長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

分身宇宙人ガッツ星人 への遠い道のり 宇宙人と宇宙怪獣・運命の出逢い

2011年02月21日 13時22分03秒 | 特撮あたり
《前回までのあらすじ》
 そうだいは、応援しているSDN48の小原春香さんが、2ndシングル『愛、チュセヨ』で選抜メンバー第3位に昇格していたことに大喜びしていた。1stシングル『GAGAGA』では第9位だったからなぁ。
 小原さん、これからもがんばってくださいね~。
 ……「チュセヨ」、ねぇ。


8、宇宙人と宇宙怪獣がいっしょにやってきた!
1965年12月『怪獣大戦争』(特撮監督・もちろん円谷英二)

 1964年は、かつての宇宙人襲来に続いて、ついに史上初めて本格的な宇宙怪獣が地球に到来した恐怖の年になってしまいました。しかも来ちゃったのは、のっけから宇宙最凶の超怪獣・キングギドラ! キビシ~っ。
 その時はゴジラ、ラドン、モスラという地球3大怪獣の団結によってからくもキングギドラの危機をしのぐことはできたのだが、またやって来たらどうしよう……人類の不安はつのる。

 しかし! その丸1年後の1965年12月。その不安は現実のものとなってしまいました。しかも、宇宙人と宇宙怪獣というかつてない取り合わせをもって。

 1965年の後半。世界中の宇宙開発グループが結束した「地球連合開発局」は、太陽系第5惑星・木星の13番目の衛星「X星」の有人ロケット探査に成功していました。

 ちょーっと、ごめんなさい! ここで現実の話をしてしまうのですが、1965年時点では木星の衛星は12個までしか発見されていませんでした。
 しかし、その後の宇宙研究のめざましい進展によって、21世紀の現在では木星の衛星は63個、その存在が確認されてしまっているのです。多すぎ!
 そうなってしまうと、「13番目のX星!」と言われても「あ、そう。」ってな感じでぜんっぜん怪しげなイメージがしなくなってしまうのですが、まぁ、当時の神秘的な印象は崩さずにいきましょうや!
 ちなみに、実際に1974年に発見された木星13番目の衛星は「レダ」というもので、直径わずか20キロという63個中最小のスケールでした。まぁ……宇宙人が棲むには、せますぎるかな。
 ちなみにちなみに、63個中最大の衛星は「ガニメデ」で、地球の4分の1、月や水星よりも大きいという威容をほこっています。さすがは木星! 包容力がケタ違いだねい。

 さてさて、どう見ても「レダ」には見えない広々としたX星に到着したロケット乗組員だったのですが、地上は月のように荒涼とした岩肌だらけの無人星だったものの、突如として響き渡る、
「地球人よ、早く地下の私たちの避難スペースに逃げなさい。」
 という音声メッセージを受け取ります。それとともに、地面からニュッと突き出る電話ボックスのようなエレベータ装置。
 乗組員がおそるおそるそれに乗って地下へ行くと、そこには地球人もビックリの超高度文明が!
 そしてそこに現れたのは、基本は日本人そっくりであるものの、グレーと黒のピッタリしたスーツに、目には極細のサングラスのような遮光装置をつけた顔色の悪い男たち。「宇宙人です。」と自己紹介する手間のかからない、説得力アリアリの宇宙ルックです。頭にかぶったヘッドギアつきカバーには、ご丁寧にアンテナまでついてます。首のエリにあたる部分も大きすぎてむちうちになった人みたいだし……まさに電波系よ。

 さて、そんな怪しすぎる外見にもかかわらず、X星に超高度文明を築いた彼ら「X星人」、そしてそのリーダーである「統制官」の語る事情は切実なものでした。
「我々はもともと地上で繁栄していたのだが、つい最近にX星にやって来た宇宙超怪獣キングギドラのために甚大な被害を受け、今は地下で避難生活をせざるをえない状態なのだ。」
 地下基地のモニターには、今現在もX星の地上を我が物顔で飛び回って引力光線を乱射しまくっている黄金の3つ首竜キングギドラの猛威が映し出されています。
 それにたたみかけるかのように、地球人に重大な提案を申し出るX星人統制官。
「お願いです。かつてキングギドラに勝利したことがあるという地球の大怪獣、ゴジラとラドンをちょっとだけ貸していただきたい。X星の危機を救うためには、地球の協力が必要なのです!」
 なぜモスラは無視……とにもかくにも、なんと大規模なレンタル契約なのでしょう!
 レンタル成立、そしてめでたくキングギドラ駆除のあかつきには、地球へのX星先進医療技術の提供を惜しまないと言う彼ら。
 
 まぁ、ちょっと上の者に聞いてみないとわかんないんで……と、地球の乗組員はいったんはロケットに乗って地球に帰還するのですが、なんとX星人はすでに地球にも使節を送っていた。
 いやいや、「送っていた」って簡単に言いますけどあなた、地球と木星とのあいだには、6~10億キロもの距離があるんですぜ!?(お互いの公転スピードが違うため、一番近いときで約6億キロ、遠いときで約10億キロ。) 
 ところが、そこがX星人の科学技術の超絶なところ! X星人の使う「X星円盤」は、形こそ古色蒼然とした「空飛ぶ円盤」といった感じではあるものの、平均スピード「光速の10分の1」で宇宙を駆けることができるという驚くべきスグレモノだったのです。
 「光速の10分の1」!? ということは、時速およそ1億キロってこと? 半日もかからないうちに木星から地球にたどり着けるのか……超絶。

 さらに超絶なのは、地球人の許可をもらった瞬間に、円盤から発する謎のコントロール電磁波によって休眠していたゴジラとラドンをたちまち捕獲し、そのまんま宇宙のかなたに連れてってしまったこと! あんなに地球にとって厄介者だった大怪獣たちが、なんなくホイホイといなくなってしまうとは……

 あいもかわらずX星上で暴れ回っていたキングギドラにゴジラとラドンをけしかけるX星人。思わぬ宿敵たちの登場にキングギドラはびっくりしてしまったのか、宇宙での戦闘というこれ以上ないアドヴァンテージがあったのに彼らしからぬ及び腰でさっさと逃げ出してしまいます。なーんか、話がうまくいきすぎているような気がしないでもありません。
 ま、とにかくゴジラたちの勝利だ!……って、ゴジラとラドンって、酸素のない場所でもふつうに戦えるんだ。生物なのか? ちなみに、地球生まれの怪獣が宇宙で闘ったのはこれが唯一のケースになりました。

 とまぁ、ここまではX星人と地球人の約束通りに話が運んだわけなのですが……さぁここからが問題だ!

