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銅の鍛金技術

2010年09月20日 | 日記
今日、たまたま富山大和に出かけた際に、新潟県燕市の銅の鍛金職人 大橋保隆氏による鍛金(たんきん)の実演と作品の販売が開かれていました。
本日は、この鍛金について紹介します。

鍛金とは、金属を打って伸ばしながら器物をつくる伝統技法の一つで、銅はやわらかい金属のため、鍛金に適した金属材料です。
その一方で、金属は変形させるほど硬くなる性質をもっていますので、鍛金で形造られた器は硬くて丈夫なものに仕上がります。
新潟県燕市は金属製品の製造拠点として古くから知られており、ステンレスの加工で有名です。
有名な燕市のステンレス加工も、元々は銅の鍛金技術が基礎となっているそうです。
いくつか大橋氏の作品を写真に撮らせていただきました。
写真のお皿は、鍛金で形作った後に硫化カリウムという薬品で色づけされています。
深みのある渋い色合いですね。


大橋さん、本日は実演途中にも関わらず取材させて頂き、ありがとうございました。

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