ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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アルミニウム × 歴史

2021年12月05日 | 金属 よもやま話
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、自動車などの輸送機器の軽量化に役立つアルミニウムの歴史について紹介します。

埋蔵量と産出量が比較的多く、精錬が簡単な金属のことをベースメタルと呼びます。
具体的には、鉄、銅、亜鉛、錫、鉛、アルミニウムが当てはまります。

アルミニウムは、このベースメタルの中で単体としてその存在が確認できたのが最も遅かった金属です。
具体的には、今から200年弱前の1825年にデンマークのエルステッドによって発見されたのがアルミニウムの始まりす。
その後、1886年にアメリカのホール氏とフランスエル―氏によってアルミニウムの工業的な精錬法が発明されて、工業材料としてデビューした金属材料です。

日本にアルミニウムが輸入されたのは1887年で、銀よりも軽くて、銀と同様の美しい銀白色の光沢を有する金属として「軽銀(けいぎん)」という名で日本人の生活に馴染んでいったようです。

最近では、リサイクル材を用いて二酸化炭素排出を抑制したアルミニウムのことを、グリーンアルミニウムと呼ばれています。
今後のサステナブルが求められる社会において、アルミニウムの重要性がますますクローズアップされそうですね。

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