 ななんと、なーんと! これまでのX星人の行動は、ぜーんぶ、うそ。
 「キングギドラに荒らされて困っている。」というのも、キングギドラを自慢の超絶科学で脳波コントロールして演じていた狂言で、すべては地球を征服する上で最大の障害となるであろう2大怪獣、ゴジラとラドンを自分達の手中におさめるための芝居だったのです。
 なんと用意周到な侵略計画か! その後、X星人はキングギドラに使用した脳波コントロール術を地球の2大怪獣にも応用し、3匹もの大怪獣を自分達の手駒にしてしまうことに成功します。
 これはいかん! 突然のX星人の豹変と「地球征服宣言」に愕然とする地球人。人の親切心につけこむとは、なんて卑劣な宇宙人なんだ。
 X星人はさっそくキングギドラをアメリカに投入して破壊活動を開始させ、一方で富士のすそ野には意のままになったゴジラとラドンを配置。「地球人が24時間以内にX星に全面降伏しなければゴジラとラドンにも大暴れさせる。」と地球側を脅迫します。

 しかし、「富士のすそ野」って、ほんとになにかっていうと怪獣に好かれる人気スポットですよね……広いからいいのかな? 誰だ、いま「予算の関係」って思ったやつは!

 地球人、絶体絶命の危機! かつて、これほどトントン拍子に地球征服計画をうまくすすめられた宇宙人がいたでしょうか。すべての面で地球人を超えた宇宙人の科学力と、すべての面で地球人を超えた宇宙怪獣の戦闘力! 人類がもっとも恐れていた2つの力の合体が、ここに実現してしまったのです。

 しっかーし! やっぱ、悪いことはできないもんですね。思わぬところから、完璧そうに見えたX星人の征服計画は破綻してしまいます。
 
 なんたる奇跡か。日本のなんでもない無名の青年が発明していた痴漢撃退用のアラームグッズの警報音が、X星人の脳波に重大な悪影響を与えることが判明したのです。その音を聴き続けると、最悪の場合X星人は死んじゃう!
 そして同時に、X星人の提示した24時間の猶予期間をフル活用して、X星人が怪獣たちをコントロールしている電磁波を徹底研究した地球人側は、地球に派遣されたX星円盤から怪獣に絶えず送信されているその電磁波を遮断することのできる「Aサイクル光線」の開発に成功します。

 運命の24時間後。当然のように降伏を断固拒否した人類側に対して、予定通りにゴジラとラドンに攻撃を開始させるX星人。いつの間にか統制官おんみずからも地球に乗り込んできています。
 そして、念には念を入れてキングギドラも富士に合流。それまでのキングギドラのアメリカ大暴れ紀行は丸ごとカットされているのですが、24時間も好き勝手にやってたんだからねぇ……さすがの超大国アメリカも相当な被害をこうむったことでしょう。

 あっという間に富士山麓を火の海に変える3大怪獣。だが、地球側の切り札がそこに駆けつけた!
 今回、地球防衛軍が用意した秘密兵器は、かつて1961年に対モスラ戦に投入された(けど役には立たなかった)パラボラ超兵器「原子熱線砲」を簡易量産化した兵器「熱線砲車(パラボラなしよ)」を、熱線でなくAサイクル光線を発射できるように改造した「Aサイクル光線車」! しかも、ご丁寧にX星人の大嫌いな殺人音波を放送する巨大拡声器もアタッチメント装備。

 「やったれーっ!」とばかりに、Aサイクル光線と殺人音波を同時に発射する光線車。頭が混乱してのたうちまわる3大怪獣と、操縦不能におちいり爆破してゆくX星円盤たち。

 殺人音波に苦しみながらも、
「我々は、未来に向かって脱出する! まだ見ぬ、未来に向かってな……」
 と、ミョ~にカッコイイ言葉をのこして爆死するX星人統制官。人類の勝利だ!

 その後、我にかえった3大怪獣は、
「なーんか俺たち、1年前にもおんなじことやってなかったか? モスラはいねぇけど。」
 と微妙な気分になりつつもキングギドラVSゴジラ・ラドンの壮絶バトルを展開し、キングギドラは宇宙に逃走、ゴジラとラドンは海の中に消えるという結果に終わります。ゴジラはいいんだけど、ラドンは海に消えちゃあいけないんじゃないの? まぁ、酸素がない場所でも普通に生きてたんだから大丈夫か。

 こういった経緯で落着した「X星人侵略事件」だったのですが、計画自体はかなりいいところまでいったものの、最終的にはやっぱり「X星人自身の身体能力面での弱点」がすべてをぶちこわしにしてしまう結果に終わってしまいました。もうこれは、侵略宇宙人の哀しき伝統ですよね……『マーズ・アタック!』じゃねぇんだから。X星人のほうが先輩ですけど。
 X星人。怪しすぎる外見とか、女性の顔をみんなおんなじ理想型に統一しちゃう(性格がキツそうなクールビューティ)とか、かなりいいキャラクターだったんですけどね。
 結局、X星の全体を支配していた統制官が異国の地に散ってしまったため、X星人が地球への再度侵攻を企てられるまでに復興するには、実に40年もの歳月を要することになります。

 しかしまぁ、今回の事件でいちばんワリをくったのはキングギドラさんですよね。
 1回目はX星人の策略による出来レースだとは言え、2回もゴジラとラドンに負けちゃったからなぁ。アメリカでの勇姿もカットされちゃったし。
 がんばれ、キングギドラ! 1対1だったら、君に勝てる怪獣なんて宇宙のどこにもいないんだよ、たぶん。

 余談として、次にキングギドラがリベンジを期して地球にやってくるのは『怪獣総進撃』(1968年)の時なのですが……もうその末路は涙、涙でございます。キングギドラファンはみてられないよ、ホントに!


