ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

東京の桜

2010年04月04日 | これも自分あれも自分
東京の桜は、満開でした。

人も、満開。

どこを歩くにも、人。人。人。。。

桜の花びらも、負けそうなくらい。

そして、誰も空を見上げることができません。

前を向いていないと、ぶつかっちゃうからね。


人ごみを避けて、北青山の住宅街を歩いたら、

大きな通りに通る風とは様子の違う、やわらくてあったまる風が吹いてきました。

雑踏を抜けたこんなところに、人が触れ合いながら生きている、

その優しい光景に、ほっと心が和みました。


懐かしい表参道から青山通りを歩いて、神宮に抜けて、

原宿の方へ・・・。

何かを思い出すのを待つように、ひたすら歩きました。

すれ違う人々がわたしを見たように感じるのは、自意識過剰なんかじゃなくて、

きっと八戸の空気をそのまま出して、颯爽と歩いていたからだと思います。


ふと、

「あなたは、飄々(ひょうひょう)と生きているように見せている」と

言われた言葉を思い出します。

わたしの体を素早く駆け抜ける風

わたしはその風を無視するでも、依存するでも、毛嫌いするわけでもなく、

そこに吹くのをそのままに、ただひたすら歩いていくのです。

きっと、ずっと・・・

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