ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

きらめき の 花 

2009年12月18日 | 子ども
「まだ きらめきの花が 咲いてないから 起きれない」

朝、布団にもぐる次女エリーを起こしに行った時

そのエリーが 言い放った言葉


「きらめきの花って どこに咲いてるの?」

私は 聞いた

言うことが いちいち かわいくって


そうしたら 彼女は 小さな胸をさして

「ここ」

と答えた


心臓の少し上を 小さなこぶしで トトンと 

やさしくたたいて


「そっかぁ ここに そのきらめきの花が咲くんだぁ」

私はそう言うと 

「じゃあ、咲くようにお水をあげましょう」

と言いながら 見えないジョーロで 水をあげた


うっすらと 笑みを浮かべて エリーは

目に少し力をこめて

より一層開けないようにしている


その仕草も 愛らしく 

私は きらめきの花が 自然と咲くのを 待っていた


なかなか 咲かないその花は

ちらりと 辺りを見ようと 目をうっすらと開けた


「あ、ちょっと咲いてきたかな?」

笑う私と 笑いをこらえるエリー


ぱっと 開いたエリーの目


咲いたようです


無事に 起床

ふと時計を見ると

幼稚園バスがやってくる 約40分前 


おかあさんとあたし。

2009年12月18日 | 観劇・読書・感想記
おかあさんとあたし。〈2〉
k.m.p.
大和書房

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ふと思い出した 自分の子ども時代と

その時のおかあさんとのやりとりを

やわらかなタッチの絵と 字体で

ふり返る作者


ああ、こんな会話したよなぁ

「いいっていうまで、め つぶってて」って言いながら

ごそごそと準備している自分


飴を途中で食べるのをやめて

「もういい、とっといてて」って言う子ども

とか とか


とても懐かしくて くすぐったくて

あの頃 実は 愛にあふれていたんだって 

今になって あったかく感じる親子のやりとりが

たくさん描いてある この本は

私たち親子の 大好きな本となっている


本書の中で

次の箇所を読んだとき 胸がきゅーーっとなった


「そーだ、おかあさんに きいてみよう。

おかあさんに おしえてあげよう。

(中略)

おかあさん 絶対よろこぶよ・・・・・・


キモチの矢印は いつも、

おかあさんに 向かってた。(略)」


そうだったよね

今 私の子どもたちも

同じ気持ちで毎日すごしているんだよな


ベクトルはいつも おかあさん






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