《次回予告》
 「宇宙人+宇宙怪獣コラボ」という最悪の事態を乗り越えることに成功した地球人。
 しかし、地球は宇宙からばかりでなく、陸海空さまざまな場所で頻発する超自然災害と対峙していくことになる。

 X星人にからくも勝利した人類が迎えた新たなる年・1966年は、まさに「アンバランス・ゾーン」の幕開けをかざるアニバーサリーイヤーとなるのであった!!
 もうちょっとだ。もうちょっとで、あの銀色の巨人が……
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分身宇宙人ガッツ星人 への遠い道のり  宇宙超怪獣キングギドラだ~!!

2011年02月20日 23時34分43秒 | 特撮あたり
《前回までのあらすじ》
 1950年代の宇宙人襲来大ブームがうそのように沈静化した1960年代。
 だが、しかし! そのまま地球征服をあきらめる彼らではなかった。
 いやむしろ! これまで以上に強大な力を持った宇宙人軍団が虎視眈々と次の攻撃のために爪をといでいた時間、それが1960年代の前半だったのである。
 そして、その恐怖の開幕を告げたのは1964年。史上最凶の外敵の到来をもって新たなる「宇宙時代」は幕を開けたのであ~る! ピロピロピロ!!(鳴き声です。)


6、でかいクラゲ九州上空にあらわる
1964年8月『宇宙大怪獣ドゴラ』(特撮監督・円谷英二 ヒャッホウ!)

 宇宙の敵との大戦争も過去の記憶となった1964年。地球防衛軍創設のきっかけとなった「ミステリアン遊星人襲来事件」からもすでに7年の歳月が流れていた夏のある日。
 日本の南国・九州。政令指定都市になったばかりの北九州市の上空に、突如として謎の黒雲がたなびき、その中から正体不明の巨大浮遊物体がでろでろと出現しました。なぜ北九州市に!?
 暗闇に不気味にボヤ~っと光る、巨大なクラゲのような無数の触手……それが北九州市の筑豊炭田地帯の真上にふよふよと近づくと、まるで竜巻にでもあったかのように大量の石炭が大空に舞い上がってゆく!
 当然のごとく地球防衛軍が出動し、上空のクラゲ物体に無数の対空砲攻撃をしかけるのですが、まさに「のれんに腕押し」で手ごたえナシ! 虎の子の強力対空ロケットを撃ち込んでも、クラゲ怪獣はバラバラに分裂するだけで死なずに空中にただよい続けているのです。やりにくいなぁ!

 空中の巨大クラゲ怪獣の正体は、「宇宙大怪獣ドゴラ」!
 ドゴラは、もともとは地球付近の宇宙空間に生息していたごく小さな単細胞生物だったのですが、たび重なる地球圏での核実験によって地球と宇宙との境目にふきだまった放射能を栄養にしてしまったことにより異常成長、集合して巨大化した宇宙怪獣になってしまったのです。
 ドゴラ日本出現の直前に連続発生していた世界各国の人工衛星の失踪事件も、それらをエサにしてスクスクと成長していたドゴラが真犯人でした。
 ドゴラの大好物はズバリ「炭素」! 北九州市の上空に出現したのもそのためで、筑豊炭田で当時豊富に産出されていた石炭を狙っての狼藉だったのです。

 地球上のどんな兵器も、ただ身体をバラバラにするだけでドゴラに対する致命傷を与えられない!
 いったいどうすれば? このまま地球は、ジワジワとドゴラのえじきになっていくしかないのか!?

 ……となりかけたのですが、けっこうすぐ後に日本の科学者によって、ハチの一種の毒がドゴラの細胞を結晶化させることが発見されたため、毒素を培養したものを空中に散布することによってドゴラ細胞は全滅。バラバラと地上に落下して一件落着となったのでした。チャンチャン。

 うーん。なーんか、あっさり退治成功。

 まぁ、ね。このように「宇宙大怪獣ドゴラ事件」は、「大怪獣」と大きく出た割には「ひと夏の思い出」のようなささやかさをもって終わりました。
 しかし! 7年前にイタリアのローマで大暴れした「金星竜イーミア」以来久しぶりの襲来。しかも「自分の意志で地球にやってきた宇宙怪獣」としては史上初のケースとなったドゴラの意義は大きかったでしょう。
 ただし! 「地球の放射能の影響をうけて誕生した」や、「もともと地球のかなり近所に棲んでいた」など、「生粋チャキチャキの宇宙怪獣」とはいいがたい点があったことも否定できません。

 そんなわけで、見た目どおりに素性までモヤモヤした感じの宇宙大怪獣ドゴラだったのですが……
 その年1964年の暮れ。
 ドゴラの印象を文字通り吹き飛ばす「正真正銘の宇宙大怪獣」がやって来てしまいました! まさに「ワシが本物の宇宙怪獣っちゅうもんを見せたるわい!!」と言わんばかりの怒涛の登場です。
 そんなふうに、他の宇宙怪獣たちの奮起をうながすという役割だったとしたら、ドゴラの存在意義もちょっとはあったんじゃぁ~、ないの!?

 余談ですが、映画『宇宙大怪獣ドゴラ』は、タイトルは名ばかりのギャング映画です。物語のほとんどは、ダイヤモンドをめぐるギャング団と警察の攻防で展開してゆくのです。
 そんな本筋のあいまに、上にあげたような「ドゴラさわぎ」がさし込まれていくというあつかいなんですね。あわれドゴラ! でも、登場時間はかなり短いのですが北九州市襲撃シーンはけっこう迫力ありますよ。


7、ワシが宇宙超怪獣キングギドラじゃい!!
1964年12月『三大怪獣 地球最大の決戦』(特撮監督・やっぱり円谷英二)

「あの宇宙クラゲ騒ぎはいったい、なんだったんだろう……」
 と、世界中の人々が微妙な気分になったまま暮れようとしていた1964年の12月。
 日本の黒部峡谷に謎の巨大隕石が墜落します。地球の大気圏を通過したのにもかかわらずほぼ完全な形状を保っていた隕石は、なぜか周辺の金属を磁石のように引き寄せながらみるみる肥大していき、1週間もたたないうちに突如として大爆発!
 あっけにとられる調査団の目の前で、爆発とともにひときわ上空高く舞い上がってゆく紅蓮の火柱。
「あっ! なにか、形になっていくぞ!」
 地上の人間が指さす先で、火柱は消えずに空中にとどまり、ひとつの巨大な炎のかたまりになる。いったいこれからなにが起きるというのだろうか!?

