今日は、私の自宅を開放する「オープンハウスぶるーむ」の日。
あいにくの雨の中、みんな好きな時間に来て、好きな話をして盛り上がっている。
子どもたちも、楽しそうに遊んでいる。
子どもがたくさん集まった時、とっても楽しいのだけれど、ひとつ嫌なことがある。
それは、「おやつ」だ。
といっても、おやつを食べる時にぼろぼろこぼすとか、持ち歩いたまま食べたり、遊んだりというのが嫌なのではない。そんなことは、ぜんぜん気にならない。
気になるのは、おやつの種類。
お友達の家や、育児サークル、こういうオープンスペースなどでよく出てくるお菓子は、決まってスナック菓子なのだ。それも、ごっそりと!1家族につき1袋持ってきてくれたり、出したりするので、食べきれないんじゃないか?という位の量が皿に入れてある。でも、みんな食べる食べる。日ごろ、自分の家ではあまり食べない子も、おやつの定番という子も、みんなが食べまくるから、あんだけあった量も、すっかり平らげる。
私は、スナック菓子が嫌いだ。いや、正直に言うと、キライなのではなく、ひとくち口に入れたら、好きでもないのに手が伸びて、食べ続けてしまうのだ。常習性を引き起こす恐い食べ物。好きな味ではないのに、口恋しくなるもの。それが、スナック菓子だ。同じ類いのものに、カップラーメンとかファーストフードの味なんかもあるなぁ。好きじゃないのに、好きな人間みたいに変えてしまうのは、添加物のしわざなのか?なんなのか?
オープンハウスをしたり、様々な場での会話から、子どもたちが集まる空間で、このスナック菓子まみれに陥る我が子を見て、嫌な気持ちになる母親たちが少なくないことに気づいた。たいていの母親が一度は、スナック菓子ばかりで嫌だなと思っているのだ。私だけじゃなかったんだ、とほっとした。
じゃぁ、みんなが同じ気持ちなら、いっそのことスナック菓子を出すのをやめよう!と思った。出さなきゃいいんだもんねぇ。
ところが、スナック菓子というのは、安いし手軽だし、相手にも負担にならずに、もってこいの手土産なのだ。そして、そのスナック菓子を買ったところを目撃している子どもは、「早く食べようよ」オーラを出し、買ってきた菓子が出ていないことに気づくと、「あれ?なんであれ、ないの?」と訴えてくるのだ。って、うちの子かよっ!という時もたくさんあって、そんな時には子どもの訴えに負けて、出してしまう。なかなか、思うようにはいかないもの。
でも、何度か前進後進を重ねながら、時にはスナック菓子が無かったり、気づいたときには一言「スナック菓子ばかり食べるのって、嫌だよね~。」なんて言いながら、さりげなく私の考えを伝えてみたり。みんなが来た時には、「りんご」や「バナナ」や「蒸かしいも」なんかを出し、また手作りの「ぜんざい」や「ケーキ」を持ってきてくれたりしたら、みんなでそれをいただいたりしていたら、作り方や砂糖の量だとかの話に花が咲き、体にも心にもやさしいひとときを過ごす。
近頃の「ぶるーむ」は、そんな感じです。
とても、いい感じに出来上がりつつあります。それもこれも、利用者の方々の協力あってこそなのです。いろいろと、ありがたい。
実は、私がそんな風に行動できるようになったのは、食物アレルギーのある、利用者の子とその母親のおかげなのです。その子は、たくさんのアレルギーを持っています。牛乳・卵・小麦粉・ごま・大豆(しょうゆや味噌もだめってことです。)・・・。炒めたり揚げたりする油にも気を遣います。だから、スナック菓子はおろか、手作りのものでも、アレルギー成分を使わずに作ったものでなければならないのです。
私は、その子どもと、別の皿ではなく、同じお皿にあるおやつを食べるにはどうしたらいいのかを考えました。本も読みました。料理の本も見てみました。
そうしたら、人間本来の食物の食べ方に立ち返らざるを得ないことに気づいたのです。新鮮なものを新鮮なうちに、調味料はほとんど使わずに焼く・揚げる・蒸す・茹でる・スモークする。味は、その食物本来の旨みと、少々の塩や砂糖くらいで十分に甘くて美味しいのだということ。
私は、この子と出会ったことで、本当にいろんなことを学びました。
みんなと一緒にいる空間を一緒に楽しんでもらいたいし、その母親にもみじめな思いをさせたくなかったのです。だから、みんなの前で口に出して言えたのです。これが我が子だったとしたら、そんな大きくは言えなかったかもしれません。我慢させていたかもしれません。少数派であり、だからこそ弱者である子どもに、仕方がないのよと、我慢させていたかもしれません。人の子であり、友人の子であり、その母親も隠すことなく、勇気を持って声に出してくれているからこそ、できたことだなと思います。
今日の「ぶるーむ」は、無農薬さつまいもを蒸かしたやつです。
甘くて、美味しかった。無農薬だから、安心して皮まで食べられます。
お菓子を持ってきてくれるのは、とっても嬉しいこと。遠慮なくいただきまっす。手作りじゃなきゃだめ!っていうことでもないのです。
実を言うと私も、スナック菓子の安い時と財布にお金が無い時には、すかさず購入して手土産にしていますから、堂々と大きなことは言えないのです。背中丸くなります・・。でも、余裕のあるときには、そんな風に手作りしてみてます。ま、他人様に差し上げるようなものは作れないのですが。だって、「蒸かしいも」だったり、「おにぎり」だったりするんだもんっ、てへっ。
あいにくの雨の中、みんな好きな時間に来て、好きな話をして盛り上がっている。
子どもたちも、楽しそうに遊んでいる。
子どもがたくさん集まった時、とっても楽しいのだけれど、ひとつ嫌なことがある。
それは、「おやつ」だ。
といっても、おやつを食べる時にぼろぼろこぼすとか、持ち歩いたまま食べたり、遊んだりというのが嫌なのではない。そんなことは、ぜんぜん気にならない。
気になるのは、おやつの種類。
お友達の家や、育児サークル、こういうオープンスペースなどでよく出てくるお菓子は、決まってスナック菓子なのだ。それも、ごっそりと!1家族につき1袋持ってきてくれたり、出したりするので、食べきれないんじゃないか?という位の量が皿に入れてある。でも、みんな食べる食べる。日ごろ、自分の家ではあまり食べない子も、おやつの定番という子も、みんなが食べまくるから、あんだけあった量も、すっかり平らげる。
私は、スナック菓子が嫌いだ。いや、正直に言うと、キライなのではなく、ひとくち口に入れたら、好きでもないのに手が伸びて、食べ続けてしまうのだ。常習性を引き起こす恐い食べ物。好きな味ではないのに、口恋しくなるもの。それが、スナック菓子だ。同じ類いのものに、カップラーメンとかファーストフードの味なんかもあるなぁ。好きじゃないのに、好きな人間みたいに変えてしまうのは、添加物のしわざなのか?なんなのか?
