅が狭くなっている場合は、脳のどこかで異変が起こっている可能性が考えられます」と指摘しています。

・歩幅65cmの目安(横断歩道の白線)

「歩幅の目安」
では、どのくらいの歩幅で歩けばいいのでしょうか?
歩幅の目安は男女とも65cmだという事です。

それを確認するには、横断歩道の白線を参考にするとよいということです。
即ち、横断歩道の白線の幅が約45cm、足のサイズを約24cmと想定した場合、一方の足の爪先を白線の手前に合わせ、もう一方の足で白線を踏まないように越えれば65cmがクリアできます。

しかし、歩幅の狭い人がいきなり65cmを広げようとしても案外難しいものです。
谷口氏は「いきなり歩幅を大きく広げようとせず、時間をかけて広げていくことをお勧めします」と書かれていました。

「軽度認知障害に有用」
認知症の多くを占めるアルツハイマー型認知症は約20年かけて進行し、軽度認知障害(MCI)の状態を経て発症するそうです。
そして、軽度認知障害と診断された人のうち認知症を発症した人は約2割で、約5割は発症せず、約3割は回復したとの報告がありますが、軽度認知障害の状態であれば、意識して歩幅を広げることで認知機能を取り戻せる可能性があるということです。

アルツハイマー型認知症は、いまだに有用な治療法が開発されていません。
そのような中、たった5cm歩幅を広げるだけで認知症の発症を抑制する可能性があって、且つ、元気に長生きできるのです。

ゴールデンウィーク後半の日本列島の天気は、一部の地域を除き好天に恵まれるようです。
認知症予防のためにも65cm幅のウォーキングを始めてみては如何でしょうか?