 そしてなんと! その炎の中から出現したのは、1匹の黄金に輝く大怪獣、いやさ、超怪獣!
 なんとまがまがしく、かつ優美なお姿なのでしょうか。
 身長100メートルの巨体、3本の長い首、翼長150メートルという2枚の翼。頭から2本あるしっぽの先まで、ぜ~んぶ黄金色!
 輝かしい金のウロコにおおわれた全体像は西洋の「ドラゴン」を思わせるものなのですが、その3つの首の先にあるふてぶてしい顔つきは、まさに東洋の「龍」そのもの。
「おっしゃあ!! なんでも破壊しつくしたるでぇ!」
 と、野望まんまんの血走った目つきをした恐怖の超怪獣が日本に出現した瞬間でした。そのわりに、鳴き声は「ピロピロピロ、ピロピロピロ~。」という、電話の呼び出し音のような人類の常識を超越したかわいい高音ヴォイス。
 こいつぁいったい、何者なんだ!?

 実は、この宇宙超怪獣が登場する伏線のような出来事はすでに起きていました。
 浮浪者のような奇妙な身なりをした謎の美少女(演じるは、日本に2人しかいない『007』公式ボンドガールの1人・若林映子!『宇宙大怪獣ドゴラ』にも出てます。)が日本各地の観光地に現れて、
「私は金星人だ。5000年前に私たちの文明を滅ぼした宇宙超怪獣キングギドラが近日中に地球にやって来る。気をつけなさい。」
 という予言をしていたのです。まぁ、信じる人はいないよね!

 ところが! そのくだんのキングギドラとしか思えない黄金の超怪獣がホントに現れちゃったんだからサア大変。
 詳しい話を自称金星人の美少女に聞くと、キングギドラにたった3日で自分達の文明を滅ぼされた金星人の残留思念(要するに幽霊)は5000年もの時を超えて宇宙をさまよい、ついにキングギドラが地球に狙いをつけたと知って、地球のある美少女(実は超セレブ)の肉体に憑依して地球人に警告を発する旅をしていたと語ったのです。うーむ、まぁ信じるか! かわいいしね。
 しかし、5000年前に、現在の地球より発展していた金星の文明を3日で滅ぼしていたとは……ん? 「3日」?
 ちょっとひっかかりますね。「3日」という言葉の意味を、金星人の幽霊は「地球時間」と「金星時間」、どっちの意味で言っていたのでしょうか。
 だって、金星は地球よりも極端に自転速度の遅い惑星で、金星がぐるっと1回転するのには、地球でいう約117日分の時間がかかるというのです。つまり、金星の1日は地球の117日なんですよ。
 ということは、キングギドラがかつての金星文明を地球時間でいう3日で滅ぼしたのか、それとも351日間というほぼ1年くらいの時間をかけて滅ぼしたのか? 情報の内容にかなりの誤差が生じてしまうわけなんですね。
 まぁ、どっちにしろ恐いことに違いはないんですが……恐いというのなら、滅ぼされたあと5000年間もキングギドラの動向を追い続けていた金星人の執念も恐すぎですね。老刑事もビックリのスッポンっぷり。

 金星といえば「金星竜イーミア」なんですが、ということは、キングギドラはイーミアの故郷を滅ぼしたにっくき宿敵ってことになるんですかね? でも、5000年前のことだからなぁ。
 あれ? 5000年前といえば、確かあの太陽系幻の第5惑星「ミステロイド」が核戦争で自爆した時でしたよね?
 単なる可能性の問題ですが、もしかしたら、自爆しなくてもミステロイドはキングギドラに滅ぼされてたのかも知れません。そりゃまぁ、ちょっと高いところから落ちただけで簡単にブッ壊れるモゲラでキングギドラに太刀打ちはできなかったろうよ。

 こんな感じで、キングギドラの恐怖は太陽系にとどろくものとなっていたのですが、20世紀の終盤にはなんと、地球で紀元前1億年ほどまでに繁栄していた恐竜が突然のように絶滅したのも、このキングギドラが原因なのではないかという新説が発表されるにいたりました。え!?
 つまり、かつて地球上で全盛期を迎えていた恐竜の世界が消えていったのは、当時スクスク成長期だったキングギドラ少年が白亜紀(紀元前1億4400万年~前6500万年)に地球に襲来し、ティラノサウルスやらトリケラトプスやらをモリモリ食べつくしてしまったからなのではないかというわけなんです。どんだけ~!?
 ついでに言うと、のちに宇宙超怪獣キングギドラとしては3代目にあたる個体が1999年の7月にも地球に現れているのですが、一部の人々のあいだでは、かつてあの大予言者・ノストラダムスが警告した「アンゴルモアの大魔王」とは、この時のキングギドラのことだったのではないかとまことしやかにささやかれたそうです。どんだけどんだけ~!?

 そんな恐怖の大王キングギドラ様なんですが、持っている武器はおおよそ2つしかありません。でも! その2つが強力なんだなぁ。
 まずは、身長100メートルに体重3万トンという巨体がマッハ3でムリヤリ空を飛んじゃう、そのムチャクチャなパワーによって周辺に発生する衝撃波(ソニック・ブーム)ですね。
 その威力はすさまじく、ただキングギドラがその上空を飛んでいったというだけで、長野県の松本城は屋根瓦が全部ふっとんで半壊し、東京タワーは真ん中からへし折れて倒壊してしまいました。ああ、指一本ふれずに日本人の誇りをなんなく破壊してしまうその尊大さ!

 そして2つ目の武器というのが、その3つの口から絶え間なく発せられる稲妻のような引力光線!
 この光線を受けた地球上の物体はことごとく粉々に爆砕し、地球の重力から解き放たれたかのように空中高く舞い上がってしまうのです。これは強力だ!

