懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

コンセントレーション

2017-10-22 20:01:16 | Weblog
フィギュアGPロシア大会、男子フリー。
羽生、この、コンセントレーション!何という、負荷の中を行く道を、延々と続けてやまない、それを私たちに示し続ける人なのか!?
というのが、感想で。今回は、それに尽きる。今まで何度も心臓に悪いほど感動したのに、それが、まだまだ、終わらない。まだ、GP初戦。

もう羽生なんて、何度も見たのに、今回は目立つミスもあり、途中でおそらく、優勝はないかも、と分かる演技だったのに。それでも、涙出た。また、感動してしまった。というか、羽生にくぎ付けで、チャンネル変えて、選挙関係のを見るつもりが、チャンネル変えられなかった。いつも、こういうことが起こるわけじゃない。厳しい状況の中でも、望む結果を出すために、羽生が身を削るように、異様なまでに高度な集中をする時、そんな時にしか起こりえない、特別な「磁力」、惹きつける力が生まれるのだと、体感させられた。

手放しの称賛ではない。羽生は、こうも、困難な厳しい道を行くのか?!と、複雑な思いもある。無事で、ゴールまで行ってほしいと、思うばかりだ。
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本日の結論は、コンセントレーションと磁力の事だけ。
だから、以下は、冗長な駄文です。
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順番も、何かの演出のように、見ごたえを増進させていた。

まずは、
・前日3位のアリエフ。
こないだまでジュニアの選手だったはず、なのに。
何と、フリー冒頭で、現時点最高難度のジャンプ、4回転ルッツを跳んで、我らの度肝を抜く!
すっ、すごくない??と思う私たちの思考回路を超え、フィギュア男子の現実はどんどん、前へ、前へ、と進化を止めない、加速する???

と思いきや、
このアリエフさんが、後半、気力息切れ?なのか、失速。ジャンプが決まらず。
前に、ハビエルでこんな前後半アンバランスな試合があったかも?と思ったが。
前半の上出来っぷりと、後半の大技ミス複数、の明暗、くっきり。
でも、これがシニアデビュー頃の若い選手の傾向なのかも?と思いつつ。

・そして、さあ、羽生!
キャリア面で、後輩格、シニアデビューしたばかりのアリエフに、羽生のやってない「4回転ルッツを決められてしまった。ここで引き下がらないのが、羽生?
ということか、その前にやる気でいたのか知らないが、羽生も、演技冒頭で、4回転ルッツを決めた!
おお~、この試合、面白くなってきた~~~!!

そして、羽生、ニューフェイスのアリエフが後半、アラアラな内容に萎んだ、から、ここは、意地でも五輪金メダリストとしては、「新人と違い、キャリアのあるものは、こうだ!」という演技を、演技後半にスタミナを気力を温存し、全体をコントロールするのを見せつける、のではないか?
と思いもしたが。

いや、世の中、そんなに甘くない、中盤のジャンプミス。
(や、や、やっぱり~、この演技内容、技術的にきつい、いや、何より、怪我がどうこう、あったので、完調でない中、ルッツ込複数種類4回転その他、てんこ盛り技術的に、きつくないか~?(つい、や、やっぱりこんなのは、無理なんじゃ???と思ったり)と思う様な、ジャンプ跳びきれないミスが出て、・・・・)

そんな中、この後も、4回転含め、ジャンプがある、と思った時に、否応なく息詰まる。
また、祈ってしまう。ああ、こんな状況なのに、まだ高難度ジャンプが次にあるのか?!と、
ああ、上手くいきますように!と。とても平静ではいられない。

たかがフィギュアの試合、なのに。うまくいかない可能性が高い、と脳裏で感じつつ、上手くいくことが、何かとても大切な事でもあるかのように、祈る。ああ、なんとかうまくいきますように!
チャンネル変えるどころか、身じろぎも無く、そういう時間だけは、何か神聖な儀式でもあるかのように、日常の時間を止めて、羽生の演技に見入る。引き寄せられる。

羽生も、こんな時には特別に支払っているものがあるのだ。異様なまでの集中力で、目的に向かって、コンピュータが結果をはじき出すような、高度な仕事を、その瞬間、彼の身体がしていたのを、みた。

剣の切っ先に立つような、ギリギリのところで、コントロールして、辛くも後半の大技を、決めてきた。

涙が出てしまった。羽生の為に、また泣くなんて。まだGP初戦なのに、泣くなんて。

観る、ことの、特別な瞬間、を感じさせる、結果2位のロシア大会の、羽生のフリー演技だった。

・その後の1位、ネイサン・チェンは、前2者と比べれば、GP初戦にしては安定した演技で前者が苦しんだ高難度ジャンプ複数を、比較的安心して見ていられる水準でこなし。

称賛には価するけど。どうなのかな。GP初戦なので、この好調をキープするのも大変なのか、これはこれでいいのか?
この3者、羽生以外は、昨日まで羽生のライバルだった選手というよりは、羽生を追いかけて4回転ルッツまで飛ぶようになっていった、10代。
男子のジャンプ技術が飛躍的に向上し、追いつき、追い越す、果てなき競争の中で、羽生だけが、未だここまで生き残っている、ということ??

まだGP初戦なのに、羽生の存在と、追いかける存在によって、目が離しにくい、見ごたえある試合になってしまった・・・。このあと、どうなるんだろう・・・。

【女子】
・長洲未来ちゃんが3A。
・ラジオノワちゃんが、昔はキュートだったのが、だんだん、色っぽくもなってきて・・・。過去も、今も、魅力的だが、10代女子の変化にくらくら。
雑筆失敬。

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