オープンハウスをしたり、様々な場での会話から、子どもたちが集まる空間で、このスナック菓子まみれに陥る我が子を見て、嫌な気持ちになる母親たちが少なくないことに気づいた。たいていの母親が一度は、スナック菓子ばかりで嫌だなと思っているのだ。私だけじゃなかったんだ、とほっとした。
じゃぁ、みんなが同じ気持ちなら、いっそのことスナック菓子を出すのをやめよう!と思った。出さなきゃいいんだもんねぇ。
ところが、スナック菓子というのは、安いし手軽だし、相手にも負担にならずに、もってこいの手土産なのだ。そして、そのスナック菓子を買ったところを目撃している子どもは、「早く食べようよ」オーラを出し、買ってきた菓子が出ていないことに気づくと、「あれ?なんであれ、ないの?」と訴えてくるのだ。って、うちの子かよっ!という時もたくさんあって、そんな時には子どもの訴えに負けて、出してしまう。なかなか、思うようにはいかないもの。
でも、何度か前進後進を重ねながら、時にはスナック菓子が無かったり、気づいたときには一言「スナック菓子ばかり食べるのって、嫌だよね~。」なんて言いながら、さりげなく私の考えを伝えてみたり。みんなが来た時には、「りんご」や「バナナ」や「蒸かしいも」なんかを出し、また手作りの「ぜんざい」や「ケーキ」を持ってきてくれたりしたら、みんなでそれをいただいたりしていたら、作り方や砂糖の量だとかの話に花が咲き、体にも心にもやさしいひとときを過ごす。
近頃の「ぶるーむ」は、そんな感じです。
とても、いい感じに出来上がりつつあります。それもこれも、利用者の方々の協力あってこそなのです。いろいろと、ありがたい。
実は、私がそんな風に行動できるようになったのは、食物アレルギーのある、利用者の子とその母親のおかげなのです。その子は、たくさんのアレルギーを持っています。牛乳・卵・小麦粉・ごま・大豆(しょうゆや味噌もだめってことです。)・・・。炒めたり揚げたりする油にも気を遣います。だから、スナック菓子はおろか、手作りのものでも、アレルギー成分を使わずに作ったものでなければならないのです。
私は、その子どもと、別の皿ではなく、同じお皿にあるおやつを食べるにはどうしたらいいのかを考えました。本も読みました。料理の本も見てみました。
そうしたら、人間本来の食物の食べ方に立ち返らざるを得ないことに気づいたのです。新鮮なものを新鮮なうちに、調味料はほとんど使わずに焼く・揚げる・蒸す・茹でる・スモークする。味は、その食物本来の旨みと、少々の塩や砂糖くらいで十分に甘くて美味しいのだということ。
私は、この子と出会ったことで、本当にいろんなことを学びました。
みんなと一緒にいる空間を一緒に楽しんでもらいたいし、その母親にもみじめな思いをさせたくなかったのです。だから、みんなの前で口に出して言えたのです。これが我が子だったとしたら、そんな大きくは言えなかったかもしれません。我慢させていたかもしれません。少数派であり、だからこそ弱者である子どもに、仕方がないのよと、我慢させていたかもしれません。人の子であり、友人の子であり、その母親も隠すことなく、勇気を持って声に出してくれているからこそ、できたことだなと思います。
今日の「ぶるーむ」は、無農薬さつまいもを蒸かしたやつです。
甘くて、美味しかった。無農薬だから、安心して皮まで食べられます。
お菓子を持ってきてくれるのは、とっても嬉しいこと。遠慮なくいただきまっす。手作りじゃなきゃだめ!っていうことでもないのです。
実を言うと私も、スナック菓子の安い時と財布にお金が無い時には、すかさず購入して手土産にしていますから、堂々と大きなことは言えないのです。背中丸くなります・・。でも、余裕のあるときには、そんな風に手作りしてみてます。ま、他人様に差し上げるようなものは作れないのですが。だって、「蒸かしいも」だったり、「おにぎり」だったりするんだもんっ、てへっ。