 この2つ。この2つだけなのではあるのですが、これがすんげぇんだよ!
 シンプル・イズ・ベスト。富山の日本アルプスから覚醒したキングギドラがやってくる。
 最初はひらひらした金色のちょうちょが遠くにいるなぁ程度にしか見えなかったものが、近づいてくるにつれてどんどんその恐ろしさをチラつかせてくる。
 どうやらケタちがいに巨大な何からしい……そして3本首の先には、鬼のような形相でこちらをにらみつける大迫力の顔と、それらの口から絶え間なく発せられる黄色い引力光線の雨が!
 しかし、それが見えるくらいの距離になった頃にはもう手遅れ。一瞬にしてキングギドラは頭上をマッハで通過していき、すべての物体は引力光線によって破壊されるか、それを運良くまぬがれたものもソニック・ブームによって大空高く吹き飛ばされてしまうのです。

 まさに「破壊神」……キングギドラの前には身分のちがい、性別のちがい、運不運のちがい、生物のちがいなど関係ありません。宇宙すべての物体という物体が平等に破壊されていくのみなのです。

 富山~長野~東京~神奈川と飛び回るキングギドラ。どこにも降り立つことなく、それなのに全地域を壊滅させてしまうそのポテンシャル。「怪獣は自然災害だ。」とは言いますが、まさにキングギドラは宇宙サイズの超災害です。やべぇよ!
 これは大変だ……キングギドラには、今までの侵略宇宙人にあった「征服」という目的はないのですが、それ以上にやっかいな「破壊」しか頭にないんだからよけいに始末に負えない! 容赦もへったくれもあったもんじゃありません。
 そのあまりにも速すぎるキングギドラの破壊スケジュールになんの対応策も打ち立てられない自衛隊と地球防衛軍。いよいよ地球のホモサピエンス時代もおしまいなのか!?

 しかし! 意外なところに地球の救世主はいたのです。今じゃあ意外でもなんでもねぇんですが。
 怪獣には怪獣を! なんと、いろんな事情があって偶然に富士山麓(特撮が似合う日本の風景ナンバー1)で集合していた地球を代表する3大怪獣、ゴジラとラドンとモスラ(幼虫)がキングギドラと対戦することになったのです。
 地球の3大怪獣は、人類に非常に好意的だったモスラの説得もあって(史上初の「怪獣語」会話例)なんとかかんとかやったこともない集団戦を始めることとなります。

 キングギドラは都合良く富士山麓に降り立ち、付近の村落を焼き尽くしながら3大怪獣のいる場所に移動します。
 これはおそらく、キングギドラが富士山に集まっていた3大怪獣の気配を感じ取って、
「のぞむところじゃあ! まずはお前らから血まつりにあげてやるわい。」
 という判断をしたのではないでしょうか。

 地味な村落に降臨した黄金色の超怪獣。このミスマッチの美学ね!
 そこでキングギドラが、「村の鎮守さま。」といった感じのひなびた神社の鳥居を容赦なく引力光線でブッ倒すくだりがあるのですが、これは名シーンだね。

「ワシの前では、神も仏も、大都会も田舎も関係ない。みんな仲良く死ね!」

 といったキングギドラの基本スタイルが如実に理解できる構図です。信長みたいな怪獣だね。

 しかし、キングギドラ無念!
 「史上最大の決戦」のもようはぜひとも記録映画で見届けていただきたいのですが、1対3というハンディキャップマッチだったこと、富山の黒部峡谷で覚醒してから1日もたっていない寝起き状態だったことがわざわいして、残念ながらここでの初のゴジラたちとの対決にキングギドラは惜しくも敗れてしまいます。
 モスラの頑丈な糸まみれになって宇宙へと撤退していくキングギドラ。
「おどれら、おぼえとけよォ! 地球、絶対また来るからな! おいゴジラ、おまえ顔おぼえたぞ~!!」

 しかし、からくも勝利した地球の3大怪獣たちの疲労もはげしく、ゴジラ、ラドン、モスラ、それぞれもそれぞれの休息できる場所へと去ってゆくのでした。


《次回予告》
 宇宙最悪の超怪獣キングギドラの危機も、3大怪獣のの活躍によって被害時間半日・被害地域は東日本だけという奇跡的な損害の少なさでしのぐことのできた地球。しかし、
「さすがの地球防衛軍も、役に立たない時は役に立たない。」
 という信じたくない事実を露呈させることになってしまった。今度また来たらどうしよう……不安に怯える人類。

 だが、しかし。
「そっかぁ! うちらの兵器だけじゃなくて、うまく宇宙怪獣もコントロールして地球にけしかけたらいいんだぁ!」
 という悪魔の発想に目を輝かせる宇宙人がいた! いや、遮光器みたいなサングラスをしてるから目は見えないんだけどさ。

 つうことで次回は、約8年ぶりの地球襲来にして、史上初めて「宇宙怪獣をあやつる宇宙人スタイル」を確立させたあの宇宙人の登場だ~!
 メガシャキの人は、まだいない。
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疲れたけど、疲れてねぇぜ~  『冷たい熱帯魚』鑑賞記とか

2011年02月17日 02時21分36秒 | 日記
 ど~も、こんばんは! そうだいです。昨日(ついさっきまでの16日)は、ちょっとは暖かかったですかね? 春近し、ですねぇ。
 いや~、あのね、昨日はいろいろと珍しくスケジュールがうまってまして、朝に目覚めてから今こうやって家に帰ってくるまで、ずーっとなにかのことに頭をめぐらす1日となりました。
 楽しかったねぇ。疲れてるはずなんだけど、眠くはなってないんだなぁ。いろんなことを考えられてほんとに楽しかった!

 っつうことで、今回は「宇宙人企画」はまたお休み。昨日いろいろあったことを、ごくふつうの日記じたてにつづっておきます。キングギドラはちゃんと次回に出てきま~す。


 昨日16日は、ちょっとした仕事があったのでお昼過ぎまで家にいて、そこから東京に出発。
 夕方4時半に新宿に到着して、テアトル新宿であの話題の映画『冷たい熱帯魚』を観ちゃったぜ~。ギョギョギョ!

