長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

なんとなく家宝シリーズ 『ウルトラセブン』のサントラ集

2011年02月03日 15時40分51秒 | 特撮あたり
 どうもこんにちは! そうだいです。今日もホントにいい天気。みなさんはいいことありそうですか? 私はまもなく仕事です。Oh! It's ワーキングデ~。

 TVはなんだか、また相撲のことで持ちきりのようですねぇ。私の家にはあいかわらずラジオしかないので、実に静かな毎日を送っております。なんかもう、ワイドショーとか情報番組を見て「またこれかよ! もう飽きたよ~。」とウンザリしてしまう感覚も遠い昔の記憶になってしまいました……

 あと、ネット新聞の最新トピックを見てみると、最近は「AKB48のリストラ」という話題も持ち上がっているのだそうで。
 「48」といいつつも、AKB48は現在56名の方が在籍しているらしいのですが、素行のよろしくない方からリストラして48名にそろえると総合プロデューサーが予告したのだとか。
 まぁ、特にAKB48の中に誰か好きな方がいるわけでもないので、私としては「8人ぐらい減っても、別にそんなに変わんないでしょ?」といった感じなんですが……でも、ファンの方々にとってはおおごとですよねぇ。自分の好きな人がリストラされるかもしれないんだから。
 ところが、そんなAKBリストラどこ吹く風の私にも、ちょっと見過ごせない文面が。

「『週刊文春』では、最年長メンバーの篠田麻里子が卒業することを報じている。篠田はすでにモデル業や女優業をしているのでソロ活動を開始するだろうと思いきや、小嶋陽菜とともに、今や『AKB48の墓場』と言われる不人気ぶりの姉妹ユニットでハタチ以上のメンバーしかいない『SDN48』へ、テコ入れのための移籍の可能性も浮上しているという。」(exciteニュースより 芸能記者談)

 いや、篠田さんや小嶋さんが脱退されようがされまいがどうでもいいのですが、私が気になったのは別の場所!
 なんだと、SDN48が「墓場」!? 「不人気」!?
 もうちょっとオブラートに包んだ表現にしなさいよ! がんばってるのに失礼じゃないか。
 でも、その芸能記事でのひどい言われようをさておいても、私としては去年の11月にリリースされたSDN48の記念すべきデビューシングル『GAGAGA』は残念な出来だったんだなぁ。
 当然ながらヴォーカルは複数いるわけなので、歌唱力が良くないということではないのです。
 曲なんだよなぁ~! 曲調のインパクトが薄いんだ。
 大人な雰囲気は充分にあるんですけど、デビューをかざるA面にふさわしくねぇんだ。印象が少なくてサビもおぼえられないの……それは私の記憶力の問題か。
 「ガガガ」っていう特徴的な響きがあるのに、残念ながら曲が静かすぎて活きてこない。せっかく「ガ」が1コ増えてるのに、これじゃあ海の向こうのレディにも太刀打ちできませんよ。

 最初の第1曲目は大事ですよ。その存在そのものの印象を決定づけちゃうんですから! ここはキメとかないと。

 そんなことを考えるにつけて、私の脳裏に浮かぶのはあの偉大なる宇宙人の勇姿です。彼は、いい曲をひっさげて地球にやってきたんだよ……

 ということで、そうとう久しぶりにやってしまいます。我が家にある、そんなに必要なわけでもないのに長年捨てられずにいるものにスポットライトをあてる「なんとなく家宝シリーズ」!
 今回取り上げるのは、およそ10年以上前に新宿のタワーレコードで購入したCDです。

 タイトルは、『ウルトラセブン ミュージックファイルVol.2』

 あの、要するに『ウルトラセブン』のサウンドトラック集なわけなんですが……その第2集です、ハイ。
 別にマニアックだから好きだということじゃあないんです。好きな曲がたまたまマニアックだったんですよ。
 実は『Vol.2』と同時に『Vol.1』も買っていたのですが、メジャーな曲が目白押しの『1』のほうは何年か前に売っぱらってしまいました。
 『1』はそうそうに手ばなしたのに、なぜ『2』だけは手元に置き続けているのか?
 それはもう、『2』の中に大大大好きなあの宇宙人のテーマ曲が収録されているからなのです……

 『ウルトラセブン』はもう、説明不要といってもいいくらいの超有名特撮番組でございますね。『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『キャプテンウルトラ』に続く円谷プロのウルトラシリーズ第4弾です。
 初放映は1967~68年で全49話。主人公はタイトル通りのウルトラセブン(19000歳)! ウルトラ兄弟としては2番目に地球にやってきたスーパーヒーローです。
 テーマソングも有名ですね。「セブン、セブン、セブン! ふぉ~(ホルンです)」のやつですね。ご兄弟の中でもひときわ有名。

