あるテレビ番組を見ていて、マサカとは思ったが 『扇の要』 の
由来は 『蟹の目』 だそうですね。
そう言えばよく似ている。 カニメ → カナメ
右は折れた扇の要、柄のでたカニの目は確かに似ているわ。
今日の話題は、『扇の要』 の修理についてです。
昨年の夏2本の扇子が続けざまに壊れてしまい、何とか直してやろうと捨てず
にしまって置いたがアッという間に1年が経ってしまった。
さてどうやって直そうか?
真鍮製ネジを使うのが耐久性もあって良いだろと思っていたが適当なネジが
見つからない。作ったら費用もかさむしすぐには直らない。
そこで Google検索 ・・・・・
ありましたありました。それはなんとボールペンの芯でした。
芯の太さはΦ2.6で 『扇の要』 の穴にドンピシャなんです。
ボールペンの芯を適当な長さに切って要の穴に挿入、出っ張った両端を
片側つづライターでアブって軟化させて潰して終端を成形する。
上の写真は参考にしたブログの画像(使わせて頂きました) →このブログ
どちらのご家庭でも似たようなものでしょうが、自分で買ったものは殆どない
が貰った景品のボールペンは山ほどあるので芯はヨリドリミドリ、白いのを
使う事にしました。
1本目の出来具合はご覧の通り。機能的には充分ですが端部の成形が
カッコ悪い。原因はライターのアブり方です。ライターでアブると言っても
相手は燃えるもの、すぐに燃え上がることは無いが竹に焦げ痕を残した
くないので、要の穴を横向き姿勢にしてボールペンの芯の周囲からアブ
るようしたのだが、これが良くなかった。
均一に加熱できない事と局部的にアブり過ぎになって焦げる。
2本目の出来栄えはこれ。アブッた後の成形は今度は上手くいきましたが
芯の中に少し残っていたインクが流れ出して竹が少し汚れてます。
3本目は完璧に仕上げる自信はあり
このアブリ方がベスト、距離にもよるが5秒間位が目安です。最初心配して
いた竹のこげ痕、全く心配なしです。そしてもう1つの小道具は画鋲、これで
軟化した芯を素早く潰して成形する。もう1つ大事なのが芯の長さですが、
要の穴から2mm前後がベストです。もし長過ぎても潰した部分が厚くなる
くらいですのでアバウトで大丈夫。
こんな風に芯の穴に挿して押付ければ出来上がり。
この画鋲の頭が樹脂で出来ている所がいい。金属だと
加熱した芯の熱を奪ってすぐに硬くなってしまうと思う
お持ちの扇子が壊れたら是非この方法で直してみて下さい。