 いや~……とんでもないね。
 園子温監督の作品を観るのは初めてだったんですが、非常にわかりやすいつくりで、前評判どおりに「笑える」映画になっていました。もちろん、おもしろいだけではないわけなんですが。
 私が行った16日は水曜日ということで、毎週水曜日に料金が1000円になるテアトル新宿の会場は文字通りの超満員! 200人以上がギッシリ詰まっている映画劇場なんて久しぶりに見ました。
 映画館にたどり着いたのは予告編が流れているギリギリの時間だったので、もちろん私はた・ち・み。上映時間は2時間半。ヒャッホウ!

 でも、短かったなぁ、体感時間は。観客席の後ろにある手すりを両手でつかんで、いつの間にか前のめりになってスクリーンに見入っている私がいました。

 とにかくすばらしいのは、主演のでんでんと吹越満の表情ですね。この2人のエネルギーが、映画から目をそらすことを許してくれません。
 でんでんさんはよかったね! 私としましては、あの『ダークナイト』以来の「極悪人キャラクター」を見た気がします。あの熱帯魚店の社長はこえぇ!
 それにあわせて、とにかく密度の濃い監督と脚本の仕事! 目をそらしたくなってしまうシーン描写があっても、次にくり出される展開や飛び出してくるセリフが気になっちゃって夢中になって見ちゃう。

 私は最初、この『冷たい熱帯魚』を、「話題の園監督の最新作」という点ではなく「あの実在した事件の映画化」という点で注目していました。
 実在した事件というのは、1993~94年に発生して95年に犯人が逮捕された「埼玉愛犬家連続殺人事件」です。
 まぁ、1995年は「阪神大震災」と「オウム事件」があったとんでもない年だったのでずいぶんとかすんでしまった感があるのですが、『冷たい熱帯魚』で展開されている地獄絵図のほとんどが実話にもとづいていることからもわかるとおり、この事件も十二分に「とんでもない」事件だったようです。

 しかし、観ていただいた方には言わずもがななことなんですが、この映画は、ただの猟奇犯罪の実録再現モノにはなっていません。観終わった時には、確実に「園子温」という人間の創作した芸術作品を味わった満足感につつまれるのです。
 詳しいことは言いませんが、この物語は途中までは確実に「1990年代の事件」の空気を濃厚にただよわせています(脚本上は2009年の出来事ではある)。ところが!ある転換点をもって見事に21世紀の日本をあつかった物語に変身するんですよね! 「あぁ、ここからが本当の園ゾーンなんだな。」とすっごくわかりやすかったです。
 ただ、それが気に入るのか気に入らないのかは、観る人次第。そういった意味で、私は誰にでも「『冷たい熱帯魚』は絶対におもしろい! とにかく観てみて。」という勇気はありません。
 でもでも! なんらかの「衝撃」を確実に体験できる希有な映画だとは思います。
 別にグロテスクな描写に力を入れているわけでもありませんから(むしろ「上品」ですらある)、それよりも登場する人間達のあり方や考え方、エネルギーにガツンとやられる感じですね。

 『冷たい熱帯魚』は、とにかくすんごい映画です。ちっちゃい画面で、気分が悪くなった時に自由に停止できる形で観るべきじゃありません。映画館でいやおうなしにみせつけられに行っていただきたい!
 まった、園監督は笑いのセンスがいいね! 血みどろになってしゃべる極悪人のセリフで、館内が大爆笑につつまれてたからね! 鉄板のフレーズが飛び出る飛び出る。
 去年に観た『アウトレイジ』も恐怖と笑いが同居している作品でしたが、『冷たい熱帯魚』はそれ以上に2つが接近して相乗効果を発揮していたような気がします。

 ただ、おおむねは満足しているのですが、私としては、たったひとつだけ残念な点はありました。

 「おっぱい」に、敬意がないね。

 なんかね、監督は女優さんの実力を男優ほどには信用してないのかな?ってくらいに、物語の展開が(エロシーンもそうだけど)男性主導すぎるんですね。単純に男性俳優の実力が圧倒的だからだけだろうか。
 いっつも、女優さんが「出演するんじゃなかった……」みたいな表情を浮かべて演技をやってる感じがするんだな。まぁそればっかりでもないし、そういった女性側のフラストレーションがラストに効いてくるんですけど。
 ちがう! ちがうはずなんだ。神楽坂さんのおっぱいは、そんな扱いを受けるものじゃなかったはずなんだ!! 私は何を言っているのでしょうか。
 もちろんそれも園監督の計算内なんでしょうが、単純に私は嫌な表情を浮かべている女性は見たくないので、その点も克明に描写した監督のスタイルは好きになれませんでした。単なる好き嫌いの問題よ。


 ま、『冷たい熱帯魚』はそんな感じでした。

 濃厚な2時間半が終わって夜7時。ダッシュで映画館から駅に向かい、新宿から下北沢に行ってシアター711へ。
 今度は演劇! 劇団上田の1年ぶりの本公演『アマゾネス』を観ました。
 ギリギリ開演前にたどり着いたのですが、初日ということでこちらも満員御礼。小さな会場に100人ほどのお客さんが詰まっている状態でした。

 せっかくの1年ぶりの上田公演だったのですが、主要キャストが1人降板してしまっていたのが残念だったなぁ。今度、直接事情を聞くことにしよう。
 でも、というかその危機的状況がかえって他のみなさんの発奮材料になったのか、内容は役者さんそれぞれの個性がシノギを削るとてもいいものになっていたと思います。
 個人的には、数年ぶりに私の大好きな女優さんが舞台に立っている姿を観られたのがうれしくてしょうがなかったねぇ。もみぢさんはやっぱり魅力的だし、かわいい!

 物語は本当に上田特有の全編ダッシュな突っ走りテイストに満ちていたのですが、今回は入れ子構造のやりすぎでデイヴィッド=リンチみたいになってたよ。いや、それほど狂ってもいないんだけど。


 と、劇団上田はそんな感じでした。千秋楽までがんばってね~!