 主題歌も素晴らしいのですが、『ウルトラセブン』はとにかくBGMがいい!
 作品コンセプトとして、『ウルトラセブン』で人類やウルトラセブンの敵となるのは、地球人以上の超絶科学力をもって宇宙の彼方から侵略のためにやってきた「宇宙人」です。
 ちなみに、前作となる『ウルトラマン』の基本的な敵は「怪獣」でした。宇宙人も来るには来ていたのですが、ウルトラマンはほとんどのエピソードで、人類にとって邪魔な存在である怪獣を単純明快に退治していました。

 ところが、ウルトラセブンの敵である宇宙人は、怪獣とはちがう存在です。まず知能がちがう。知能を使って地球を支配することに成功した人類に、それ以上の知能をもって挑戦してくる宇宙人。これはこえぇ!
 作戦も陰険で、自分は直接は戦わずにペットである宇宙怪獣をしむけるといったこともしばしば。
 また、地球の常識にしばられない自由すぎる宇宙人や宇宙怪獣のデザインも『ウルトラセブン』の魅力のひとつ。エレキングとか、メトロン星人とかねぇ! もうデザイナーの成田亨サマは神ですよ。

 そして、そういった不気味で正体不明すぎる敵がバンバン登場する作中のBGMもそれにふさわしく、子ども向け番組らしからぬ硬質でサスペンスフルな雰囲気に満ちていていいんですね。
 だからこそ、サントラ集も普通の音楽CDと同じかそれ以上に聴き甲斐があるんだよなぁ! ちなみにこの『2』、「チャララ~ン。」「ババーン!」などの効果音も収録されているため、トラック数は99あります。もうおなかいっぱい。

 『ウルトラセブン』の全BGMを作曲したのは、作曲家の冬木透。
 冬木先生は、本名を蒔田尚昊(まいたしょうこう)といいまして、おもに合唱曲や宗教曲などのクラシック音楽の作曲を手がけておられる方です。
 ぜんぜん関係ないですけど、今現在あたらしく作曲されているクラシック音楽って、「クラシック」じゃないですよね……なんて言うべきなんだろ? ま、いいや。
 「冬木透」という名義は、蒔田先生がTV番組のBGMを作曲する時に使用している別名なんですが、『ウルトラセブン』は冬木先生初のウルトラシリーズ作曲作品。
 それ以後は『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』などの作曲もてがけ、特に『帰ってきたウルトラマン』ではじめて使用された「ワンダバダバワンダバダバワンダバダバワン!」という独創的すぎるコーラスは、のちの数多くの特撮音楽に強い影響を与えることとなりました。

 とにかくねえ、冬木先生の音楽はサスペンスの盛りあげ方がうまい!
 たかだか20分ほどの限られた時間の中で、不可解な事件が発生し、それが奇怪な宇宙人のしわざであることが判明し、バレたために逆ギレした宇宙人側が暴れ回り、それをウルトラセブンやウルトラ警備隊がすみやかに殲滅する!
 それだけの情報を子どもでもわかるような明解さで伝えなきゃならないんだから、そりゃもうBGMも含めて作り手さんがたの苦労は並じゃありませんよね!

 しかし、それをやってのけた上に、4~50年たっても語り継がれ続ける名作を数多く誕生させていったのが、円谷プロのウルトラシリーズ、特に『ウルトラセブン』だったというわけなんです。

 さぁ、そんな伝説的作品の珠玉のBGMをおさめたのがこのサントラ集なのですが。
 実はこの『2』の中には、「ある宇宙人の登場する回のためだけに作曲され、それ以後ふたたび使用されたことがない楽曲」が何曲かおさめられているのです。
 な、なんとぜいたくな! 超レアものです。しかも、「不気味な侵略者のテーマ」として、これ以上ないくらいにクールで恐い! 子どもにとっては結構キツいはず。

 この曲が聴けるから、私はこの『2』を手ばなすことができないでいるんですよ。
 ぜひともみなさんにも聴いていただきたいんですが、この楽曲を100%たのしんでいただくためには、やっぱり『ウルトラセブン』でその曲たちが使用された本編、そしてそこに登場したあの侵略者のことも知っていただきたい!

 ということで、次回は『ウルトラセブン』の第39・40話「セブン暗殺計画」と、そこで大活躍した侵略宇宙人・ガッツ星人のすばらしさを語ってみたいと思います。
 オウムじゃないぜ、ガッツだぜ!
コメント
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