ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

ハンドマッサージ・ボランティア「そらの手」 第3弾

2011年04月17日 | これも自分あれも自分
今日は、ハンドマッサージボランティア「そらの手」の活動をしてきました。

海上自衛隊の体育館避難所へ向かいました。

先週は参加できなかったので、今回は2度目です。

先週から、炊き出しボランティア・「そら食」(命名?)さんが一緒に活動が開始し、

ここ海上自衛隊と、湊公民館の2グループに分かれての炊き出しが行われています。


海上自衛隊は、明日で閉鎖されるそうで、

先々週に行った時よりも被災者の方々は半分以上に減っていました。

今日、到着してみると、人はまばら。

4人で活動開始しましたが、一人2人~3人で終わってしまいそうでした。


気になる女の子とママを発見したので、

その子のところへ真っ直ぐに歩いていきました。

2歳(あと3ヶ月で3歳)の女の子に、マッサージしてあげました。

気持ちいい!って言ってくれました。

そんな小さな子の口から、

「ちゅなみが きたの」

という、衝撃的な言葉を聞きます。

津波の様子、そしておばあちゃんの車の流されているのを

避難先かた眺めていたといいます。

「ばあちゃんのくるまが ながれていったの」

流暢なおしゃべり上手さんの瞳の奥に

その光景は、まだまだ鮮明に残っているのでした


ママの手をマッサージさせてくれ、

震災のときの状況を話してくれました

ラッキーが重なり、こうして家族みんなが生きて会えたと

言っていました。


ママも、仕事場から保育園へ向かう途中に津波に遭遇したといいます。

車が、津波に挟まれたと・・・。


次にマッサージさせていただこうと思ったおじさんは、

頑なに拒否しました。

手が痛いから、無理だと・・・。

でも、きっと心がとてもとても、まだ癒しの段階にはいっていないのが

分かりました。

だから、お話だけを聞くことにしました。


その津波の体験は、今まで聞いた中でもとても過酷なものでした。

車に乗ったまま漂流したこと

運よく知らない方の家の2階屋根に接岸できたこと

それは自分の車の下に、車が入ってきたおかげで

屋根に渡れたこと


奥様は、別の場所で車から降りて

近くの松の木によじ登り、しがみついて2時間をやり過ごしたこと


そんな、命はもうないと思った経験をした方は、

マッサージよりも、まず

話を聞いてほしいのだろうと、思いました。

どんな感情を抱いていたとしても、

どんなマイナスのことを吐こうとも、

それらを受け止めて、ふんふん、それは大変だったと、

共感してくれる相手が必要なのだと、思いました。


家は全壊

明日でここは閉鎖になるけれど、

行く充てはない


そんな途方にくれる毎日


考えただけでも、寒気がぞぞぞーーーっとします

今後のこと 考えたくなくても

考えざるを得ない状況に追い込まれて

もう 怒りしか出てこない人だっているのです


命があったことに 意味がある

そんな話をしても 通じるわけもありません


今は

ただ

自分のこの腹立たしい、そして

わけもなく湧き上がる苛立ちを

聞いて欲しいのです


そんなことを 感じた日でした


炊き出し隊の味噌味のせんべい汁も

長いもの千切りと

ほうれん草のおひたしが

大好評でした


1ヵ月半ぶりに、長いもの千切りを食べた

うまかった!!と

みんながお替りにきました


毎食、お弁当というのは、

ありがたいから文句は言わないのだろうけれど

さぞかし辛かったと思います


こうして、皆さんのお力になれたこと

誇りに思います

光栄に思います

ありがとうございました


私にとっても、生きることの勇気を

いただきました


さて、次回は、支援物資第3弾

それは、ここ八戸の被災者の方々向け!

今日の避難所先で被災者の方に聞いた情報から

また集めることになりそうです

Freeバザーをするという団体を知りました


ま、またいつものように時間は少ないのです

だから、あまり大きく宣伝はしません、ね。

問い合わせ・物資の受付は、明日、明後日中・・・。になるかもです。

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