 2時間のお芝居が終わって9時半。またしてもダッシュで劇場から駅に向かい、下北沢から恵比寿に行って沖縄料理の居酒屋へ。
 最後は飲み会。大学時代の親友(勝手ながら「親友」とさせていただきます!)お2人と約半年ぶりに集まり、いろんな近況の話などをしました。
 みなさんの近況を聞いたり、私の身近で起きたバカ話を聞いてもらったりするのは楽しいね。おもしろい出来事を聞いたり、新しくはじめた習慣を話したり、おめでたい報告を聞いたり。
 非常に有意義ないい時を過ごしました。これで明日からまたがんばって生きていけるってもんよぉ。
 来月にまた集まろう!なんて約束をかわして解散、終電でついさっき家に帰ってきました。


 ……ってなわけで、まぁ~今日は充実してたやね。全スケジュールで脳みその活性化する収穫が得られるという幸せな1日になりました。天気も良かったしね。

 でもまぁ、今日は映画館で劇場で居酒屋で、いろんなところで美人と会えたなぁ。明日、もしかして私は死んじゃうのかしら?


 そういえば、最初に家から新宿に向かう電車の中で、昔にずいぶんとお世話になった女性の方の顔が、な~んの脈絡もなく頭に「ポッ。」と浮かんできたんですね。

「あぁ……今、どこでなにをやってるんだろうなぁ。久しぶりに会ってみたいなぁ。」

 そう思ってたんですが、そうしたらば、夜に下北沢の劇場で会場整理をやっていた女性の方がその人にそっくりだったので、びっくりしちゃった! ま、別人ですけど。
 ……え? もちのろん、話しかけましたよ。キモいよねぇ~!!

 当たり前ですが、忙しいときにじゃないよ。外で寒そうに「すみません、車が通りま~す!」「自転車通りま~す。」って言ってたあいまにね。
 「昔の知り合いにそっくりだったもんで。」って言いたかったんだけど、私は別にわたせせいぞうの世界の住人でも狂気の世界の住人でもないつもりなので、普通に「寒いっすね。」から始めました。


 やっぱりキモかっただろうねぇ。でも、なんか盛り上がったぞ! 「あはは、今度ニコ動観ますよ。それじゃ~。」とかって親しげにわかれられたぞ!

 ……いや、やっぱりキモいだろ。冷静になろうじゃないか。

 ……かわいかったなぁ。
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分身宇宙人ガッツ星人 への遠い道のり 宇宙怪獣も来ちゃった。

2011年02月15日 23時35分02秒 | 特撮あたり
《前回までのあらすじ》
 昨日の夜に読んだ、小明(あかり)女史の『アイドル墜落日記』があまりにも生々しかったため、そうだいは寝不足になっていた!


5、かわいそうなぞうVS宇宙怪獣
1957年期日不祥『地球へ2千万マイル』(レイ=ハリーハウゼン 特殊効果)

 「宇宙怪獣」の話をする前に、「地球防衛軍」発足後の宇宙人の動きについてふれておきたいと思います。
 1957年のミステリアン遊星人侵攻以降、実は宇宙人の大規模な地球侵略は1965年までピタッとやみました。その間、「ナタール人」という宇宙人が攻撃をかけてきたこともあったのですが(1959年『宇宙大戦争』)、主戦場はもっぱら月面か宇宙ステーションだったため、いまいち「地球が危ない!」という緊迫感はありませんでした。さすがは地球防衛軍。びびって宇宙人も寄りつかなくなったのか?
 しかしながら、この数年間がまるまる平和だったということでもなく、たとえばあの「超自然災害大国」日本では、以下のような出来事がありました。

1958年 岩手で覚醒した古代恐竜バランが東京に飛来
1961年 南海の守護怪獣モスラがご主人様の小美人を捜して東京に上陸
    ※モスラ退治のためにあのマーカライトファープの軽量強化型パラボラ超兵器「原子熱線砲」が投入されるが、あんまし役にたたず
1962年 7年ぶりに復活した大怪獣ゴジラが日本に上陸し、なぜかそこにいた巨大猿キングコングとガチ対決
1963年 宇宙じゃなくて海底からやって来たムウ帝国侵攻軍と旧日本海軍の秘密超兵器「海底軍艦轟天号」が決戦
1964年 また日本にやって来たゴジラとモスラがガチ対決、結果モスラが勝利してゴジラ行方不明

 こんな国でオリンピックが開催できるかァ!! 毎年のようになんか大事件が起きてる……
 この間、宇宙人が攻めてこなかったのが、不幸中の幸いでした。というか、こんな地球あぶなっかしくて征服する気になりませんか。

 とにかく、1960年代のなかばまでは「宇宙人」の地球襲来は沈静化していたのですが、そのいっぽうでちら、ちらと地球にやって来るようになったのが「宇宙怪獣」です。
 おお! やっと出てきたか、宇宙怪獣が。

 宇宙怪獣とはなにか。まぁざっと言っちゃうと、「科学力」じゃなくて「自力」で、ハダカ一貫で地球にぶらっと来た宇宙生物のことですね。
 地球に人類がいるように宇宙にも宇宙人がおり、それと同じく、地球に動物がいるように宇宙にも宇宙怪獣がいるのです。その中には、空を飛ぶ鳥のごとく自由に宇宙空間を飛び回るものもいれば、百獣の王ライオンのごとく宇宙にその名をとどろかせる強者もいるのです。
 特に地球征服などを企てているわけではないのですが、地球にとって理解しがたい超能力を持っていることの多い宇宙怪獣は、なにかと地球産の怪獣以上の迷惑度をそなえていることも多いわけで。

 地球に初めてやってきた宇宙怪獣は?というと、やはり1957年にイタリアのローマで大暴れした「金星竜イーミア(日本ではイーマという発音でも有名)」なのではないでしょうか。
 とはいっても、イーミアが金星から地球まで自力で飛んできたわけではありません。アメリカの発射した金星探査ロケットが地球に帰還した時に、なぜかそれにくっついていたのがイーミアの卵だったのです。
 イタリア沖に墜落したロケットから、なにげに漁師が持ち帰ったゼリー状の卵から生まれたのは、2本足で歩行するゴリラのような顔つきの生物。ところが、全身は緑色のウロコでおおわれており、りっぱなシッポもはえている。
 最初は30センチほどの大きさしかなかったこの金星トカゲだったのですが、イタリアを逃走するうちに信じられないスピードで成長していき、最終的にローマで暴れた時には身長5メートルほどまでの巨体になっていました。

