名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

「隣の国で考えたこと」 BY 岡崎久彦

2006年09月17日 02時20分04秒 | 読む

岡崎久彦(ひさひこ)さん。 元外交官。

イギリス、フィリピン、アメリカ、韓国大使館での駐在経験あり。

著書『戦略的思考とは何か』は学生時代、課題図書として読ませていただきました。国際関係を広範的で複線的に捉えられている視点に大変感心しました。

時々テレビの討論会などで右派枠?で登場されますよね。



先日韓国映画を見ていたとき、始めて韓国
映画を見たときのことを思い出しました。

たぶん「シュリ」か何かだったと思うのですが、聞きなれない
イントネーションとその響きに対する「戸惑い」のような感覚。

字幕はいつもと同じ日本語なのに(当たり前ですが)、
なぜかバックに聞こえるのは聞き慣れない言葉。
(脳の中で、外国語=英語、字幕=日本語という
風に単純にひも付きがされていたようです)

その、聞き慣れない「わかりそうなのに全くわからない
言葉」に、脳内CPUが混乱したんでしょうか。

エンドロールにクレジットされたアルファベットを見てなぜかホッとしたりしてね。

私の「言語認知処理能力」はかなりさび切っていたということです。

そんなタイミングで読んだのがこの本。 「隣の国で考えたこと」。

当時外交官だった岡崎氏が、韓国滞在中に日本と韓国の
関係について思いついたことをまとめたエッセイ集。

「外交官でも、日本で知識人と呼ばれる人たちの中でも、ヨーロッパや
アメリカの歴史、歴史上の人物や芸術家の名前を挙げることができる
人は多いが、朝鮮について語ることのできる人はほとんどいない。」

なるほど。そうかもしれません。

「韓国語と日本語は「薄気味悪いほど似ている」。

そうなんですか。似てるのは音だけじゃないんですね。

というわけで、この本をきっかけに「ハングル語講座」を見たり、
「ハングル語講座」をきっかけにK-POPを聞くようになったわけですが、
非アルファベット言語を学ぶことは思いの外大変で、不可思議な
幾何学模様が意味を持つまでには、少し時間がかかりました。



あの「戸惑い」から2年。

全然進歩してないけど、始めて韓国語を聞いたときの「戸惑い」
は消え、素直に映画を楽しむ余裕が出てきた今日この頃です。

今日の1曲:Time Machine BY Shinhwa

ブラン・ニュー
シンファ
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る

PS.なぜドイツ人やフランス人がすぐ英語をマスターできるか、少し韓国語をかじってよくわかりました。日本人が韓国語をマスターするのには英語ほど時間がかからない。英語はドイツ語やフランス語と、日本語は韓国語と「同じ言語圏」、「気味が悪いほど似てる」からというわけです。