 あっ、あなた今、「5メートル」って聞いてショボいと思ったでしょ。
 それがねぇ、身長5メートルの怪獣って、デカさが妙にリアルでこわいんですよ! 逃げる人間をガシッとつかんで振り回しちゃったりして。
 また、動物園の飼育員がけしかけたゾウと闘うのも、おんなじくらいの背丈なので迫力がありまくり! ゾウを宇宙怪獣にけしかけるという動物虐待もいいところの暴挙におよんだ飼育員のおやじは、2匹の格闘に巻き込まれて圧死してしまいました。因果応報。

 いやー、しかし……ハリーハウゼン様は、ここでも実にいいお仕事をしてるねぇ!
 前回にも説明した「ストップモーション方式」によって生きているかのごとく暴れ回るイーミアに対して、地球の動物を代表して立ち向かうゾウも人形で造形されているのですが、つくりも動きもほんっとにリアルなのね!
 着ぐるみ同士の怪獣対決もいいんですが、この『地球へ2千万マイル』におけるイーミアとゾウの対決も、独特のリズムと味わいがあってほんとに手に汗握ります。

 お話をローマの死闘に戻して、奮戦むなしく、イーミアに頸動脈を噛み切られて敗れ去るかわいそうなゾウ。
 しかしその直後には、かけつけたアメリカ軍のバズーカ砲攻撃によって、イーミアもコロッセオの最上部から転落、異国の地で無念の死をとげるのでした。合掌。

 あわれだねぇ。結局、何の因果か来たくて来たわけでもない地球で生まれて、さんざんみんなに追いかけられた挙げ句に殺されちゃったんですから。
 「金星竜」なんていいながらも、ゾウよりちょっと強い程度だったイーミアの存在自体は非常にちいさなものだったのですが、「地球にやって来た(来させられた)史上初の宇宙怪獣」というその意義は絶大なものがありました。
 ともあれ、「宇宙には、地球人には想像のつかない特徴をもった生物がいる。」という事実をあらためて実感させてくれたのがイーミアだったのです。宇宙人だけじゃないんだねい。

 恒例の余談ですが、現実の世界で人類の惑星探査機が初めて金星に降り立ったのは、『地球へ2千万マイル』が製作された時期から10年以上たった1970年のことでした。到達に成功したのはソヴィエト連邦の探査機「ベネラ7号」。
 それ以降の数多くの調査によって判明したのは、金星が平均気温400℃の灼熱の惑星であること。地球にくらべてほんの414万キロだけ太陽に近いだけなのに、かなり暑くなるのねぇ。
 だとしたら、バズーカ砲で死んじゃうような虚弱体質のイーミアにとっては過酷すぎる環境だったんじゃないかな。やっぱ、地球に来たほうがよかったんだよ、あんた。


《次回予告》
 ハプニング的な感じで発生した1957年の「金星竜イーミア事件」だったのだが、宇宙怪獣もまた、宇宙人と同じくそれ以降はしばらくの間の沈黙を余儀なくされる。
 つうか、宇宙人は侵略であれ友好であれなにかの目的があって地球に来るわけなのだが、あんまり物事を深く考えない宇宙怪獣は、宇宙をほっつき歩いているうちに偶然に地球を見つけてぶらり途中下車をするパターンが多くなるので、宇宙人以上に地球にやってくる確率は低くなるはずだ。
 それに最初の例となったイーミアも、偶然とはいえ結果的には「人間が持ってきた」ことになるので(恐怖の『エイリアン』パターンのご先祖か!?)、正真正銘の「宇宙怪獣襲来!」といった迫力にはちと欠けていた。

 しっか~し! 人々が宇宙人や宇宙怪獣の記憶を次第に薄れさせていた1964年。
 ふたたび宇宙怪獣は地球に襲来した! 今度は自主的に! しかも2匹も! それぞれの事情をかかえつつ!!
 ということで、次回は1964年の2大宇宙怪獣、「クラゲ」と「黄金の3つ首竜」のおでましだ~い。うおお!

 みなさん、ついに次回で1964年です。「ガッツ星人」の1968年まであと、たったの4年しかないところまできたよ~。
 もうちょっと! もうちょっとでゴールだよぉ。
 とは言っても、この4年間の密度こそが超絶特濃なんですけどね……
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ゆ~きぃやゴンゴン

2011年02月14日 23時09分25秒 | 日記
 どうもこんばんは~。

 今日も今日とて、「宇宙人の歴史」の続きをつづろうかと思っていたんですが……
 雪が! 正真正銘の雪がゴンッゴンに降り続けております。しかも水分が多くて重ったいボタ雪なもんなんで、降ったそばからシャグシャグに積もる積もる!
 寒すぎるので今回は宇宙人はお休みだわ。体勢を立て直してでないと、どうにもいかん。

 いやぁ、今年は千葉でも2回、雪が降っちゃったね! どっちも短時間じゃなかったよ。ほぼ一日中。
 今回はテキメンに積もっちゃったからもう、自転車があぶないあぶない!
 夕方から雨だったのが夜に雪になって、それが雨にもどったりまたまた雪になったりしてしてるもんで道路が大変。
 明日から、またあったかくなってくれるといいんですけどねぇ。春が待ち遠しいよ、ホントに。

 身体をビショビショに濡らしながら、ついさっき仕事から帰宅いたしました。
 握りしめていたのは、ひとつだけもらった義理チョコ……
 今日買ってきた本は、この激寒の日にふさわしい元アイドルの小明(あかり)さんの『アイドル墜落日記』(洋泉社)。

 え~、なんとなく縁起が極悪な気がしましたので、今日は早めに休みます。宇宙人や宇宙怪獣のみなさんだって、こんなコンディションの男に解説されたくはねぇだろ!


 また明日 明日があるなら また明日
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